テラーノベル
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チロリロリン♪チロリロリン♪
ここはすまない病棟
お昼の時間を知らせるチャイムが病棟に響き渡る
マロ(花吐き病)
廊下を1人の患者が歩いている
患者の名前はマロ
花吐き病を患っている
マロ(花吐き病)
そう言いながらマロはある部屋の扉の前で立ち止まる
コンコンコン
マロ(花吐き病)
マロが立ち止まったのは猫化病を患っているミーシャの部屋だ
マロが声を発して数秒後に扉の奥から声が聞こえた
はーい!今行くにゃ
ガチャリ
マロ(花吐き病)
ミーシャ(猫化病)
扉が開き、猫の耳としっぽが生えた少女、ミーシャが出てきた
マロ(花吐き病)
ミーシャ(猫化病)
マロ(花吐き病)
2人は他愛もない話をしながら食堂へ向かっていった
ワイワイガヤガヤ
マロ(花吐き病)
ミーシャ(猫化病)
2人が食堂につくとそこにはほとんどの患者や先生達が集まっていた
すまない先生
マロ(花吐き病)
すまない先生はこちらに気づき、笑顔で向かってきた
ミーシャ(猫化病)
すまない先生
すまない先生は少しあたりを見回し、「そこ!」と指差す
ミーシャ(猫化病)
マロ(花吐き病)
2人は空いてる席が誰かに座られないように、少し早足で席へ向かった
ミーシャ(猫化病)
マロ(花吐き病)
ミーシャ(猫化病)
マロ(花吐き病)
マロ(花吐き病)
マロ(花吐き病)
ミーシャ(猫化病)
2人は食堂のカウンターへと足を運ぶ
ここの食堂は食べたい物をカウンターで調理している先生達に伝え、調理室で先生が作ったものを席で食べるという方式だ
勿論、サラダやスープなど栄養バランスを考えて作られている
アレルギーや奇病関係で食べられないものがある患者がいる為何年も前からその方式でやっているのだ
アリス先生
サリン先生
マロ(花吐き病)
ミーシャ(猫化病)
今日の料理担当はサリン&アリス先生の様だ
アリス先生
ミーシャ(猫化病)
マロ(花吐き病)
サリン先生
「はいよー」とアリス先生とサリン先生は調理室へ歩いていった
数分後、サリン先生とアリス先生の両手にはキラキラ輝く美味しそうな料理が持たれていた
ミーシャ(猫化病)
マロ(花吐き病)
2人はトレーに乗せられた料理をしっかりと持ち、席へ戻っていった
マロ(花吐き病)
ミーシャ(猫化病)
マロはオムライスを、ミーシャは魚の肉を使った玉ねぎ抜きのハンバーグを頬張る
2人とも、「美味しい!」という感想が一致した
ミーシャ(猫化病)
マロ(花吐き病)
喋ることを忘れて黙々と料理を食べ進めていくと、誰かが2人に話しかけた
ノエル(天使病)
ピクシー(蝶々病)
ミーシャ(猫化病)
マロ(花吐き病)
話しかけて来たのはノエルとピクシー
2人ともトレーの上にうどんを乗せている
ノエル(天使病)
ミーシャ(猫化病)
ミーシャ(猫化病)
ピクシー(蝶々病)
マロ(花吐き病)
ピクシー(蝶々病)
ピクシー(蝶々病)
ノエル(天使病)
ノエル(天使病)
マロ(花吐き病)
マロ(花吐き病)
ミーシャ(猫化病)
ミーシャとマロは顔を見合わせてうんうん、と頷く
ピクシー(蝶々病)
ノエル(天使病)
ミーシャ(猫化病)
マロ(花吐き病)
ピクシー(蝶々病)
ピクシーとノエルはこちらの席から少し離れた席へと座った
マロ(花吐き病)
ミーシャ(猫化病)
2人はパクパクと食べ進め、料理を完食した
ミーシャ(猫化病)
マロ(花吐き病)
食べ終わった食器をカウンターに戻し、2人はそれぞれの部屋に帰っていった
3号室、ミーシャの部屋
ミーシャ(猫化病)
そう言い、ミーシャはベッドの左側にある棚をゴソゴソと漁る
ミーシャ(猫化病)
ミーシャ(猫化病)
ミーシャ(猫化病)
ミーシャは時間が経つのを忘れて本に没頭する
ミーシャ(猫化病)
ミーシャ(猫化病)
突然、身体に異変が起きた
ミーシャ(猫化病)
ミーシャ(猫化病)
体に突然燃えるような痛みが走り、目の前がクラクラする
ミーシャ(猫化病)
あまりの痛さに耐えきれず、ベッドから転がり落ちて床に倒れ込む
ミーシャ(猫化病)
だが、身体は言うことを聞かない
ミーシャ(猫化病)
ミーシャ(猫化病)
体のあちこちが痛い
視界ははっきりせず、呂律も回らない
ミーシャ(猫化病)
突然の体の異変に耐えきれず、ミーシャは意識を手放した
マロ(花吐き病)
マロ(花吐き病)
先程ミーシャが倒れた事を知らないマロは今、ミーシャの部屋に向かっている最中だ
食堂でピクシーが貸してくれた本を一緒に見ようと約束していたからだ
マロ(花吐き病)
胸を弾ませてミーシャの部屋のドアの前に立つ
コンコンコン
マロ(花吐き病)
ミーシャからの返答はない
マロ(花吐き病)
マロ(花吐き病)
マロ(花吐き病)
流石に不安になってきたマロには焦りが見える
マロ(花吐き病)
手に汗が滲む中、震える手で部屋のドアを開けた
マロ(花吐き病)
ドアの先の光景は目を疑うものだった
ミーシャはベッドの右側に倒れており、ミーシャの右手はボタンを押そうとしたのであろう、左手よりも前にある
マロ(花吐き病)
マロは急いでミーシャに駆け寄る
マロ(花吐き病)
マロの心臓はドクドクと、今にも破裂してしまいそうなほど音を立てる
マロ(花吐き病)
ピピピピピ
ミーシャの危険を察知したマロは急いでボタンを押した
直に先生達が来るはずだ
本当だったらミーシャが苦しんでいる時点で先生達の腕バンドが反応し、即座に先生達は此処に集まっているはずだ
マロ(花吐き病)
額には汗が滲んでいる
ミーシャ(猫化病)
一向に目を覚まさないミーシャを見て目からは大粒の涙が溢れる
マロ(花吐き病)
ピピピピピピ!
ピピピピピ!
すまない先生
サリン先生
アリス先生
3号室、ミーシャ
3号室、ミーシャ
患者の危険を知らせる音が職員室に鳴り響く
サリン先生
すまない先生
アリス先生
サリン先生
少々焦りを見せながら先生達はミーシャの部屋へと急ぐ
すまない先生
マロ(花吐き病)
サリン先生
アリス先生
先生達の目には倒れて目を覚まさないミーシャとミーシャを抱えて目から大粒の涙をこぼしているマロの姿が
すまない先生
サリン先生
アリス先生
すまない先生とアリスはミーシャを抱えて手術室へと駆け出した
サリン先生
マロ(花吐き病)
マロの声は震えている
体も、手も
サリン先生
サリン先生
マロ(花吐き病)
マロは頭の中がミーシャの事でいっぱいになりながら、ゆっくりと、詳しく状況説明をした
本を一緒に読もうとして部屋に行ったらミーシャが倒れていたこと
心臓が止まりかけていて焦ってボタンを押したこと
サリン先生
サリン先生
マロ(花吐き病)
サリン先生
サリン先生
マロ(花吐き病)
マロを自室に返し、サリン先生は手術室へと駆け出していった
数分後
サリン先生
すまない先生
アリス先生
ミーシャは死んでしまった
すまない先生によると、手術室に言ったときには既に死んでいたとのこと
この事を皆にどう伝えるべきか…
職員室にはどんよりとした空気が流れる
3人の目には、涙がたまっていた
コメント
5件
ミーシャぁぁぁぁ!!!何で…こんな事に…奇病って怖すぎるよ… さっきまで一緒にご飯食べてた子が今はもう居ないって…… まさか原因は食べたご飯…なんて事は無いよね?何でバンドは反応しなかったんだ……? やっぱ夢羽の小説の構成上手すぎる!!
わぁぁぁああ(泣 ミーシャちゃん… リアルで泣きそうです… 原因ってなんだろ?オムライスかな? 続き待ってます!!←頼むの早いよ?