甘い香りと
煙の香りが
漂う
暑いので
窓を開けた
風はこない
冷蔵庫を見ても
餌は無い
水道は
空回り
真夏の
ゴミ箱に私は
入っている
かなり前のことだ
最後に見た
女性の顔は
笑顔で
「いつか迎えにくるからね」と
そう言って
部屋に鍵をかけ
出ていった
学校に行ってみたい
自分の足で地面を歩きたい
愛されてみたい
今更
後悔が溢れて
それに隠れて
涙もこぼれた
視界が曲がる
耳鳴りがする
胸が痛い
気持ちが悪い
震えが止まらない
暑いのに
寒い
もう
終わりか
せめて
笑って
腐りたかった
な
コメント
2件
笑うって、難しいよね