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次の日
受け渡しは旧校舎の空き教室で
昨日不可抗力で交換した連絡先
これは学園の女の子たちが欲しくてほしくて仕方がない情報
こんな形で知る羽目にならなかったら、あたしは今頃テンションが上がっていただろう
だって、有名人との特別な関係になれちゃった！？ …て言う、優越感とか？
でも今のあたしにはそんな感情あるわけない
花奏
なんてことを考えるくらいになってしまっていた
花奏
気になって聞いてみるも来ればわかる の一言
でも、あそこの空き教室は立ち入り禁止だから入れるわけないのに
そんなことを考えながら空き教室までの道を歩いて扉の前で待つこと五分
全然来る気配がないいんだけども⁉
それにあたしより先に教室を出ていたから、いるはずなのに
もしかしてあたし澤本君にだまされてる…？
ピロンッ
不安を感じていると再びスマホが震えた
おそいよ。早く入ってきて
花奏
あくわけないと思いながら試しにドアをひいてみる
ガラガラ
開いたことに驚いてフリーズしていると中から視線を感じてさらにフリーズする
もしかして、お化けでもいるの？
花奏
そして、ドアの少し先にある机に腰かけている澤本君
蓮
花奏
文句の一つくらい言ってやろうと思って言いかけた瞬間に腕をひかれた。
毎度の急な行動にびっくりするし細い腕のどこにこんな力があるんだろう…
バタンッ
あたしが引きずり込まれたと同時に後ろのドアがひとりでに閉まる
花奏
蓮
花奏
蓮
蓮
そして、勝手に納得して自己解決して話を続けようとする澤本君
蓮
花奏
そういいながら、つかまれていた腕を引きはがす
ドキドキなんてするはずがないのに、整った顔をまじかで見てなぜかあたしの心拍数が上がる
花奏
澤本君の逆方向で深呼吸をしてあらためて澤本君に向き合う
花奏
あたしの質問に、澤本君は人差し指を差し出す
きれいな指に丸い金具がかかっている
花奏
蓮
花奏
なんでこんな簡単なことに気づかなかったんだろう…
花奏
蓮
いつの間にか電気のところにいた澤本君が電気をつけてまわりをみると…
花奏
花奏
見たことあるようなないような… でもやっぱり見たことがあるような男子たち4人があたしも見る
朝陽
風真
葵
口々に失礼なことを言いまくる彼らにイライラが募る
健
花奏
花奏
風真
適当に言ってみたことがまさか当たっていてまたしてもびっくりする
葵
葵
蓮
この人たちが全校生徒に騒がれている紫蘭か…
今考えるとあたしものすごい人達と一緒にいるんだ…
花奏
健
花奏
朝陽
風真
蓮
急な申し出にあまり表情を動かさなかった彼らはみんな驚いたように、一斉にあたしを見た。
花奏
花奏
蓮
花奏
何でもかんでも話過ぎた！！
風真
花奏
健
蓮
花奏
花奏
蓮
花奏
風真
花奏
この人たち一見やさしそうに見えるけど所々とげがある
朝陽
葵
蓮
とあたしの手からお弁当だけ受けとって、鍵を閉めてかれらはさきにかえってしまった。
花奏
あんな失礼な連中だけど後ろ姿だけでもかっこいい。腹が立つほどに
でもやっぱりあの中で澤本くんだけ瞳に感情がない気がする
せっかく顔だけはいいんだから少しはほかの人たちみたいに笑えばいいのに
って昨日から澤本くんのことばかり。 仕方ないかこんなことになってたらいやでも気にする
7割くらい自爆したようなもんだけど突然すぎる予想外のアクシデントだもんな
みんなの知らない澤本くんをあたしは2つ知っている
1つは橋本先輩と付き合っていたこと
しかも浮気… これはあたしの強力な味方になると思ってたのに
そのことが幸いして紫蘭の学校での秘密のアジトand澤本くんのもう一つの顔を知ってること
あんなこと、自分がモテてるってわかってる人にしかできないことだし
あの写真ばらまかれた日にはころされるどころの話じゃないし
花奏
花奏
あんなのばらまかれたらあたしの青春なくなるかもしれない！？
衝撃の事実にクラっと目眩がする
酸欠か？ いや早起きしたせいだ
気分転換にお気に入りの本を読んでみたけど全然内容頭に入ってこなかったし
ほんとに色々考えてて全然寝れなかったし、緊張で息できないし
よくよく考えてみたら澤本くんは先輩と付き合っていたから、あんなことなんて気にしてすらないだろう
てズレてきてるから！
もう澤本くんのせいで脳内ぐちゃぐちゃだ
花奏
あたしはため息をついて沙友理のもとに帰っていった
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