テラーノベルの小説コンテスト第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

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呪いの事務所

第5話 - 第5話

2024年01月27日

#夢小説

#呪い

𝓢

アヤメ

ここか…

カンザキ

それにしても、ミツナリの反応ってすごいな。呪詛師かなにかか？

シオン

よくわかりましたね。

カンザキ

同業者は初めて見る。

シオン

俺もっす

アヤメ

きっと、まだもう少しいるよ…

シオン

で、

アヤメ

…

カンザキ

言いたいことは分かる…

シオン

なんでミチザネがいるんです？

ミチザネ

悪いか？

アヤメ

ほんとになんで来たの…

ミチザネ

気になったからに決まっておろう！ふはは！

アヤメ

ふははじゃないよ…とりあえず、大人しくしててね…

ミチザネ

おい、シオンと言ったか

アヤメ

聞いてないし…

シオン

なんです？

ミチザネ

貴様は、余のことを祓うか？

シオン

祓いません。

シオン

それに、貴方とアヤメさんはきっと、並大抵の呪詛師では祓うことができません。

アヤメ

カンザキ…

カンザキ

俺も無理だろうな。

アヤメ

！

アヤメ

みんな伏せて…

シオン

！

カンザキ

ﾊﾞﾊﾞｯ

ミチザネ

ﾋｭｯ

シオン

ｻﾞｯ

ミツナリ

○す気で振りましたのに、流石ですね。

シオン

貴方がミツナリですか

ミツナリ

いかにも。

ミチザネ

久しいのぅ久しいのぅ！

アヤメ

めっちゃ楽しそう…

ミツナリ

ミチザネ…！？

アヤメ

相変わらず、気配を消すのが上手いな…

ミツナリ

…その声

ミツナリ

アヤメか、？

アヤメ

そうだよ…久しぶり

ミツナリ

おぉっ、何百年ぶりだろうか！

シオン

俺ら、置いてけぼり…

カンザキ

だな…笑

カンザキ

今だけは、大目に見てやるか。

シオン

そうすね笑

ミツナリ

それで、何しにここへ？

アヤメ

そこにいる青髪の呪詛師の依頼で、どうしてもミツナリの力が必要…

ミツナリ

依頼、と言うのは？

シオン

俺は、猿飛佐助の子孫です。本来ならここでアヤメさんに呪い○されているところですが、

シオン

戦国の世に行き、以前からの猿飛家の呪いを解く。

アヤメ

猿飛家に呪いをかけたのは、私なんだけどね…

シオン

俺の代になると、もうそれほどに強くはありません。

ミツナリ

なるほど…そこになぜ私の力が？

ミツナリ

アヤメだけで足りるでしょう。

カンザキ

アヤメは、莫大な力を使うとなると、制御が出来なくなる。

アヤメ

私をコントロールするために、ミツナリが必要なの…

ミツナリ

そうですか…では、

ミツナリ

アヤメ

ん…？

ミツナリ

私と手合わせ願います。

カンザキ

！？

シオン

！！

ミチザネ

ほう…笑

アヤメ

なるほど、そうくるか。

ミツナリ

雪国の異端児と呼ばれた程の貴女なら、まだ動きは鈍ってないはずです。

ミツナリ

今の貴女と、1度戦いたい…！

アヤメ

…わかった

カンザキ

お、おいっ、！

アヤメ

カンザキ、これは私たちの問題だ。

アヤメ

｢口を挟むな…｣

カンザキ

ぐっ、！？

カンザキ

〜〜〜っ！

シオン

呪いがかけられた…

カンザキ

…っ、(なんでだ…)

カンザキ

(アヤメ…)

ｷｨﾝｯ!!

アヤメ

やるね…

ミツナリ

貴女こそ…っ流石だ笑

アヤメ

その不敵な笑み、嫌いじゃないよ…

ﾊﾞｼｭｯ

ﾊﾟｧﾝｯｯ

ミツナリ

っそうですか…笑

ミツナリ

有難いお言葉！ﾀﾀﾀｯ

ﾋｭﾝｯ

アヤメ

！

ｶﾞｷｨﾝｯ

アヤメ

…今のは良い攻撃だ。

シオン

かれこれ…1時間半は経っている…

ミチザネ

実に面白いのぅ笑

ミチザネ

混ざりたいくらいじゃ！笑

シオン

呑気すぎますよ…！

アヤメ

そうか、もうそんなにか…

アヤメ

そろそろ終わらせようか…

ミツナリ

そうですねっ！！ﾋｭﾝｯ

アヤメ

ﾋｭｯ…

ｷｨｨｲﾝｯｯ!!

シオン

どうなった…！？

カンザキ

(早すぎて、何も見えん…！)

アヤメ

…

ミツナリ

やはり…流石です…アヤメ

アヤメ

私の勝ちだね…

シオン

アヤメの手鎌が、ミツナリの首に…

ミチザネ

そこまでじゃ！！

ミチザネ

余が正確な判断をしよう！

アヤメ

ニッコニコだ…

ミチザネ

今の勝負は、アヤメの勝ちじゃ！

ミツナリ

ふっ…笑

シオン

2人とも…無傷だ…

アヤメ

じゃあ、力を貸してくれる？

ミツナリ

いいでしょう。

ミツナリ

ミチザネもいることですし、面白くなりそうですね。

カンザキ

…

アヤメ

あ、ごめんカンザキ…

アヤメ

解いてあげるね。

ｼｭｵﾝｯ

カンザキ

ぶはっ、！はぁっ、はぁ…

ミツナリ

それにしても、アヤメは小さいですねぇ笑

アヤメ

うるさいな…小さいと何かと便利なんだよ…

ミチザネ

ふははは！

シオン

ここからは、戦国の世に行く準備をしなければなりません。

シオン

夜でなければならないのと、かなりの力を使うことになるでしょう…

アヤメ

それまで、甘いも…

カンザキ

……

アヤメ

なんでもないよ…

カンザキ

…ふふっ

カンザキ

いいぞ。食べようか。

アヤメ

……

アヤメ

カンザキが笑った…！？

ミツナリ

？そんなに珍しいのです？

アヤメ

私の前じゃ常に能面なのに…！

カンザキ

失礼だな！

カンザキ

感情くらい俺にもある！

ミチザネ

はっはっはっ！！

アヤメ

とりあえず…着替えさせるのには成功…

ミチザネ

動きづらいぞ…！

ミチザネ

こんな布切れ…

アヤメ

あぁっ、ちょっと…破こうとしないで…

カンザキ

高かったんだぞ…(._."ll)

ミツナリ

それにしても、現代はこの様な店が多いのですか…

ミツナリ

知りませんでした。

アヤメ

ずっと山に籠ってるからだよ…

シオン

カンザキさんは服の出費えげつなかったですし、ここは俺が払いますよ！

カンザキ

シオンが神に見える…✨️

アヤメ

もうキャラ崩壊もいいとこだよカンザキ…

カンザキ

はぁ？

アヤメ

なにも…ﾌｲｯ

ミツナリ

この、ぱんけぇきとやらが気になります。

ミチザネ

余は、この…なんだ、

アヤメ

それは、モンブランだね…

ミチザネ

もんぶらん、？

ミツナリ

もんぶらんの上に乗っているのは、栗ですか？

アヤメ

そうだね…

シオン

皆さん無知すぎませんか…

アヤメ

外に出歩いたことがほぼ無いんだから、無理もないよ…

ミツナリ

あと私、こうちゃと言うのも飲んでみたいです！

カンザキ

テンション爆上がりだな…

アヤメ

そうだね…笑

ミチザネ

美味い…美味いぞ！！

ミツナリ

初めて食べる味です！✨️

ミチザネ

遣唐使撤廃以来じゃ！

シオン

そういえば、時代が違うのに、どうしてお知り合いなんですか？

アヤメ

それは、まぁ…

ミチザネ

ざっくり言うと、霊になってから知り合ったのだ。

アヤメ

ざっくりしすぎ…

ミツナリ

驚きましたよ笑急に手合わせしろなんて言うものですから。

アヤメ

さっきのミツナリだよ…

ミツナリ

それもそうですね笑

ミチザネ

はははっ！

シオン

俺らの分からないところで通じ合ってるんですね…

カンザキ

あ、ミツナリ

ミツナリ

なんでしょう？

カンザキ

その紅茶、牛乳に蜂蜜を加えた物を入れると、もっと美味しくなる。

ミツナリ

どれ…ｽﾞｽﾞ…

ミツナリ

んんっ！

ミツナリ

絶品です…✨️

ミチザネ

余にも飲ませるのじゃｯ

ミツナリ

あ、ちょっと！

ミチザネ

おぉっ、！

アヤメ

皆甘党になりそうだね…

シオン

ふふっ笑

シオン

夜まで時間潰しですね笑

アヤメ

そうだね…まだまだ、夜になるまでは時間がある。

ミチザネ

ぱんけぇきとやらも寄越せ！

ミツナリ

ずるいです！私にも、もんぶらんください！

ミチザネ

だめじゃだめじゃ！

カンザキ

ち、ちょっとちょっと…笑

カンザキ

まだ頼めば出てくるから…

シオン

払うの俺っすよ？

アヤメ

すいませーん、モンブランとパンケーキ1つずつ

店員

はーい。(この人達騒がしいな…)

シオン

うるさくてすみません💦

店員

えっ、あっ、いえ…！

店員

少々お待ちくださいねっ。

アヤメ

やっぱり、騒がしいね笑

ミチザネ

ｷﾞｬｲｷﾞｬｲ

ミツナリ

ｷﾞｬｲｷﾞｬｲ

アヤメ

2人とも

ミチザネ

ｷﾞｬｲｷﾞｬｲ

ミツナリ

ｷﾞｬｲｷﾞｬｲ

アヤメ

……

アヤメ

｢黙れ…｣

ミチザネ

うぐっ、

ミツナリ

…っ！

シオン

おぉ…

アヤメ

少し静かに。

ミツナリ

すみません…

ミチザネ

ﾑｽｯ……

アヤメ

そんな顔しない…

アヤメ

ちゃんと頼んだから…

ミチザネ

ほんとかっ！？✨️

シオン

払うの…

アヤメ

私も出すから。

店員

お待たせしました〜

店員

モンブランとパンケーキです。

ミチザネ

おおぉぉお✨️

アヤメ

はぁ…

カンザキ

アヤメ、なにも食べないのか？

アヤメ

さっきタルト食べたから。

カンザキ

そうか。

シオン

さ、そろそろ行きますか。

アヤメ

だね…

ミチザネ

もう帰るのか！？

アヤメ

またいつでも来れるから。

ミツナリ

名残惜しいですね…

ミツナリ

ここがアヤメたちの住む所ですか。

アヤメ

適当に座って…私は鎌の手入れする。

カンザキ

これは緑茶だ。口に合うといいが…

ミツナリ

ｽﾞｽﾞ…ふむ、悪くない…！

ミツナリ

日本の人間には合いそうですね。優しい口当たりです。

カンザキ

それは良かった。

アヤメ

夜になったら、少し離れた場所に行こうか。ここじゃ目立ちすぎる。

シオン

とはいえ、アヤメさんは力を温存しなきゃですね

カンザキ

そんな時のためにだ。

カンザキ

俺には車がある！しかめ大きめのな！

ミツナリ

くるま…？

ミチザネ

牛車のようなものだろう…

ミツナリ

えぇ、

アヤメ

牛車よりも遥かに速いよ。

ミチザネ

そうなのか？

ミツナリ

それは楽しみですね！

シオン

現代じゃ牛車なんて言葉、授業以外で出ることなんかそうそうないんだよ…

カンザキ

夜までは、トランプでもするか？

ミツナリ

それはなんです？

ミチザネ

とらんぷ…初めて聞いたぞ！

何も知らなすぎる2人

疲れてきたシオン

この件が終わるのはいつになるのか…

続く

呪いの事務所

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