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5 - 塩彼氏の、可愛い嫉妬。 中編 【リクエスト】

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2021年06月24日

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じょんうと帰り道を 歩きながら、

ふと、

さっき告白された ことを思い出す。

○○.

じょんうや・・・

🐺じょんう.

何。

相変わらずじょんうは、

スマホを見ながら 歩いている。

じょんうに、

告白されたことを 言おうかと思ったけど、

『言ったって、 迷惑かけるだけ。』

そう思い、

『なんでもない。』 と返した。

ずーっと、 あの告白の言葉が頭にあり、

じょんうと喋ることなんて、 忘れていた。

その時 ——

○○.

あっ!!

たまたまあった石に躓き、 転倒しそうになる。

ナイスタイミングで、 じょんうが支えてくれ、

転ばずに済んだ。

🐺じょんう.

ぬな。ちゃんと下見て。

○○.

う、うん・・・。ごめん。

🐺じょんう.

ん。

行動は、 凄くかっこいいのに、

性格がなあ・・・

 

そう思っていると、 いきなりじょんうが、

スマホから視線を離さずに、 口を開いた。

🐺じょんう.

今日のぬな、なんかおかしい。

○○.

・・・え、?

いきなり喋ったかと思えば、 変な言葉で。

驚き、 じょんうに視線をやる。

○○.

な、何が・・・?

 

恐る恐る聞くと、

じょんうが スマホから視線を外し、

ちょっと困った顔で、 答えた。

🐺じょんう.

ボーッとしてて転けようとするし、

🐺じょんう.

ずーっと何か考えてる。

🐺じょんう.

“ 何かを、隠しているような “。

何かを、隠している・・・

その言葉が、 胸に突き刺さった。

じょんうは、 心配してくれている。

私のために。

○○.

・・・心配、してくれてるんだ。

心配してもらっていること。

私を、気にしてくれていること。

それが嬉しくて、 心が躍る。

でも、嬉しがってる間に、

家に着いてしまった。

○○.

じゃあ、ばいばい! じょんう!!

🐺じょんう.

ん。じゃっ。

その日は初めて、

手を振りかえしてくれた ——

- 次の日 -

今日は、 ちゃんと断る練習もして、

バッチリ、準備ができた。

だから、 いつもより早めに、

学校へ向かう。

- 学校 -

早く来すぎて、 まだ誰もいない。

暇だから、とりあえず、 席に座っておく。

続々、人が来始めた。

私は、席に座ったまま。

その時。

後ろから、誰かに 肩を叩かれた。

後ろを振り返ると、

昨日告白された、 じふんくんがいて。

『おはよう。』と、 挨拶をされる。

○○.

あ、おはよう・・・

緊張して、

言葉になっているか どうかわからない声で、

挨拶を返す。

🐼じふん.

どう? 告白。

🐼じふん.

答え、決まった?

その、じふんくんの 大きい声で、

クラス中の皆んなが、 私を見る。

○○.

ちょっ、声大きい・・・!!

そうやって言った言葉は、

もう、手遅れで。

続々と、 嫌な言葉が飛んでくる。

『え、じふんくん、 告白したの?』

『なんであの子なんかに 告白したんだろうㅎㅎ』

嫌で嫌で、 耳を塞ごうとする。

でも、クラスの誰かが、

学校メールに ばら撒いたから、

1年生から3年生まで、

全員に広まる。

その時 ——

??

○○!!

 

- 塩彼氏の、可愛い嫉妬。 中編 -

- 終わり -

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