美羽
美羽
美羽
美羽
美羽
美羽
美羽
美羽
美羽
美羽
美羽
美羽
美羽
美羽はタグの投稿を終えると タイムラインで友人たちのつぶやきを
流し読み始めた
美羽
美羽
美羽
秋というのは 美羽の馴染みのネット友達だった
秋
美羽
美羽
美羽
美羽
偶然同じだったのだろうか そう思った彼女は
#死と打って文章が終わるまでやってください
このタグを使っている ほかのユーザーを
検索で探してみることにした
美羽
そうなったほかのユーザーも 多数存在していた
あるユーザー
あるユーザー
あるユーザー
美羽
美羽
沙耶子
沙耶子
美羽はうんうんと頷いた
美羽
美羽
沙耶子
沙耶子
美羽
沙耶子
沙耶子
美羽
美羽
沙耶子
沙耶子
沙耶子
沙耶子
美羽は生唾を呑んだ
美羽
美羽
沙耶子
沙耶子
すると美羽は何かを思いついたように 手をぽんと叩いた
美羽
美羽
美羽
沙耶子
沙耶子は真っ青な顔になっていた
沙耶子
沙耶子
美羽
美羽
沙耶子
沙耶子
沙耶子の声が だんだん小さくなる
沙耶子
沙耶子
沙耶子
沙耶子
沙耶子
沙耶子
美羽
美羽は同情からか 毅然とした表情を沙耶子に向けた
美羽
沙耶子
美羽
夕方になって陽が傾きはじめたころ ふたりは図書館にいた
美羽
美羽
美羽
美羽
沙耶子
美羽
美羽
美羽
沙耶子
美羽
美羽
美羽
美羽
沙耶子
沙耶子
ふたりはおのおのの作業をはじめた
美羽
美羽
美羽
美羽
美羽
IT関連の書籍を漁っていた 美羽のもとに
スマホを片手にした 沙耶子がやってきた
沙耶子
沙耶子
沙耶子
美羽
沙耶子
美羽
美羽
ふたりは検索機の前に立ち 該当する本があるか調べた
美羽
沙耶子
美羽
ふたりは急いで その本棚へ向かった
美羽
美羽
美羽は本を手にとって その古げなページを パラパラめくった
そして あるページで手を止めた
死の谷の 否認と増殖
そのページに 答えがある気がした
美羽
美羽
指で文字をなぞる
死の谷は誰にでも迫り来る いわば呪いのようなものである
かかる呪いを解くためには 死の谷を乗り越えねばならぬ
死の谷が嫌うある行為 つまり───────
美羽
その部分だけが千切られて 読めなくなっていた
美羽は次のページをめくる
─────であるが 死の谷は増殖を善しとする
美羽
美羽
沙耶子
美羽
美羽
美羽
美羽
美羽
沙耶子
沙耶子
美羽
美羽
美羽
美羽
沙耶子
美羽
沙耶子
沙耶子
沙耶子
美羽
閉館時間が迫っていた
ふたりは急いで 図書館を出た
美羽
美羽
美羽
宿題を進める手を 一旦止める
美羽
ユーザーたちのつぶやきを 巡回しにいく
あるユーザー
あるユーザー
あるユーザー
美羽
美羽
美羽
美羽
秋
美羽
美羽
沙耶子
不在着信
美羽
美羽
美羽
美羽
美羽
美羽
沙耶子
沙耶子
美羽
美羽
沙耶子
沙耶子
沙耶子
美羽
美羽
沙耶子
美羽
沙耶子
沙耶子
そのとき
突如としてガシャン!と 物音がした
美羽
沙耶子
沙耶子
沙耶子
美羽
沙耶子
美羽
沙耶子
沙耶子
そのときギーンと 耳鳴りのような音がして
電話が切れた
美羽
美羽
あとは静寂が残るだけだった
美羽の心は真っ暗になった
何も信じられず
ただ時が過ぎた
気がついたら朝になっていた
無心で支度をし
覚束無い足取りで 学校へ向かう
学校の門の前にくると
なにやら警官らしき人物が 担任に話を聞いている
すると担任は美羽を指さし
警官に何かを伝えた
警官が美羽の方に近寄ってくる
警官
美羽
美羽
警官
警官
美羽
美羽
美羽
警官
警官
警官
警官
美羽
美羽
警官
警官
警官は鞄から 小さな紙切れを取り出した
警官
警官
見覚えのある書体で こう書かれていた
「死の谷の方が好きかも」 これを書き換える ないし 文言を消すことは 慎むべし
美羽
美羽の頭の中で バラバラになっていた事象が
1本の線でつながった
沙耶子のつぶやき
それを1度消した
死の谷は増殖を好む
だが消してはならない
だとしたら──
美羽
美羽
急激に身体の力が抜けて 美羽は地面に倒れた
警官
警官
警官
秋
秋
秋
秋
秋
秋
秋
秋
秋
秋
秋
「死の谷の方が好きかも」 これを書き換える ないし 文言を消すことは 慎むべし
秋
秋
秋
秋
秋
秋
秋
秋
秋
秋
秋
Fin.
最後までお読みくださり ありがとうございます
この物語は フィクションです
コメント
9件
フィクションで助かった…
(;º言º)ゾッ
めっちゃ怖かったです…ふとした日常から一気に地獄に落とされる気がしました💦