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広間
京極が広間に着いてから何分か経った頃、“それ”は起こった
危なかったですね、危うく最終ラウンドができない所でしたよ…
京極正宗
ゲームマスターとその部下らしき人物がエレベーターから何か大きなものを抱えて出てきたのだ
よく見るとそれは眠っているフェリシアーノだった
京極正宗
しばらく会話を聞いていると、どうやら心中を図り後追いをしようとしているのが監視カメラに映っていたらしく
ゲームの続行が不可能になるのを防ぐために、殴ってから睡眠薬を染み込ませた布で口を覆い強制的に意識を飛ばし、運び込んだらしい
しかし睡眠薬の特性なのかフェリシアーノの本能がそうしたのか、すぐに目が開いた
京極正宗
偶然にも目が合った
悲しそうな、絶望の渦に呑まれたような
そんな淀んだ目をしていた
京極正宗
フェリシアーノ
京極正宗
京極がそう言うと、フェリシアーノは悲しそうな表情で京極を見た
フェリシアーノ
引き攣った顔と握りしめる手
そうよ、と頷いたが何かを察した
さて、ついに最終ラウンドだな
すっかり聞き慣れてしまった声が後ろから聞こえ、二人は振り向いた
モニター越しではなく、生身の肉体
顔こそよく見えなかったが、確かにモニターに映っていた人物は人間だった
ゲームマスター
フェリシアーノ
ゲームマスター
二人は顔を合わせた
お互いに緊張しきった顔だ
京極正宗
ゲームマスター
フェリシアーノ
ゲームマスター
いたってば!!
フェリシアーノの叫んだ言葉が広間でこだまする
フェリシアーノ
フェリシアーノ
泣きそうになるフェリシアーノをゲームマスターは軽く叩いた
ゲームマスター
ゲームマスター
ゲームマスター
背中を思いきり押され、二人はエレベーターへと乗った
4階に上がると、途端に心臓の鼓動が速くなったのを感じた
胸を押さえながら一歩一歩踏み出していると、つま先に何かがぶつかった
京極正宗
フェリシアーノ
京極正宗
躓いてよろけた京極を支え、再び歩き出そうとしたが、京極は突如として止まった
フェリシアーノ
京極正宗
フェリシアーノ
気まずそうな表情で口を開いた
京極正宗
その一言でフェリシアーノの鼓動はさらに加速した
京極正宗
フェリシアーノ
しかし、再び部屋へと歩き出した時、嫌な予感は当たってしまった
404号室のドアの隙間から、ブロンドの髪の毛がちらりと覗いていたのだ
恐る恐る近づき、鉄臭いドアノブに手をかける
鍵はかかっておらず、すんなり開いた
フェリシアーノ
京極正宗
……へぇ、見たんだ
【404 not found】 ファイルの読み込みに失敗しました 修復しますか? ▶ ̶д̶а̶ нет