- 放課後 -
ドタバタとしている私に、
朝光が、のそのそと 近寄ってくる。
🤖あさひ.
○○.
朝光に視線を向けず、 自分のことに専念する。
🤖あさひ.
真史帆くんからの ” 用事 “が無ければ、
喜んで一緒に 帰っていただろう。
でも、今は それどころじゃない。
私のスマホが、 どこかへ行ったのだ。
どこに置いてきたのか、 鮮明に思い出す。
戸惑っている 私に気づいたのか、
朝光が、 声をかけてくる。
🤖あさひ.
○○.
ここで一緒に探してくれたら、 早く見つかるだろうか。
でも、もし、全然 見つからなかったから、
どうなって しまうだろうか。
でも、朝光に 頼ってる暇はない。
今日は、真史帆くんに 呼ばれているのだ。
○○.
🤖あさひ.
一瞬悲しい 顔をした朝光が、
『じゃあな』 と一言言って、
教室を出て行く。
○○.
ロッカーや、 引き出し、バッグ。
教室の隅々まで探すが、 スマホの姿は一切ない。
○○.
○○.
もう、見つかる 気配が全然しない。
諦めて、家に帰ろうと 考えたその時 ——
??
廊下の方から、明るくて、 可愛い声が聞こえてきた。
あの声は、完全に “ 真史帆くん “だ。
スマホ探すのに集中してて、 真史帆くんとの用事、忘れてた・・・
廊下の方を向き、 席を立つと ——
🐹ましほ.
片手に、私のスマホを 持っている真史帆くんが、
“ にこっ “と微笑む。
○○.
見つかったことで、 安心感と一緒に落ち着き、
心の底から喜ぶ。
すぐ様駆け寄り、
真史帆くんが 持っているスマホを、
取ろうとすると。
わざと高い所に スマホを上げられ、
中々返してくれない。
○○.
🐹ましほ.
私の言いおわる頃に、 いきなり話しかけてきた。
そう言う目は、 情熱に満ちていて。
ちょっと不思議に思いながら、 『何?』と言う。
🐹ましほ.
○○.
🐹ましほ.
“ 僕と付き合ってください。 “
急展開すぎて、 頭がこんがらがる。
真史帆くんと、 付き合う・・・?
確かに真史帆くんは、
イケメンで、可愛くて、 愛らしい。
でも、私は、
恋愛感情で見たことなんて、 一度もない。
だから、付き合えない。
○○.
○○.
正直な思いを伝えるが、 真史帆くんの表情は変わらない。
🐹ましほ.
そう言い、私の 腕を掴んでくる。
🐹ましほ.
🐹ましほ.
『何で』って、 言われても・・・
それに、掴む力が、 真史帆くんは強い。
振り払おうと することすらできない。
スマホは、 本当に大切な物。
でも、だからといって、 付き合うのはどうだろう。
そんなの、すぐ 別れるに決まってる。
どんどん、掴む力が 強くなって行く。
同時に、私の 腕は赤くなる。
痛くて痛くて たまらない、その時 ——
届かないスマホが、 いきなり視界から消え、
びっくりする。
それと同時に、
『離せ』という声も聞こえた。
声が聞こえた方向には ——
- 必ず、守る。 中編 -
- 終わり -
コメント
18件
まっしー力強いから腕ちぎれそうwww
あさひくんと幼なじみっていいね。 次も楽しみにしてる!