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中間淳太
目黒蓮
中間淳太
夜となり使用人が入ってきて客人用の席に案内する。
客人用の席に座るとおっきな満月が波を照らし波がおっきな音が響いていく。
テーブルの周りは円に囲むような形となり中央には焚火があった。
目黒蓮
向井康二
目黒蓮
蓮様が舞って言うた瞬間昔、おかんが話してくれたことを思い出した。
____康二、マリン王国の男性たちは舞を披露し他国の国王、王子たちを喜ばせるのよ。
____マリン王国に暮らすものたちは皆゛海の家族"と呼ばれているの。
____だから康二も゛海の家族"の1人なのよ。
向井康二
桐山照史
俺が海の家族と呟いたら使用人が豪華な料理を置きながら話してくれた。
料理は全部魚と海藻で作られており香ばしい匂いが漂ぉとった。
桐山照史
向井康二
記憶にはないがよくおかんがマリン王国のことを話してくれた。
あいまいの記憶の中に海の家族の言葉だけはっきりと覚えている。
桐山照史
男性は料理を置いた後は立ち去っとった。
目黒蓮
向井康二
目黒蓮
木のテーブルに置かれた料理はおかんはよく作ってくれた料理と似とった。
____ごめんな康二、おかん、この料理しか作れんくて。
おかんと離れる前は毎日こんな料理を作っていてくれた。
他国の料理を知らんおかんにとってこれが精一杯でいつも謝っとった。
俺はおかんの料理しか食べてこんくて。施設に出された料理は俺の口に合わず毎日料理係に怒られとったことを思い出す。
____よそ者のくせに料理係が作ってくれた料理に文句を言うな!!
向井康二
今、思い返してみれば料理係もおかんと同じ一生懸命に作っとった。
それやのに俺は口に合わんゆう理由でいちゃもんを言うとった。
~~♪
どこからか音楽が鳴りだした、フッと顔を上げるとしらん間に中央には楽器を持った人たちがいた。
目黒蓮
蓮様はこまな声で祭が始まったことを教えてくれる。
丸山隆平
重岡大毅
重岡大毅
俺より少し年上の青年は細長い木に焚火に引火させ、そのままめっちゃ勢いで踊りだす。
重岡大毅
青年は細長い棒で炎を揺らしもって激しく踊り続ける。
炎の揺らめく動きにむっちゃ美しくなにより青年の踊りは魅入られるほどの凄さやった。
目黒蓮
向井康二
目黒蓮
目黒蓮
向井康二
炎の揺らめく動きにむっちゃ美しくなにより青年の踊りは魅入られるほどの凄さやった。
向井康二
重岡大毅
初めてみる光景やのになんだか懐かしく感じる。
頭が覚えていなくても体だけが故郷の祭を覚えてる。
昔こんな風に儀式を見とったんか
重岡大毅
ドンドンドン!!
~~♪
青年の近くで太鼓と笛の音が鳴りだした。
楽器の音色共にさらに青年の踊りが加速し出していく。
向井康二
青年は息切れ1つもしておらずずっと踊り続けている。
いや青年は踊っとるとちゃう太鼓や笛の音色を拾いながら踊ってんねん。
俺の考えがけったいなだけで青年の踊りは益々魅力的に感じる。
これが儀式ゆうものか。
重岡大毅
向井康二
青年は細長い棒を持ちながら突然俺の所に走ってくる、しかも炎を揺れながら。
えっ!?なに!?どんどん俺の所に迫ってきとるけれど。
席を立とうと考えたけれど今は儀式中、失礼なことはできひん。
動くことができんかった俺は硬く目ぇ閉じた。
向井康二
向井康二
なにをされるか覚悟はしとった、けどさっきから何も起きんかったから思わず目ぇ開けてみた。
重岡大毅
向井康二
俺の前には細長い棒があり炎が消えとった、青年は嬉しそうに話す。
重岡大毅
重岡大毅
向井康二
あんまり祭のこと詳し ないから青年が言うとることはわかれへん。
だが青年が神に俺に選ばれたと言うとった。
重岡大毅
重岡大毅
青年は炎が消えた細長い棒を持っていなくなったわ。
向井康二
目黒蓮
向井康二
目黒蓮
向井康二
目黒蓮
目黒蓮
向井康二
向井康二
マリン王国の伝統を詳し なかったから蓮様の話で伝統の凄さがわかった気ぃする。
目黒蓮
向井康二
目黒蓮
蓮様の言う通りやった、あの時立ち上がってはいけへんかったんや。
しっかりとマナーを守っていてよかったわ。
丸山隆平
重岡大毅
丸山隆平
重岡大毅
舞が無事に終わり重岡は廊下を歩いていたら丸山と出会う。
丸山は重岡の舞を高く評価してもらいが重岡は笑いもせずに静かに話す。
重岡大毅
丸山隆平
重岡大毅
カラン.....
重岡は手に持っていた細長い棒を大きな共に床に落とした。
重岡は二度と会えなかった友の名前を聞き戦慄する。
重岡大毅
丸山隆平
重岡は幼き頃の康二のことを思い出していた。
昔は無邪気な笑顔だった康二の姿を。
重岡大毅
重岡は床に落ちた細長い棒を拾うことせず思考停止となっていた。
藤井流星
濱田崇裕
向井康二
目黒蓮
目黒蓮
向井康二
儀式が終わってこれからは舞を披露することになってん。
マリン王国の使用人たちは演奏したり歌を歌ぉたりとすんねや。
ゴッド王国にはないちゃう魅力があんな。
濱田崇裕
桐山照史
小瀧望
ドドン!!
太鼓の音が鳴りだした時使用人たちは一斉に踊り、歌い手は歌を歌いだす。
初めて王国の宴会を見て俺は心の底から感動を味わう。
使用人たちが一致団結し演奏し踊り歌を披露姿はむっちゃごっつええもんやった。
クリスト王国は貧し過ぎる王国やったから宴会などはなかってん。
近くには高い峰の自然だけやった。
目黒蓮
向井康二
目黒蓮
俺は宴会に興味津々となり見とった。
やけど俺はある違和感に気づいた。
向井康二
ある席で頭から布を被らせている人を見つけた。
その人は身動きせんとテーブルの上には料理がなかった。
他の国の人たちは布など被っておらず料理はある。
あまりにも不全なことで宴会など目にはいらんかった。
目黒蓮
中間淳太
後ろから使用人の声で聞こえて後ろを振り返った、使用人はあれのこと≪神の使い魔≫と言うてくれた。
向井康二
中間淳太
向井康二
中間淳太
目黒蓮
中間淳太
中間淳太
向井康二
最期の言葉を聞き俺は持っとった箸を落とす。
海に還すってことはその人は死ぬってことなのか。
中間淳太
使用人はあの人に布を被せている理由を教えてくれた。
マリン王国は異能以外に他に存在するものがあったなんて。
中間淳太
向井康二
使用人は話終えると悲しそうな表情で一言を呟いた。