朱莉
誰?私の睡眠時間を削るのは…。
朱莉
汚いぬいぐるみを両手で抱えて、 嬉しそうに人形を振り回す。
雫
みると、その人形は私の…友達からもらった、兎さんぬいぐるみだった。
朱莉
朱莉
雫
私は、思い切りぬいぐるみを引っ張った。それはもう、千切れるほど。
次の瞬間、
朱莉
朱莉が、凄い勢いで泣き始めたのだ。窓ガラスが割れそうなくらい。
母さん
怒ったような声で、私の自室のドアを開ける。
母さん
そしたら、朱莉はしゃっくりをあげながらこう答えた。
朱莉
はぁ!?ふざけんな!!私のせいじゃないのに!!
母さん
雫
私は即答した。だって…朱莉は、 狡賢いんだ。
大声で泣けば、どうせ私のせいになる。
朱莉はそれを熟知しているように、叩かれそう、奪われそうになったら大声で泣き出すんだ。
母さん
雫
朱莉
その後の言葉をかき消す様に、 大声で泣く。
雫
母さんに怒られたことと、朱莉の 泣き声に私はもうイライラの最頂点に達していた。
父さん
サイアク。父さんも入ってきた。
母さん
朱莉
泣きながらベトベト父さんにひっついて、抱き締めている朱莉を睨む。
父さん
雫
私は、ワナワナと震えた。
雫
雫
朱莉
大声で叫び出す私と、大声で泣き出す朱莉。地獄絵図だ。
母さん
バシッ!!
雫
頬を叩かれた。痛くてジンジンする。
……涙目になってきた。痛くて、怖くて、情けなくて。
そして、母さんはハッとした表情で
母さん
父さん
そう叫び捨てると、父さんと母さんは自室から出ていった。
朱莉
途中、急に朱莉が…笑いだした。 クスクスって。
朱莉
朱莉は、そっと私の耳元で呟いた。
朱莉
その瞬間、背中がゾワっとした。
コメント
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ここで伝えたかったポイント 『幸せにしてあげる』 それは 『死合わせにしてあげる』 という語呂合わせ。 つまり朱莉は、雫を☆☆☆つもりでした…。