カップ
カップ
カップ
カップ
カップ
カップ
カップ
シンジ
シンジ
シンジ
シンジ
シンジ
これは
シンジ
俺が子供の時に
シンジ
体験した話
シンジ
その道に入ってから しばらく歩くと
看板がありました
そこには
シンジ
シンジ
シンジ
俺は気にせずに歩き続けました
辺りに響くのは
俺の足音だけでした
いや………
だけのはずでした
俺は歩いていくうちに
俺の足音と重なるように
背後から足音がするのです
シンジ
シンジ
シンジ
俺は気にせずに歩き続けました
嫌な予感がしたからです
でもそれは
俺と距離をちぢめ始めました
やがて
その「誰か」の息づかいが 聞こえるくらいに 近づいてきました
はぁ…はぁ…はぁ…
俺は怖くて
怖くて
声が出せなくなりました
俺は走り出しました
やがてその「誰か」の足音は
聞こえなくなりました
シンジ
シンジ
そのときでした
ピロリンピロリン
俺の携帯電話が
なりはじめました
着信のようでした
シンジ
シンジ
シンジ
出てみると
聞いたことのない声で
少女
少女
少女
シンジ
電話は切れました
俺は携帯の電源を
つけようとしました
ですが
充電がないことに
気がつきました
また声が出せなくなりました
もう一度着信音が
なりました
耳障りな
聞きたくもない音で
ビロリンビロリン……ビロリン
俺は怖くなりました
なぜかというと
背後から着信音が
聞こえてくるからです
ふと…着信音が途絶えました
すると………
少女
少女
少女
少女
少女
少女
少女
少女
俺は怖くて走り出しました
少女の声は
遠のいていきます
シンジ
シンジ
すると……
背後からお母さんの声が
聞こえました
お母さん?
お母さん?
お母さん?
お母さん?
お母さん?
お母さん?
お母さん?
お母さん?
お母さん?
お母さん?
お母さん
いや
「誰か」が言った言葉は
低くてしゃがれている
ゾンビのような
声でした
俺は走り出しました
出口が見えてきました
シンジ
道を抜けると
そこにはお母さんが
待っていました
シンジ
泣きながら
事情を話すと
お母さん
と
励ましてくれました
お母さんがなぜここにいたのか
聞いてみると
お母さん
といいました
あの道で振り返ったら
どうなったか
わかりません
ただ
俺は二度とあの道を通らない
そう誓いました
コメント
10件
ありがとうございます!
とりまハート連打?しとく
ありがとうございます!