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気がついたら部屋にいた
どうやって帰ってきたか思い出せない
覚えているのは
必死に私を引き留める恭也さんの姿
恭也
恭也
もう気持ちはないと何度も伝えたのに
嘘だと言って信じてくれない
恭也
恭也
その間にも涙が止まらなくて
そんな私に
恭也さんは何度も同じ言葉を繰り返した
恭也
恭也
恭也
愛紗
恭也
恭也
確かにずっと好きだった
あの日のことがあって
恭也さんを拒絶してしまったけれど
楽しかった思い出は消えない
だから涙が溢れたのかもしれない
でも確信した
あの日のことがなくても
私はきっと別れる運命だったんだ
あんな雑な言い方で結婚しようなんて言われても
嬉しいとは思えない
愛紗
恭也
愛紗
恭也
愛紗
愛紗
突然、恭也さんが立ち上がり私の腕を掴んだ
愛紗
回りに普通に人がいるのに
強引に自分の元に引き寄せ
愛紗
唇を……
愛紗
凄い力だった
逃れようとしても
掴まれた腕を簡単に離してはもらえず
恭也
回りのお客さんも驚いた様子でこっちを見ていた
店員
店員
見かねた店員が声をかけてきて
恭也さんの手か怯んだ隙に逃げるようにお店を出た
恭也
そこからの記憶はなく
どうやって帰ってきた思い出せなかった
私を繋ぎ止めるための雑なプロポーズ
一方的に愛情をぶつける身勝手で最低なキス
しかもあんな
不特定多数の人がいるカフェの中で
ギュィィィィィィン!!
明日夢
明日夢
突然の機械音と共にあの子が現れる
最初は驚いてばかりいたけど
もうすっかりこの音にも慣れていた
必死に涙を拭って平静を装おうとしたけど
顔を見たら余計に涙が溢れてしまった
明日夢
愛紗
安心する優しい声
ホッとしたのもあって
いつも以上に泣いてしまった
伝えたいことがうまく言葉にできず
涙となって溢れ出てくる
そんな私の頭を撫でて
明日夢
その言葉が嬉しくてたまらなかった
落ち着くまでに時間がかかってしまったけれど
私が話せるようになるまでずっと待っていてくれた
明日夢
愛紗
愛紗
愛紗
何があったかを全て話した
別れる決意を伝えるために恭也さんに連絡したこと
直ぐに会いたいと言われてこの前のカフェに行ったこと
何を話しても聞いてはもらえず
何度も引き留められた挙げ句、雑なプロポーズを受けたこと
そしてあの身勝手で最低なキスのことも
明日夢
明日夢
愛紗
耳を疑うその内容に
驚いた様子で私を見ている
愛紗
愛紗
愛紗
愛紗
不安で押し潰されそうな私の心に
優しい笑顔を向けてくれる
明日夢
明日夢
愛紗
明日夢
明日夢
明日夢
明日夢
明日夢
愛紗
愛紗
明日夢
明日夢
明日夢
明日夢
愛紗
明日夢
明日夢
愛紗
愛紗
とても嬉しい気持ちになった
いつかきっと
幸せになれる時が来る
だから前を向かなければ
幸せな未来のために