テラーノベル

テラーノベル

テレビCM放送中!!
テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

嫌われ者同士の恋

一覧ページ

「嫌われ者同士の恋」のメインビジュアル

嫌われ者同士の恋

1 - 嫌われ者同士の恋

♥

27

2022年03月02日

シェアするシェアする
報告する

僕はあの人が居ないと生きていけない

アングレカム

どーせお前だって、俺のこと気味が悪いとか思ってるんだろ!!。

アングレカム

あっちへ行け!

宝石のようにきれいな深い緑色を持った目で睨まれたことを

大きくて一つだけの目で睨まれた事を

今でも昨日のことのように覚えている

僕が人殺しの娘だというだけでいじめる奴らとも

誰の親が一番かを競っている奴らとも違う

僕と同じように自分を愛せなくなった一つ目の男の子

僕が気にならない訳がなかった

翌日

アングレカム

何で今日も居るんだ!

エリカ

僕エリカっていうんだ

アングレカム

聞いてないし知ってるし!

アングレカムに興味を持った僕は毎日彼のもとを訪れては話しかけていた

エリカ

ねえねえ今日はどんな絵を描くのー?

アングレカム

今日は花を描こうと思って・・・お手本になる絵だと大雑把な絵にしかならないから俺なりに改良するんだ

エリカ

ふーん

エリカ

ところでさ、アングレカムってよく絵を描くときにピンクと紫の間の色を使うよね。

アングレカム

・・・そう?

エリカ

うん。作るの難しそうなのによく見るよ

エリカ

その色が好きなの?

アングレカム

うん。俺の一番大好きな色なんだ

エリカ

へぇー!綺麗な色だね

アングレカム

まあな

エリカ

僕もその色で絵を描いてみたいな

アングレカム

絵の具貸してあげる

エリカ

ありがとう

アングレカム

どういたしまして

十数年後

通行人A

最近あの一つ目男見なくなったよねー

通行人B

ねー

通行人A

でさー思うんだけどさーもうこのまま帰って来ないでほしいよねー

通行人B

わかるーだって気味悪いもん

エリカ

キッ!(睨む)

通行人A

えっこわっ

通行人B

逃げよ

エリカ

はぁ

最近アングレカムは行方不明だ

どこへ行ったんだろう

いつの日だったか一緒に絵を描いて遊んだ

その時の何色かわからない綺麗な色の花が

彼の描いた僕と同じ名前の花が

目の裏に浮かんだ

あの時初めて僕だけだった世界にもう一人加わったことをよく覚えている

エリカ

(アングレカムに出会う前は)

エリカ

(自分以外信じられなくて)

エリカ

(人と関わる事がとても怖かった)

エリカ

(その世界に突然アングレカムが加わった)

エリカ

(なんて劇的な変化なんだろう)

エリカ

(彼は、アングレカムは、どこへ行ったのだろう)

エリカ

(そういえば、あの場所はまだ誰も探してなかった。)

エリカ

(行ってみよう)

アングレカム

もう我慢できない

アングレカム

一つ目だからと差別されるのは

アングレカム

もう・・・うんざりなんだ!

アングレカム

もう・・・ここで・・・

アングレカム

死んでしまおう・・・

崖っぷちに立った

エリカ

待って!

アングレカム

エリカ!。どうしてここに?

エリカ

昔、二人っきりで行ったこの場所だけ探してなかったと思って。ハァ・・・ハァ・・・。疲れた。

エリカ

というか・・・。どうして死のうとしているの?。

アングレカム

そ、それは・・・

エリカ

差別されまくりだから?

アングレカム

うん

エリカ

そんなの僕も一緒じゃん

エリカ

僕だって昔、国中を震え上がらせたあの殺人鬼と

エリカ

同じ顔。同じだし変わっているからそうそう被ることの無い苗字

エリカ

それで差別される。けど!

アングレカム

けど、何?

エリカ

それでも。・・・うぅ(泣)

アングレカム

えっ。ちょっ。ごめん(汗)

エリカ

僕はぁ。グスッ君が居たからぁ。グスッ生きてぇ。グスッこれたんだよぉ。

エリカ

それなのにぃ。グスッ君がぁ、アングレガムがぁ。グスッ居なくなったらぁ。うぅ。どうやってぇ生きてぇ、グスッいけばいいのぉ?ううっ

アングレカム

・・・ごめん。エリカが苦しむのも、エリカが泣くのも、エリカが死ぬのも、俺には耐えられない。

エリカ

じゃ、じゃあ。グスッ

アングレカム

死ぬのはやめるよ

エリカ

ありがとう。グスッ

アングレカム

ただし条件付き

エリカ

えー。グスッ

エリカ

で、条件はなあに?グスッ

アングレカム

俺と結婚してください

エリカ

へ?

アングレカム

だめ?(泣き止んだな。)

エリカ

突然過ぎて今びっくり中

エリカ

ま、まあいいよ

アングレカム

まあってw

エリカ

なんで急に?

アングレカム

だって、俺の事をそんなに大事に思ってくれているのは

アングレカム

エリカ。君だけなんだよ

エリカ

僕もだよー(泣)

アングレカム

ていうか泣きすぎーw。顔ブサイクになっちゃうぞーw

エリカ

えーwひっどーいw

END

この作品はいかがでしたか?

27

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚