TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

精神超不安定剤

一覧ページ

「精神超不安定剤」のメインビジュアル

精神超不安定剤

18 - 第35話、過ちという名の最高

♥

100

2025年05月03日

シェアするシェアする
報告する

宮野 栄利香

ごめん…一旦頭の中で状況整理させて…………

私は、数分間頭を抱えながら 今起こったことを整理し

竜胆に頼まれた2つ目の頼みまでは 零捺に話すことにしたが

……3つ目の頼みと性別のことは、言わないでおくことにした。

水嚢 零捺

……?

宮野 栄利香

状況整理できたから言うけど、混乱しないでね

水嚢 零捺

え?それは、うん…

宮野 栄利香

……竜胆が出てきたんだよ

宮野 栄利香

物理的にじゃなくて

水嚢 零捺

…え?

水嚢 零捺

待って、どういうこと?何で…

宮野 栄利香

それは…頼みごとをしようと思ったからじゃないかな

水嚢 零捺

てことは何か頼まれたの?

宮野 栄利香

うん

宮野 栄利香

2つの頼みごとの1つ目は

水嚢 零捺

……

宮野 栄利香

「"みな"とはもう関わらないでほしい」

水嚢 零捺

……っ!

水嚢 零捺

みなって…美凪さんのことだよね

宮野 栄利香

うん…そうみたい

水嚢 零捺

…うん、まあ…妥当だと思う

水嚢 零捺

"危険"だって言ってたし…

宮野 栄利香

……、

宮野 栄利香

2つ目…最後はね、「"あの薬"を作った人を見つけ出してほしい」

宮野 栄利香

って、言われた

水嚢 零捺

どうして…?

宮野 栄利香

私と零捺が飲んでた薬、同じだけど違う気がするんだって言ってた

水嚢 零捺

…それって…、?

宮野 栄利香

うーん…竜胆が言ってたんだけど

宮野 栄利香

本来人格…例えば、竜胆みたいな人格って、「使用人の心を支え、安心させるもの」らしいのね

水嚢 零捺

たしかに、支えられてる

宮野 栄利香

「人格が表に出てきて、私利私欲を満たすものじゃない。逆に不安定にさせている」

宮野 栄利香

…そうも言ってた

水嚢 零捺

……なるほど、つまり…

宮野 栄利香

"精神超不安定剤"だと…

水嚢 零捺

…アセビが栄利香を不安定にさせてたんだよな……

水嚢 零捺

本当に危険な人格だよ

零捺は怒りをあらわにしていた。

宮野 栄利香

ちょ、怒るのはダメだよ…笑

宮野 栄利香

気持ち分かるけどね…

水嚢 零捺

……そう、だよな

宮野 栄利香

…うん

宮野 栄利香

…………

ー回想ー

竜胆

…そして、3つ目なんだけど

竜胆

……これからも、零捺と仲良くして欲しい

竜胆

あの子はずっと独りぼっちで、親の温もりだけでやっと生きてきた

竜胆

でも、その親も病気や事故で亡くなった

竜胆

…彼女の支えは、何も無くなった

水嚢 零捺

…だから"あの薬"に手を出した

水嚢 零捺

だから、今こうして僕がいる

竜胆

だけど、今はもう

竜胆

……君がいる

宮野 栄利香

…(大丈夫だよ。必ず私が零捺の支えになる)

宮野 栄利香

(これからずっと…仲良くしていたいな)

水嚢 零捺

栄利香、上の空じゃないか?

宮野 栄利香

えっ…!

宮野 栄利香

違うよ笑

宮野 栄利香

考え事!

水嚢 零捺

ふーん??ならいいんだけどさー

宮野 栄利香

…ねえ、零捺……一番大切な人って…いる?

水嚢 零捺

一番大切な人?

宮野 栄利香

うん

水嚢 零捺

えー…選び切れないよ

宮野 栄利香

そこは一番支えになってる人や大好きな人なんじゃないの?

水嚢 零捺

それに当てはまるの2人だけなんだよなぁ…

零捺は腕組みをしながらうんうんと唸る。

宮野 栄利香

っぷ笑

零捺の今の姿を見ると、なんだか笑ってしまいそうになる…というか、もう笑ってしまっている。

水嚢 零捺

栄利香?今笑った?

おっと…これはまた一段と怖い形相で…。

水嚢 零捺

栄利香ー??

宮野 栄利香

ご、ごめんー!!!

そんなこんなしていると、時刻は8時を回っていた。

宮野 栄利香

っげ、零捺やばい

宮野 栄利香

もうこんな時間だよ

水嚢 零捺

うわ…楽しい時間はあっという間だったな

宮野 栄利香

だね

水嚢 零捺

…明日は早起きしなきゃならないから、風呂入って寝るわ

宮野 栄利香

はーい

宮野 栄利香

またね

水嚢 零捺

おう!またな

11時過ぎ、私は目覚ましを7:00にセットする。

宮野 栄利香

…って、あれ?明日って土曜じゃ…?

宮野 栄利香

……まあいっか

納得はしなかったが、納得したフリをして睡眠をとる。

翌日、私がセットした目覚ましがなった。

宮野 栄利香

ん…

宮野 栄利香

んー…

いつもなら、目覚ましが鳴った途端に起きるのだが、今回はなぜか夢から覚めると、急な眠気が襲ってきた。

それから数時間後、また目覚ましが鳴る。

宮野 栄利香

うる…さぃ……

アラームの音がうるさかったので、目覚ましを投げ飛ばしたあと、ゆっくりと、また夢の中へ誘われた。

そして、時刻は12:00を差していた。

宮野 栄利香

ん……

私が中々起きてこないのか、守琉が不思議そうにノックをしてから扉を開けてくる。

宮野 守琉

…姉ちゃんー?

宮野 栄利香

ん…、?

宮野 栄利香

ああ…守琉ー、?

眠い目をこすりながら弟の方を見る。

宮野 守琉

げっ…!?

宮野 守琉

ふ、服!!

宮野 栄利香

服…?

宮野 守琉

ちゃんと直せよ!!

守琉は赤面しながら、勢いよく扉を閉めた。 きっと逃げたんだ。

宮野 栄利香

直す、?なにが…

独り言を呟き、自分の服を見ると

宮野 栄利香

う…わ

宮野 栄利香

はだけてるよ……

宮野 栄利香

こりゃあ、思春期弟は赤面するわけだね

宮野 栄利香

……そういえば、喜夛野くん…どうしてるのかな

私は、何故か急に、外へ出たくなり 家を飛び出した。

宮野 栄利香

…(喜夛野くんがいる訳じゃないんだけど……)

そう思っていると、近くのコンビニを通りがかった時、ふと思考がよぎる。

宮野 栄利香

(喜夛野くんいそう…なんでか分からないけど)

そして私は、通りがかった 近くのコンビニへ直行した。

いるはずがないけれど、でも、いそうな感じ。 これはよく分からない…。

コンビニへ入り、店員さんからいらっしゃいませーと言われた。

それを無視して、なんとなく弟のお昼ご飯を作ろうと、食料をカゴに入れた。

そうしているうちに、ふと誰かの声が 私の耳を通り抜けた。

宮野 栄利香

…え?

見覚えのあるその背丈、髪色、髪型。

そしてなにより…私と目が合っているその瞳…。

宮野 栄利香

喜夛野、くん?

喜夛野

やっぱり…宮野さんだったんだ

宮野 栄利香

…!あ、えっと……

喜夛野

…ここで何してるの?

宮野 栄利香

え!?その…弟にお昼ご飯をと思って…

喜夛野

……!

喜夛野

実は、俺もなんだよね

宮野 栄利香

え…喜夛野くんも!?

喜夛野

弟と妹が1人いて、ちょっと大変なんだ

宮野 栄利香

へえ…でも確かに、喜夛野くんって兄弟居そうな感じ!

喜夛野

え、そう?

宮野 栄利香

うん、!

喜夛野くんとの久しぶりの会話。

好きだと伝わらないでほしいと願う反面、好きだと伝わってほしいと、願っている自分もいた。

宮野 栄利香

わ、私…結構料理は得意な方なんですよ…!

喜夛野

…え?あ、そうなんだ

てんぱって少しだけ、話を変えてしまった。 でも、なんで私は敬語なんだろう…。

宮野 栄利香

えっと…その…よ、よければ

宮野 栄利香

そのご兄妹さんと喜夛野くんで私の作ったご飯を食べませんか…、!?!?

目が回っている感じがした。

喜夛野

え…

宮野 栄利香

はっ…

そして、私は気付いてしまった。

過ちを犯してしまったということに──。

宮野 栄利香

すっ、すみません…!

宮野 栄利香

嫌…ですよね…あはは…!

目がグルグルしている。

羞恥と後悔で頭がおかしくなる。

喜夛野

……嫌ってわけではないっす

宮野 栄利香

…え、?

喜夛野

…ぜひ、お邪魔させてもらうね

宮野 栄利香

……!!!!

その喜夛野くんの優しい声色と微笑みで、私の心に稲妻が打たれた。

この作品はいかがでしたか?

100

コメント

7

ユーザー

宮野くんかわ( 喜夛野くん、兄弟いたのね!確かにお兄さんっぽいもんな…!!そしてこの距離感が良すぎる( 零捺すあんは休みの日なのに早起きなの、何かあるのかしら……?

ユーザー

れいなちゃんそんな過去持ってたんかッ!?それと、これはまたあのカプ展開という感じですかの👀👀

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚