私は自宅近くの飲食店で、友人と有り余った休日の時間を使い ダラダラと世間話に花を咲かせていた
私の友人、仮に速水と呼ぶが、 速水は隣の窓の外を眺めながら ふと思い出したかのように私に尋ねた
速水
速水
ここで言う藤堂さんと言うのは速水の友人のことである
私と藤堂さんは学校では部活もクラスも違う
速水経由で少し話したことがある程度で 仲がいいというわけでもない
速水もそれを知っているはずなので 私にその事について尋ねるのは少し奇妙に思えた
私
速水
私
私
速水
私
私
速水
速水
私
私
速水
速水
速水
藤堂
藤堂
速水
藤堂
速水
藤堂
速水
そんな意味のない雑談を続けていると 藤堂の声に混じってボソボソとした声が聞こえてきてね
最初は気にならなかったけれど だんだん大きくなっていくその声は 雰囲気的には小学生くらいの女の子の声だった
藤堂がそれに気づかず話を続けているのは どうにも気味が悪かったし
それ以上にその少女の声が不気味で仕方がなかった
速水
速水
藤堂
藤堂
速水
適当に理由つけて、一旦そこで電話を切ったんだけど そしたらすぐに藤堂がかけ直してきてね
スルーするのはなんか悪いから 渋々電話に出たら
少女
さっきの女の子の悲鳴じみた笑い声が聞こえてきて 思わず電話切っちゃったんだよね
速水
私
速水
速水
私
私
速水
速水
速水
私
速水
速水
速水
私
私
速水
私
速水
私
速水
速水
彼女は涼しげに微笑みながら、 窓からそっと視線をそらした
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