修学旅行が終わってしばらくした頃
私が中崎君を好きになったことを元彼に知られてしまった
元彼A
愛紗
元彼A
元彼A
愛紗
元彼A
愛紗
元彼A
愛紗
愛紗
元彼A
元彼A
忘れたいのに
その一言で全てが甦る
元彼A
知られたくない
中崎君にも他の同級生達にも
絶対に……
愛紗
愛紗
元彼A
元彼A
その言葉に吐き気がした
元彼A
元彼A
元彼A
元彼A
地獄に叩き落とされた気分だった
直ぐに波瑠が気づいて怒ってくれたけど
元彼は全く反省しておらず
それからずっと
私の前に現れる度に
元彼A
そんな言葉を投げ掛けてきた
愛紗
元彼A
元彼A
波瑠
元彼A
波瑠が何度、注意しても
あいつはそれをやめなかった
それから何ヶ月も時が過ぎ
少し肌寒い季節になった頃
元彼A
内海
同級生達の前で突然
元彼A
元彼はあの一件を暴露し始めた
その場には元彼を含む七、八人の男子がいて
女子は私一人だけ
波瑠は風邪で学校を休んでいた
内海
丈太郎
元彼A
突然の暴露に回りの男子達は驚き
次第にニヤニヤと笑い始める
そこには中崎君の姿もあって
凄く驚いた顔をしていた
愛紗
愛紗
愛紗
内海
元彼A
愛紗
愛紗
中崎君に聞かれてしまった
中崎君に知られてしまった
私はそれが何よりもショックで
何度も嘘の否定を重ねたけれど
嘘を重ねれば重ねるほどに
回りの疑いの目が強くなっていくように感じた
波瑠が風邪から復活した二日後にはもう
噂が学校中に広まってしまい
波瑠
波瑠
波瑠は何度も私のために怒ってくれたけど
元彼A
元彼には全く響かず
それからはもう
中崎君に話しかけることも
自分の気持ちを伝えることもできず
内海
内海
そう言ってくれた人もいたけど
何もできないまま卒業の日を迎えてしまい
最後までちゃんと話すことができなかった
卒業式や謝恩会など全てが終わった後
元彼が私の前に現れ
愛紗
元彼A
愛紗
元彼A
愛紗
突然のことに戸惑うも
丈太郎
丈太郎
中崎君にそう言われて
愛紗
愛紗
愛紗
卒業アルバムを手渡すのが精一杯だった
緊張で震える私を中崎君は笑うことなく
丈太郎
メッセージを書いて渡してくれた
あいちゃんへ お元気で。 中崎丈太郎
でもそれっきり
中崎君とは会うことも連絡を取ることもなかった
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