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俺には幽霊が見える
幽霊と言っても脅かしたり悪さをするわけでもない
ただ居るだけのような存在
勿論それは俺の家中にも居る
僕の家は両親共働いていて帰る時間どころか忙しく帰らない日もある
僕の家にいる幽霊は毎日リビングの定位置に佇んでいる
殆ど置物ののようになっているそいつは、話す事もなければ何かするわけでもない
小さい頃は怖くて泣いたり、成長してゆくと不安になり幽霊に効くと聞いた塩を撒いたりもした
しかし、今現在までこれといって変化は見られない
やがて俺も気にしなくなっていた
朝起き、部屋を出てリビングに降りてもやはりそいつはいる
一人でに朝食を食べるが寝起きが良かったのか、そいつに話かける気になってしまった
立秦結人
幽霊?
立秦結人
立秦結人
立秦結人
そのまま朝食を食べると、家をでて足早に学校へ向かった。
学校へ着くと誰と話すわけでもなく自分の席に着いた
いつも通り授業を聞いて終わるはずだったのだが…
いつもと違う事が起きたのは昼休み
それは突然だった
九条純夏
立秦結人
立秦結人
九条純夏
立秦結人
九条純夏
九条純夏
彼女は少し見下した様な表情で段々と話す
立秦結人
立秦結人
立秦結人
九条純夏
立秦結人
立秦結人
立秦結人
九条純夏
立秦結人
無言で頷く九条
立秦結人
立秦結人
九条純夏
九条純夏
立秦結人
立秦結人
九条純夏
九条純夏
立秦結人
少し機嫌が良くなったのか、嬉しそうに自分の席に戻り、座った
この学校は新校舎と旧校舎に分かれている
新校舎は今の俺たちの校舎
旧校舎は新校舎から少し南側に離れたところに位置する
今は部活の人たちが使う部室棟になっているが、2階以上は立ち入り禁止になっている筈だ
だがそこには突っ込まなかった
めんどくさいからだ…
昼休みを終え、午後の授業を黙々と受けた
だが、少しソワソワしイマイチ集中が出来なかった
仮にも俺は男。女の子に放課後呼び出されては愚かな考えを持ってしまう
そんな考えもすぐに失われることとなる
放課後になるといつの間にか九条の姿は無くなっている
立秦結人
少し急いで旧校舎に向かうと、一階と二階の間にある階段の通行止めの様に伸びているロープが切られていた
立秦結人
立秦結人
目的の教室に入ると、扉は開かれていた。中には案の定純夏が立っていた。
立秦結人
立秦結人
九条純夏
立秦結人
九条純夏
九条純夏
立秦結人
九条純夏
九条は少し笑いながら話す
立秦結人
立秦結人
九条純夏
少し吹き出した様に笑う
どうやら馬鹿にしているらしい
立秦結人
少し怒りのある笑顔で言った
九条純夏
九条純夏
そう言うと、先程までとは打って変わって、真剣な表情に変わった
そこから始まる気詰まった雰囲気に思わず唾を飲んだ
九条純夏
九条純夏
九条純夏
立秦結人
立秦結人
立秦結人
九条純夏
立秦結人
九条の言葉を途中で遮る
九条純夏
立秦結人
立秦結人
九条純夏
おかしな感じになった
立秦結人
九条純夏
立秦結人
九条純夏
立秦結人
立秦結人
九条純夏
立秦結人
九条純夏
立秦結人
立秦結人
立秦結人
立秦結人
立秦結人
立秦結人
立秦結人
立秦結人
九条純夏
立秦結人
九条純夏
立秦結人
立秦結人
立秦結人
九条純夏
九条純夏
九条純夏
立秦結人
立秦結人
立秦結人
九条純夏
九条純夏
九条純夏
立秦結人
立秦結人
九条純夏
立秦結人
ドアを開け外に出るまで、九条は何も言わずにただ、見届けるだけだった
お詫びの一つも言わずに連れてくるだけ連れてきて何も言わずに見届ける身勝手さにも腹が立った
この場合身勝手なのは俺の方だったが 、その時の俺にはそんな事考える余裕はなかった
イライラしたまま帰宅した
夕方になっても両親は帰ってこない
課題を終わらせると、特にする事もないのでお風呂に入ることにした
しかし、何かの異変を感じた
だが、少し考えたが分からず、お風呂に入った
湯船にゆっくり浸かっていると、突然とてつもなく大きな声がした
?
立秦結人
立秦結人
動物の雄叫びのような音は恐らく町中に響き渡っただろう
その声はすぐに止んだ
立秦結人
立秦結人
本当に犬かどうか分からないが、変に考えたくなかったのでそこでやめた
その後、再びあの音が聞こえる事はなくのぼせる前に風呂を出た
その後特に何もする事もなく 牛乳が無いことに気づき、コンビニに行く事にした
そこで俺は異変の正体に気づいた
立秦結人
立秦結人
こんな事は見え始めた頃から一度もない
単に見えなくなっただけなのか 原因が何かもわからない以上考えても意味がない
が、少し不気味に感じ、急いで家を出るとコンビニに向かった
外に出ても同じだった
いつもはあちこちに見える幽霊が一人もいない
恐怖に拍車がかかり、何に恐れているのかもわからないまま走った
今日ほどコンビニが近くて良かったと思った事はない
コンビニの光を見ると安心し、中に入った
牛乳や期間限定のアイスなどに喜び、色々購入して外へ出た時には恐怖心は殆ど無くなっていた
意気揚々と帰路を辿る
?
立秦結人
またもや突然後方から聞こえる声は先程よりも大きく近い雄叫び
立秦結人
そう思い後ろを向くとデカく、黒い物体がこちらに向かって走ってきていた
立秦結人
すぐに逃げなきゃと思ったが恐怖と同動揺で足が動かない
立秦結人
ドキャッッ!!
立秦結人
動くよりも前に黒い物体に突撃された
一メートル程飛ばされたが、着地点が土でなかったら意識はなかっただろう
しかし、背中が尋常じゃない程痛む
立秦結人
立秦結人
そいつは慎重に距離を詰めてゆく
まるで獲物にとどめを刺しにゆく獣のように…
立秦結人
パンッッ!!
?
立秦結人
立秦結人
気づくと目の前の物体がよろめいている様に見えた
立秦結人
?
叫び声を上げると、何処かは逃げていった
立秦結人
立秦結人
全身の力が抜けその場にへたり込んだ
何が起きたか、全く分からなかったが
月夜に照らされた九条純夏の姿だけははっきり見えた