/s/[storyId]/_components/heading/assets/back_arrow_icon.4081080bcaba67b8.svg){kind=icon}
/s/[storyId]/_containers/report-container/assets/more-icon.20cfac1b79e24f56.svg){kind=icon}
雛乃
あっ
夏希
おはよう雛乃ちゃん
あの日から夏希くんは
私に気づくと手をふってくれる
いい意味なのか
はたまた何の意味も無いのか
教室についてからもずっと考えてる
あんな、告白を先伸ばしするような形で良かったのか
…まあ、過去は変えられないけど。
絵由葉
雛乃？最近ぼーっとしてるね
絵由葉
大丈夫？
私は気づいている
ぼーっとしている原因は夏希くんのことだけではない
雛乃
うん大丈夫
何と言うかこの2日
ずっと体がだるい
その原因は足から来ていると言うことまで、何となく分かっていた
ふらふらと中庭を歩く
人目につかないところで足を止める
雛乃
やっぱり……
花壇の凹凸(おうとつ)に座る
そうだ。
一昨日体育でぶつけたところの足が腫れている
雛乃
…捻挫したかなー？
やっぱこのせいか
ま、なら大丈夫だろう
他に原因がないのなら…
そう思ったとき
雛乃
…っ！
急にからだに力が入らなくなる
意識も____
夏希
雛乃ちゃん！？
最後に聞いたのは
夏希くんの声だった
保健室のベッドで目を覚ます
雛乃
…
起き上がろうとすると途端に足がズキッと痛む
夏希
ダメだよ雛乃ちゃん
夏希
なーんで無理するかなぁ
雛乃
…え？
夏希
この頃ご飯抜いてたでしょ
夏希
先生が貧血ぎみだって
雛乃
そうなの？…先生は？
夏希
何か薬取り行くって
雛乃
そっか
夏希
夏希
足だって捻挫してるのに
雛乃
…！
雛乃
ね…捻挫？
夏希
わかるよ当たったとこ見てるし
雛乃
そっか男女合同体育…
夏希
あの当たり方は捻挫だね結構痛かったでしょ
雛乃
う、うん
夏希
お母さん、ナースなんだよね
雛乃
え？
夏希
お父さんは医者
夏希
金持ち家系で、だからいとこは聡明学園。
雛乃
聡明って私立高校の？
夏希
うん
夏希
そこの兄弟もまたチャラいよ～
夏希
まーしゃーないけどね
夏希
俺と繋がりある奴だし
雛乃
夏希くん自分がチャラいの認めてるんだw
夏希
そーだねw
雛乃
雛乃
てか夏希くんここまでどうやって…
夏希
え？
雛乃
私が倒れたとき
雛乃
近くに居たでしょ？
雛乃
運んできてくれたの？
夏希
うんまあね
雛乃
てか何であんなとこに
夏希
あーそうそう
夏希
何か呼び出し喰らってたんだった
雛乃
へ！？
夏希
ほれ
そう言って1通の手紙をひらひらする
雛乃
藤原くん中庭に来てください話したいことがあります
雛乃
雛乃
華柄
雛乃
え！？華柄から呼び出し！？
夏希
そだね
夏希
何か怒られんのかな俺
雛乃
いやいや…！
嘘っもしかして華柄告白するつもりじゃん！？
夏希
ふっ
雛乃
え？な、何で笑って…
夏希
わかってるよ
夏希
告白されんでしょ俺
雛乃
え！
夏希
最近の華柄ちゃん見てたらわかるよー
雛乃
え！？じゃあ返事どうするつもりなの？
夏希
でも俺がすきなのは雛乃ちゃんだから
夏希
てゆーか現に俺今ドタキャンだけどね
雛乃
そっか
雛乃
ん？
雛乃
待って、今なんて____
夏希
びっくりさせないでよー
夏希
急に倒れてさ
夏希
目の前から雛乃ちゃんが居なくなるって考えたとき
夏希
すごい嫌だった
夏希
夏希
こんなん曖昧な気持ちかもしれない
夏希
それでも俺と
夏希
付き合ってくれる？
涙が込み上げる
雛乃
はい…！
夏希くん、だいすきだよ。
/s/[storyId]/_containers/next-in-series-container/next-in-series/assets/list-icon.c10ab777f3210550.svg){kind=icon}
作品ページ
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい！がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。
