TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

401号室

慌てて駆け込んだ今回の舞台は、1〜3階の部屋とは違い、かなり広かった

足を踏み入れた瞬間空気感が異質すぎることに気付いたが、二人はもはやそれどころではなかった

フェリシアーノ

ヴェ…流石に…あれは…

京極正宗

何だか見てはいけないものを…見たような…気がするわ…

今にも体中から様々なものが出てきそうなほどの怯え様を監視カメラはしっかりと捉えている

その姿はまさに運営側の思い描いていた「最終ラウンド」にあまりにも相応しかった

フェリシアーノ

ヴェ……流石にひどすぎるよ゙ぉ゙…
居なかったことにして、挙句にはあんな惨い仕打ちを……

フェリシアーノ

人の゙心無ぃ゙ょ゙ぉ゙…

フェリシアーノ

確かにイヴァンは怖かったし色々敵対していたけど…それでも大切な仲間の1人なんだよ…

フェリシアーノ

ってかイヴァンを▓▓せるなんて…何者なの…??

今にも白旗を取り出しそうなフェリシアーノを見て、京極は動かざるを得なかった

京極正宗

ねえ、フェリシアーノさん
イヴァンさんは何者でして?

京極正宗

どうも貴方の話を聞く限り人間とは思えないというか…

フェリシアーノ

ヴェッ!?よく分かったね…?
イヴァンは国だよ

京極正宗

く、国…

京極正宗

私、第2ラウンドで国の方と戦いましたが……生命力が強く、普段から人外を倒している私も倒すのにかなり苦労しましたわ

京極正宗

それを人間である運営側は軽々と▓▓した……なんだかにわかに信じ難い話ですわね

唾を飲む音が静かな広い部屋に響く

フェリシアーノ

そうだよね…?もう嫌だよ…

フェリシアーノは震えながら再度白旗を取り出そうとしたが、監視カメラの前でそれはまずいと思ったのか京極は止めた

京極正宗

急にいなかったことにされ、存在を消される…

京極正宗

所謂“粛清”と言ったところかしら

フェリシアーノ

し、しゅ、粛清…!?

京極正宗

ええ、運営側にとって何か都合の悪いことでもしたのかしら…?
というか、それしか考えられませんわね

これまでのイヴァンの言動、行動を振り返ってみる

実際に戦っていたときのことは対戦していない二人には分からないが、それでも待ち時間やラウンド間の時間からヒントを得ようとした

フェリシアーノ

第2ラウンド前のときに、君って君に似た仲間とイヴァンの3人で会話していたよね

フェリシアーノ

そのときに聞こえてきたんだけど、則宗?っていう人とイヴァンって対決したの?

京極正宗

対決…というか最終的には則宗さんが譲ってくださったらしいけれど、そうね

フェリシアーノ

あ、なんだ、譲ってくれたのか…
じゃあ強すぎて粛清とかではないんだね

バトルはしていないと聞き、フェリシアーノは頭をかかえた

京極正宗

まあ…思い当たることなら、第3ラウンド前に幼児退行していたことかしら

フェリシアーノ

ヴェッ!?あのイヴァンが幼児退行…?

衝撃の事実を聞き、フェリシアーノは目を丸くした

「信じられない」とでも言わんばかりの表情のままだ

京極正宗

貴方は確か……いえ、何でもないわ

フェリシアーノ

ん?あぁ…俺?そのときは確か…

京極正宗

思い出さなくていいわ、ほら、考察続けましょう?フェリシアーノさん

思い出させてはいけないと咄嗟に思い、話を無理やり切った

しかし、フェリシアーノ本人は「何かしていたっけ?覚えていないな〜」としか言わなかった

京極正宗

(強い衝撃による記憶喪失…かしら)

いずれにせよ、時間は有限のため考察に話を戻すことにした

京極正宗

幼児退行が運営側にとって都合の悪いことなのかしら

フェリシアーノ

幼児退行ってあれだよね?強いストレスとかで行動が幼児みたいになっちゃうやつだよね?

京極正宗

そうね

フェリシアーノ

う〜ん
まともに対戦できなくなるから、とか?
運営からしたら対戦の様子とか、それでボロボロになるのを見たいだろうし

京極正宗

ああ…確かにあり得るわ…

京極正宗

では仮にそうだとしたら、何故最初からいなかったことにしたのかしら

京極正宗

しかも、私達の入る401号室から近い部屋に入れるだなんて…ツメが甘いこと

と、その時、フェリシアーノが青ざめた顔で震えながら口を開いた

フェリシアーノ

あ、あの…

フェリシアーノ

404号室って鍵開いてたっけ…?

京極正宗

…えっ?行くの?

フェリシアーノ

あ、いや、別に…
でも行ったら行ったで犠牲者無しで脱出する手がかりが見つかるかもしれないし、行こうかな

青ざめて震えている人とは思えない言葉が口から出て、京極は混乱に陥った

仲間のタヒ体を再度見に行くのは京極でも流石にかなり躊躇うというのに、すぐに白旗を振ろうとするようなフェリシアーノが何故行くと言うのか

そして、何故鍵が開いているか確認したのか

普通ならあり得ないことが次々と起こり、なんとなく胸がざわついていた

404号室前

結局手がかりが掴める可能性もゼロではないため、念の為虫眼鏡やボイスレコーダー、カメラ、2人分の手袋も部屋から持ってきた

フェリシアーノ

ヴェ…この先にイヴァンが…

弱音を吐きそうになるフェリシアーノに京極は喝を入れていたが、自身も内心少し怖かったようだ

京極は鉄臭いドアノブに再度手をかけ、今度は躊躇わずに開けた

鍵はかかっていなかった

フェリシアーノ

ヴエッ…

京極正宗

う、わぁ…

やはり先程と変わらない光景だった

壁や服に付着した血液は時間経過と共に茶色っぽくなったが、床に溜まっている血の池は多少くすんだとはいえ未だに鮮やかな緋色のまま

もう光が入らず濁りきった紫色の目、美しかったはずのブロンドヘア、千切れたマフラー、そして無惨にも▓▓▓▓された▓と▓

▓▓は動きを止めて飛び出し、▓▓は原形をとどめておらず、▓は何かで何回も潰されたような痕跡が残っている

普通なら直視できず気を失うほどの惨さだが、二人は戦慣れしているのもあってか、なんとか吐きそうになりながらも耐えた

京極正宗

この感じ…多分撲▓だわ
凶器は私が躓いた蛇口、かしら?

フェリシアーノ

でも蛇口だけでこんな風になるのかな…
イヴァンだって弱くないし、そもそも蛇口を奪い取るのも難しいよ

フェリシアーノ

しかも心臓に関してはたまに落としているから本人も慣れているはず……ヴェ…

京極正宗

(し、心臓をたまに落とす…??
まあ…お国様ならあるのかしら)

京極正宗

取っ組み合いの中で心臓を落としたら拾えないでしょうし、急所なら尚更狙われやすいと思うわ

京極はさも当たり前かのように異常なことを言われ一瞬固まったが、すぐに冷静さを取り戻した

一方、京極の言葉を受けたフェリシアーノは、もう一度飛び出している心臓を顔を真っ青にしながらよく見た

京極正宗

心臓を刺した痕とかは無いかしら?

フェリシアーノ

う〜ん…上を向いている面には無いかな

京極正宗

裏側はどうかしら?

フェリシアーノ

ヴェッ…流石に触るのは無理だよぉ…

京極正宗

手袋あげるから、見てもらえないかしら?

フェリシアーノ

ヴェッ!?てててて手袋あるなら…

、、、ヴェ~やっぱり無理ぃ!!

フェリシアーノが弱々しく遠ざかったので京極は仕方なく手袋をはめ、乾いた心臓を裏返した

手袋越しとはいえ温度や手触りは手を通じてよく伝わる

脳は酷く行為を拒んでいるが、仕方ないと自分に言い聞かせた

京極正宗

…ひっくり返したけどどうかしら

フェリシアーノ

ヴェェ…

後ろを振り返るも、フェリシアーノは隅で縮こまったままだった

仲間を▓されたのだから無理に動かすわけにもいかない、と良心が強く訴えかけたため、ポケットから虫眼鏡を取り出して観察を始めた

京極正宗

(刺し痕は……無いわね)

京極正宗

(では取っ組み合い中に急所を刺されたわけではないのね、それならただ落ちただけかしら)

京極正宗

やっぱり手がかりは無いわ、戻りま─────

待って

京極が道具をしまい401号室に戻ろうとしたその時、先程まで隅で怯えていたフェリシアーノが声を上げた

京極正宗

どうしました?

フェリシアーノ

あっ、あのさ─────

推し(&その他周辺キャラなど)を集めてデスゲームしてみた

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

0

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚