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ガラッ
教室からとびだした私は
誰もいない
静かな廊下を北校舎の教室を目指して歩く
まだ鳴らないで❗
そう願ったのもつかの間
まだ東校舎にいるなかで
チャイムは鳴り響いた
一斉に教室から人が溢れかえる
騒がしくなった廊下をよそに
私は3年10組の教室を目指してスタスタ歩く
北校舎への曲がり角で
同じように曲がってきた大きな人とぶつかった
城ヶ崎華(じょうがさきはな)
城ヶ崎華(じょうがさきはな)
佐々木直人(ささきなおと)
ぶつかった衝撃で持っていた教科書やペンケースをばらまいてしまった
でも
そんなことより派手にこけてしまった事の方が恥ずかしかった
同じクラスの人たちが来る前にどこかへ逃げたかった
同じクラスに友達なんていない
だから見られたくなかった
こんなこと普通は友達と笑い話にすることなのに…
だけど弱った私を見たらまた皆に笑われると思った
とりあえずごめんとだけ言いその場を離れた
後ろから呼び止められた気がしたけど気にせずに歩いた
自分の教室へつくとまだ誰もいなくて私独りだった
息を調えて次の授業の準備をする
準備をすませ友達がいる
3年4組へ向かう
その途中誰かに声をかけられた
佐々木直人(ささきなおと)
佐々木直人(ささきなおと)
佐々木直人(ささきなおと)
城ヶ崎華(じょうがさきはな)
城ヶ崎華(じょうがさきはな)
嘘!?
さっきぶつかったの直人くんだったの❗
直人くんは私が入学したときからずっと
片想いしていた人だ
でも彼は少しヤンキーで
周りの人たちからは
キング
と呼ばれている
直人くんはいつも同じメンバーといて
話しかけるのにも勇気がいるのに
こんなことがあるなんて
でも今回のは私が謝らないと
城ヶ崎華(じょうがさきはな)
城ヶ崎華(じょうがさきはな)
頭を下げて
数を数えて
顔をあげる
まだ怒っていそうな顔をしている
怖い
凄く怖い
嫌われたかな…?
そんなの嫌だ…
嫌われたら告白もできなくなっちゃっう❗
佐々木直人(ささきなおと)
佐々木直人(ささきなおと)
そう言うことじゃない…?
謝り方が悪いってこと!?
どうすれば良いの?
深呼吸してもう一度深々と頭を下げる
城ヶ崎華(じょうがさきはな)
城ヶ崎華(じょうがさきはな)
顔をあげると
彼の手には私のお気に入りのペンが握られていた
佐々木直人(ささきなおと)
佐々木直人(ささきなおと)
城ヶ崎華(じょうがさきはな)
城ヶ崎華(じょうがさきはな)
佐々木直人(ささきなおと)
佐々木直人(ささきなおと)
佐々木直人(ささきなおと)
佐々木直人(ささきなおと)
城ヶ崎華(じょうがさきはな)
城ヶ崎華(じょうがさきはな)
佐々木直人(ささきなおと)
佐々木直人(ささきなおと)
城ヶ崎華(じょうがさきはな)
城ヶ崎華(じょうがさきはな)
なんだ
怒ってたわけじゃないんだ
ひと安心した私は一応もう一度謝ってから
友達の教室へ向かう
城ヶ崎華(じょうがさきはな)
城ヶ崎華(じょうがさきはな)
片桐紗綾(かたぎりさあや)
片桐紗綾(かたぎりさあや)
片桐紗綾(かたぎりさあや)
城ヶ崎華(じょうがさきはな)
城ヶ崎華(じょうがさきはな)
片桐紗綾(かたぎりさあや)
片桐紗綾(かたぎりさあや)
片桐紗綾(かたぎりさあや)
城ヶ崎華(じょうがさきはな)
城ヶ崎華(じょうがさきはな)
片桐紗綾(かたぎりさあや)
片桐紗綾(かたぎりさあや)
片桐紗綾(かたぎりさあや)
城ヶ崎華(じょうがさきはな)
城ヶ崎華(じょうがさきはな)
片桐紗綾(かたぎりさあや)
片桐紗綾(かたぎりさあや)
雪城美優(ゆきしろみゆ)
雪城美優(ゆきしろみゆ)
雪城美優(ゆきしろみゆ)
雪城美優(ゆきしろみゆ)
片桐紗綾(かたぎりさあや)
片桐紗綾(かたぎりさあや)
片桐紗綾(かたぎりさあや)
片桐紗綾(かたぎりさあや)
雪城美優(ゆきしろみゆ)
雪城美優(ゆきしろみゆ)
城ヶ崎華(じょうがさきはな)
城ヶ崎華(じょうがさきはな)
片桐紗綾(かたぎりさあや)
片桐紗綾(かたぎりさあや)
休み時間の度にこうやって他のクラスにいる友達と話している
そのせいで気がつきたらクラス内にグループができていて
私は孤立していた
今更誰かのグループにも入れず休み時間が憂鬱な時間になっていた
クラスにいるときは胸が窮屈になる
どうせ今話している友達だって本当の友達だなんて思っていない
二人が影で私の悪口を言っているのを聞いてしまったのだ
だからこの二人といつまで仲良くできるかなんて分からない
きっといつか私は見捨てられる
分かりきっていてもやっぱり辛い
キーンコーンカーンコーン
城ヶ崎華(じょうがさきはな)
城ヶ崎華(じょうがさきはな)
城ヶ崎華(じょうがさきはな)
城ヶ崎華(じょうがさきはな)
城ヶ崎華(じょうがさきはな)
片桐紗綾(かたぎりさあや)
片桐紗綾(かたぎりさあや)
雪城美優(ゆきしろみゆ)
雪城美優(ゆきしろみゆ)
教室に戻ると皆自分達のグループで楽しそうにお喋りしていた
どうやら先生はまだ来ていないようだ
城ヶ崎華(じょうがさきはな)
城ヶ崎華(じょうがさきはな)
仲嶋(なかじま)先生
仲嶋(なかじま)先生
仲嶋(なかじま)先生
皆それぞれの席に戻り座る
東城湊(とうじょうみなと)
東城湊(とうじょうみなと)
学級委員がそう言うと皆次々に椅子のキキーとした音をたてながら立つ
東城湊(とうじょうみなと)
東城湊(とうじょうみなと)
私は1・2・3と数えてから頭をあげるのだかいつもそれよりも先に
東城湊(とうじょうみなと)
東城湊(とうじょうみなと)
と言われてしまう
皆どんだけ数えるの速いの?
そう思っていた
仲嶋(なかじま)先生
仲嶋(なかじま)先生
仲嶋(なかじま)先生
仲嶋(なかじま)先生
仲嶋(なかじま)先生
仲嶋(なかじま)先生
それぞれ教科書や参考書を机の上に残してシャーペンを1、2本残していた
私は教科書やノートを全部しまった
川栄七海(かわえななみ)
川栄七海(かわえななみ)
川栄七海(かわえななみ)
クラスの女子
クラスの女子
クラスの女子
クラスの女子
城ヶ崎華(じょうがさきはな)
何も言えずにその場にかたまる私をかばう人はいない
皆私を見てクスクス笑う
辛い
もう無理
その時だった
ちょうどよくチャイムがなった
仲嶋(なかじま)先生
仲嶋(なかじま)先生
仲嶋(なかじま)先生
仲嶋(なかじま)先生
先生の合図で後ろからプリントが回収された
挨拶を終えた私は勢いよく教室をとびだして屋上へ向かった
いつもお昼は屋上で食べている
お母さんが作ってくれるお弁当にはビーフストロガノフや厚焼き玉子がが入っている
栄養満点のお弁当は体によくてお腹も満腹になるのでとても満足している
私のお母さんは調理師の仕事をしている
そのせいかいつも栄養を気にしているらしい
お弁当を渡されるときお母さんは「友達と食べるのよ☺️」何て言うけど一緒に食べてくれる友達なんて一人もいない
でもこの屋上なら私は一人でも大丈夫だった
ここには一人の人がよく集まってくる
眼鏡をかけているいかにも真面目そうな1年の男子
ツインテールが似合う化粧をした2年の女子
いつも影で読書ばかりしている3年の男女
皆一人だ
お弁当を食べ終えた私は南校舎にある図書室へ向かった
北、東、西校舎にも図書室はあるがそれぞれ置いてある本が違う
南校舎は主に、職員室や学年室が多いが、1年生の教室もある
でも、やっぱり南校舎の図書室には1年生が多く「何でいるんだろう?」と言う目で見られる
校舎は違えど図書室の構造は全て同じだ
いつもの席へ行きノートを広げ教科書を見る
ただひたすら教科書の内容を写していく
今日は社会…?かな
2年生までは社会は得意だったけど
3年生になって公民の授業が入ってから社会は不得意教科になった
いつもなら90点くらい取れていたテストも70点くらいになってしまった
公民の授業をするときはノートにその時に要点をまとめる
こうすると家で復習するときに便利になる
昨日習ったことをノートにひたすら書く
ペンがすらすらと動く
城ヶ崎華(じょうがさきはな)
城ヶ崎華(じょうがさきはな)
集中していたのに今日は運が悪かった
アイツらが来たのだ
影で私の悪口を言っているアイツらが
片桐紗綾(かたぎりさあや)
片桐紗綾(かたぎりさあや)
片桐紗綾(かたぎりさあや)
雪城美優(ゆきしろみゆ)
雪城美優(ゆきしろみゆ)
雪城美優(ゆきしろみゆ)
城ヶ崎華(じょうがさきはな)
気づかれないように下を向いていた
なのに…
バンッ
片桐紗綾(かたぎりさあや)
片桐紗綾(かたぎりさあや)
片桐紗綾(かたぎりさあや)
片桐紗綾(かたぎりさあや)
雪城美優(ゆきしろみゆ)
雪城美優(ゆきしろみゆ)
城ヶ崎華(じょうがさきはな)
城ヶ崎華(じょうがさきはな)
雪城美優(ゆきしろみゆ)
雪城美優(ゆきしろみゆ)
片桐紗綾(かたぎりさあや)
片桐紗綾(かたぎりさあや)
片桐紗綾(かたぎりさあや)
片桐紗綾(かたぎりさあや)
雪城美優(ゆきしろみゆ)
雪城美優(ゆきしろみゆ)
雪城美優(ゆきしろみゆ)
最悪だった
分かりきっていたことだけど「何もここで言うこと無いじゃん」と思った
周りの1年生がじっと私を見る
視線は私たちに集中しているらしい
城ヶ崎華(じょうがさきはな)
城ヶ崎華(じょうがさきはな)
城ヶ崎華(じょうがさきはな)
それでも二人は私を笑って見ている
だんだん周りの視線は私に集中しているのではないかと思った
皆に見られるのが嫌でその場から逃げるように走り去った
後ろから図書委員の注意する声が聞こえたけど気にしないで走った
北校舎へ曲がる途中また誰かとぶつかった
城ヶ崎華(じょうがさきはな)
城ヶ崎華(じょうがさきはな)
また派手にペンケースの中身をぶちまけてしまった
佐々木直人(ささきなおと)
佐々木直人(ささきなおと)
城ヶ崎華(じょうがさきはな)
城ヶ崎華(じょうがさきはな)
直人くん
そう言おうとしたけど言葉が詰まって出なかった
やっぱり私は直人くんが好きなんだ
大好きなんだ
でも不思議なことにキスしたいとかデートしたいなんて思っていなかった
ただそばにいたい
それだけだった
直人くんが散乱したペンや定規を拾いながらふと口をこぼした
佐々木直人(ささきなおと)
佐々木直人(ささきなおと)
城ヶ崎華(じょうがさきはな)
城ヶ崎華(じょうがさきはな)
その時は考えてもよく分からなかった
佐々木直人(ささきなおと)
佐々木直人(ささきなおと)
そう言った直人くんの顔は少し寂しそうだった
昼休みが終わり午後の授業時間になった
数字の授業をぼっーと聞いていたら、何だか眠くなってきた
先生の言葉が頭に入ってこない
城ヶ崎華(じょうがさきはな)
城ヶ崎華(じょうがさきはな)
ふとそんなことを考えた
今まで授業中に考え事をしたことが無かったせいか
先生に当てられてもびくともしない私を見て先生は不思議に思っていた
山田(やまだ)先生
山田(やまだ)先生
山田(やまだ)先生
山田(やまだ)先生
城ヶ崎華(じょうがさきはな)
山田(やまだ)先生
山田(やまだ)先生
ズダッ
城ヶ崎華(じょうがさきはな)
城ヶ崎華(じょうがさきはな)
城ヶ崎華(じょうがさきはな)
山田(やまだ)先生
山田(やまだ)先生
山田(やまだ)先生
山田(やまだ)先生
山田(やまだ)先生
山田(やまだ)先生
山田(やまだ)先生
カツカツカツ
√3(ルート3)×√2(ルート2)=√6(ルート6)
山田(やまだ)先生
山田(やまだ)先生
山田(やまだ)先生
川栄七海(かわえななみ)
川栄七海(かわえななみ)
クラスの女子
クラスの女子
私が問題を解いて正解する度にこうやってバカにされる
もうなれたけど、やっぱり心のどこかが痛む
この人たちにとって私はただのクラスメイトでしかないのだろう
あの日からずっと私は仲間はずれだ
それは5月の修学旅行の日の話
私達はグループ研修で東京都会の好きなところに行けることになっていた
私のグループは余り物の寄せ集めで
川栄七海(かわえななみ)
この時はまだ友達がいなかった
東城湊(とうじょうみなと)
学級委員だから生真面目そうで怖い
綿谷達(わたやとおる)
不登校
そして私
城ヶ崎華(じょうがさきはな)
気取ってて金持ちを自慢してきそうだから
それぞれこんなちっぽけな理由で余り物になった
修学旅行当日やっぱり綿谷君は来なくて
私達は3人で東京をまわることになった
そのうちにどこへ行くかで学級委員と川栄さんがもめ始めた
川栄七海(かわえななみ)
川栄七海(かわえななみ)
東城湊(とうじょうみなと)
東城湊(とうじょうみなと)
川栄七海(かわえななみ)
川栄七海(かわえななみ)
川栄七海(かわえななみ)
川栄七海(かわえななみ)
川栄七海(かわえななみ)
川栄七海(かわえななみ)
東城湊(とうじょうみなと)
東城湊(とうじょうみなと)
東城湊(とうじょうみなと)
城ヶ崎華(じょうがさきはな)
城ヶ崎華(じょうがさきはな)
正直私はどっちに行っても良かったけどきっとどっちかを選んだらどっちかに恨まれるだろう
そう思ったから私は
城ヶ崎華(じょうがさきはな)
城ヶ崎華(じょうがさきはな)
その一言が二人には余計な一言だったらしく
結局私たちの班は何処へも行けず失格となってしまった
単位を落とした学級委員は
東城湊(とうじょうみなと)
東城湊(とうじょうみなと)
さらに、新宿に行けなかった川栄さんは
川栄七海(かわえななみ)
川栄七海(かわえななみ)
などと
二人して私を攻めこんだ
その事を二人がクラスの人に言ったらあっという間に広がり
いつも気取ってて金持ちアピールしてくる裏切り女
と言うあだ名までつけられた
なにも知らないのに私に文句を言う皆は本当にひどい人だと思った
そしてその後に裏切り者の紗綾(さあや)と美優(みゆ)に話しかけられた
私はその時少し二人を疑っていた
修学旅行で起きたあの騒動の事は学年を飛び抜けて学校中に広まったからだ
幸いなことに下学年には名前や見た目についてまでは広まらなかった
だけどそれでも嫌だった
いつかは見捨てられる覚悟でその二人と仲良くすることにした
それが間違いだったとも知らずに
なぜなら、1ヶ月もたたないうちに二人に裏切られたからだ
そんな嫌な思いを全部打ち払うように思いっきり大きな音をたてて椅子に座った