今日も私はお花のように
そこに座っている飾り物
椅子に座ることや、喋ることが出来ない
故に、気味悪がられて、そのまま家族に捨てられた
人格否定
それは、心を破壊するもの
それを、私はされていた
とち狂っていたんだと思う
でも、これしか知らなかったから
これが普通なんだと、信じてた
私が、ダメなんだって
その日は、いつもより部屋が騒がしかった
また妹が癇癪でも起こしたのか
そう思っていたら、知らない人の声が聞こえた
母の金切り声、父の怒声、妹の泣き叫ぶ声
それが、ただ耳障りだった
そんな中、私は座ったまま
現実見たさに目を開けると
そこには、かっこいい服を着た人がいた
なんだろ、青い服?
ドラマとかで見るやつだ
そして、その人達は私の部屋に入っていった
……ありゃ、こりゃ困った
すすっと先回りして部屋に鍵をかけようと思ったのだけど
やっぱりダメか、触れない
そして、抵抗虚しく部屋は開いて
青い服の人は、固まった
そりゃそうだよな
本体の私は
あの日からずっと
宙ぶらりんなのだ
逆さ吊りで
まるで、ドライフラワーの花束みたいに
コメント
3件
え……つまり、いつも椅子に座ることや喋ることが出来なかったのはそのせい、ってこと……? 「かっこいい服を着た人」っていうのは警察のことかな……だから見られないように先回りしたんだろうけど、これは衝撃的すぎて……😭😭 当の本人は見つかってよかったと思っているのか、それとも見つからない方がよかったと思っているのか……どっちだろ……🤔💭