「こんにちは〜」
金髪のツインテールの少女が呟く
薄いワンピース1枚で、寒くないだろうか?
……そもそも、ここに温度は存在するのだろうか?
「今回は随分と久しぶりなような気がするね」
そう言い、にこっと笑う
そこに、悪意は存在しない
「今回の物語は、どうだったかな?」
そう言い、手元の本を撫でる少女
タイトルはぼやけて見えない
「ここまで全てを読んでくれる人はなかなかいないからね」
「これからもその愛が続くことを祈るよ」
少女はそういい、ふと表情を変えた
それは、逆らうことを、許さない
「……そうだね」
「ここまで読んでくれた人に」
「感謝を、述べようか」
「世界を愛してくれて、ありがとうね」
「それと、別にこれはどうでもいいんだけどさ」
「私に"少女"は、似合わないよ」
くすっと笑い、こちらを見つめる
何かを、ただ待っている
「それじゃ、またね」
「観測者の皆様」







