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ちい。こたつがめ
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推しがいます!
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雨はどんどん強くなっていく。
赤い傘の少女はゆっくり近づいてきた。
一歩。
また一歩。
美咲の足は震えて動かない。
少女が叫んだ。
だが赤い傘は止まらない。
距離が縮まる。
十メートル。
五メートル。
三メートル。
ついに美咲は少女の顔を見た。
それは恐ろしい化け物ではなかった。
びしょ濡れの、悲しそうな女の子だった。
美咲
美咲が呟く。
すると少女は小さく言った。
その言葉に、美咲は気づいた。
この子は誰かを傷つけたいわけじゃない。
ずっと一人で苦しんでいるのだ。
美咲
赤い傘の少女は指を差した。
校舎の裏。
そこには奈々が座り込んでいた。
美咲
美咲が駆け寄る。
奈々は泣きながら抱きついてきた。
奈々
その瞬間。
赤い傘の少女が初めて笑った。
寂しそうに。
どこか安心したように。
そしてゆっくり消えていった。
赤い傘だけを残して。
雨が止む。
空には薄く光が差していた。
美咲
美咲が呟く。
誰も答えなかった。
だが赤い傘は風に吹かれ、その場から転がっていった。
まるで役目を終えたかのように。
コメント
1件
読了しました……。 雨の中の緊張感、一歩ずつ近づく足音。でも「ひとりだから」って言われた瞬間、一気に切なくなった。化け物なんかじゃなくて、ただの寂しい子だったんだね。奈々が無事でよかったし、最後の寂しげな笑顔が心に残った。この話、ただのホラーじゃない温かさがあるなあって思いました🥀 kokoさんの描く世界、すごく好きです。