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『何でも相談所』【完結】

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『何でも相談所』【完結】

17 - 「お゙あ゙あ゙あ゙あ゙」後編

♥

61

2024年08月25日

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斎藤 奈波

っ!!

斎藤 奈波

こ、ここは…?

 

こんばんわ

斎藤 奈波

こ、こんばんわ…

斎藤 奈波

あ、あなたは誰?

 

さて…

 

誰でしょう?

斎藤 奈波

え?

 

まぁ誰でも

斎藤 奈波

じゃあ、”管理人”さん?

 

はい?

斎藤 奈波

そうでしょ?

 

ふむ…

 

何かを管理している覚えは無いのですが……

斎藤 奈波

そうなんですか?

斎藤 奈波

でも、あなたが連続殺人事件の犯人ですよね?

斎藤 奈波

だったら、今SNS上ではあなたのこと

斎藤 奈波

”管理人”さんって呼ばれているんですよ

 

……

斎藤 奈波

両手足固定されてる

斎藤 奈波

ベッドの上じゃない……

斎藤 奈波

ここは……

斎藤 奈波

手術台の上…?

 

……

斎藤 奈波

わたしも殺すの?

 

ええ、そうですね

斎藤 奈波

あの掲示板に

斎藤 奈波

わたしの名前が書かれていたのは知ってた、けど

斎藤 奈波

思ってたより

斎藤 奈波

早かったな……

 

……

斎藤 奈波

死んじゃうんだ、わたし…

 

……

斎藤 奈波

ねぇ?

斎藤 奈波

わたしを殺すように依頼出したのって…

斎藤 奈波

日野あかり?

 

いいえ

斎藤 奈波

じゃあ…中島孝(なかじま まなぶ)?

 

いいえ

斎藤 奈波

えー…

斎藤 奈波

じゃあ、誰だろ…

 

……

斎藤 奈波

あ!

斎藤 奈波

中谷楓(なかたに かえで)?

 

いいえ

斎藤 奈波

うーむ…

斎藤 奈波

あってても”いいえ”って言ってない?

 

そんなことはないですよ

斎藤 奈波

じゃあ、誰なの?

斎藤 奈波

書き込んだの

 

依頼人は上原知恵さんです

斎藤 奈波

ウエハラ、トモエ?

 

ふむ

 

もっとわかりやすく言うなら

 

上原愛莉さんのお母様です

斎藤 奈波

ウエハラ、アイリ?

 

おや

 

思い出せませんか?

 

その子のぬいぐるみを奪って

 

放り投げたこと

斎藤 奈波

……

 

それを取ろうとした上原愛莉さんが

 

貴女の目の前で転落死したこと

斎藤 奈波

……あっ

斎藤の脳裏に過ったのは、

ゆっくりと落ちていく子供の姿。

下を覗き込めば、

そこには

アスファルトの上に横たわる姿があった。

斎藤 奈波

あ、あの、子の…

斎藤 奈波

親?

 

ええ、そうです

斎藤 奈波

嘘…なんで…

斎藤 奈波

なんで!?

斎藤 奈波

十年以上前の話じゃない!!

 

貴女にとっては十年以上前の話しでも

 

我が子を失った親御さんにとっては

 

昨日の出来事のように思い出されるのでしょうね

斎藤 奈波

そんな!!

斎藤 奈波

あ、あれは事故で!

斎藤 奈波

わたしは

斎藤 奈波

わたしは悪くない!!

斎藤はやや興奮気味に喋り、

青年は口元に笑みを浮かべる。

 

まぁまぁ

 

落ち着いて下さい

斎藤 奈波

いや!

斎藤 奈波

なんでそんなことでわたしが

斎藤 奈波

わたしが殺されなきゃならないの!?

 

因果応報

 

というヤツでしょうか

斎藤 奈波

あんたに言われたくない!!

 

あはは

 

全くもってその通りです

 

と、悠長なことを言っている場合ではありませんでした

 

思わぬ事態が発生しまして……

青年はとても残念そうに、

名残惜しそうに

側に置いていた

医療用の電動ノコギリを撫でる。

 

はぁ……

 

さすがにこれを使うと

 

後片付けが大変そうで……

斎藤 奈波

……

 

非常に申し訳ありませんが

 

通常通りの殺害方法になってしまいます

斎藤 奈波

つ、通常通りって……

 

本当に…

 

残念でなりません…

重いため息をこぼし、

一本のナイフを取り出す。

斎藤 奈波

あ……

斎藤 奈波

シーベリア社のサバイバルナイフ?

 

では、失礼して

青年は慣れた手つきで、

右耳を削ぎ落した。

斎藤 奈波

きゃあ!!

斎藤 奈波

痛っ!痛い!!

斎藤 奈波

待って!待ってよ!

間髪入れず左耳も

削ぎ落す。

斎藤 奈波

あああっ!!

斎藤 奈波

なんで…なんで!?

そして、

迷うことなく鼻も削ぎ落した。

斎藤 奈波

ああああぁぁ!

斎藤 奈波

ああ……

斎藤 奈波

うぅ…

斎藤 奈波

酷い……

斎藤 奈波

そんな昔のこと…

斎藤 奈波

6歳の子供がやったことを

斎藤 奈波

なんで今さら……

斎藤はうわ言のように呟く。

青年は近くに置いている

医療用の電動ノコギリに目をやって、

小さく首を横に振る。

斎藤 奈波

あれは!

斎藤 奈波

あいつが勝手に落ちただけで!

 

貴女が何をしたのか、とか

 

貴女が何もしていない、とか

 

もう関係無いんですよ

青年はゆっくりと喋る。

斎藤 奈波

え……

 

十五年前の事実はどうであれ

 

貴女がその子の親御さんに恨まれ

 

殺されるという現実は

 

何を言おうが

 

変わることがありません

言葉軽やかに言い放ち、

右脇腹にナイフを突き刺した。

斎藤 奈波

あ、あ、あああああっ!!

そして、ナイフを動かし

腹部を真一文字に

切り裂いていく。

斎藤 奈波

お゙あ゙あ゙あ゙あ゙

斎藤 奈波

あ゙あ゙あ゙あ゙っ

血が噴き出そうが、

内臓が飛び出そうが

青年は気にすることなく、

手を動かした。

斎藤 奈波

死ぬ、死ぬ、死ぬっ

 

まだ、死にませんから

 

ご安心を

斎藤 奈波

なに…言って…

腹部から溢れ出した血が

手術台からこぼれ落ちて

床に血だまりを作っていく。

斎藤 奈波

ゴフッ……

口から大量の血を吐き出し、

真っ青になった唇が震える。

それは、寒気か

はたまた恐怖からか。

斎藤 奈波

はぁ…はぁ…

斎藤 奈波

死にたく…

斎藤 奈波

死にたくないよぉ…

 

そうですか

 

でも、残念ながら

 

貴女は死んでします

斎藤 奈波

やだ…やだ…

 

いつも通り

 

眼球を抉り出したら

 

ですけど

斎藤 奈波

もう!やめて!!

青年はどこからともなく

カレースプーンのようなモノを取り出し、

眼窩に捻じ込んだ。

斎藤 奈波

ぎゃぁぁあ!

斎藤 奈波

ゴホッ!ゴホッ!

器用に手首を返し、

テコの原理を使うと、

ぐぽっ

という音と共に

眼球が飛び出し、

床に落ちた。

斎藤 奈波

あ゙あ゙あ゙っ!

さらに、片方の眼窩にも

スプーンを捻じ込む。

斎藤 奈波

い゙い゙い゙い゙だっ!

こちらも何の抵抗も無く、

ぐぽっ

と眼球が抉り出された。

斎藤 奈波

あ゙あ゙あ゙っ!!

 

どちらも綺麗に取れましたね

斎藤 奈波

痛い…

斎藤 奈波

寒い…

斎藤 奈波

暗い…

斎藤 奈波

やだ…やだ…

斎藤 奈波

なんで…

斎藤 奈波

こんな…

斎藤 奈波

ゲホッ!

青年はゆっくりとナイフを振り上げ、

斎藤 奈波

ちょっと押しただけなのに……

斎藤 奈波

あいつが勝手に落ち

深々と眉間に突き刺した。

斎藤 奈波

お゙っ……

斎藤 奈波

……

 

ふぅ……

 

さて、片付けて帰りましょう…

いつも通り呟いて、

ふと

再び視界に入る

医療用の電動ノコギリ。

しばし、青年と見つめ合う。

 

だ、ダメです……

 

さすがに持ち出しては……

青年は

電動ノコギリに

伸ばしかけた手を

ギュッと握り締めた───。

溝口 圭一

怪しい場所は全部探しましたけど

溝口 圭一

見つかりませんね…

霧島 希

……

溝口 圭一

霧島さん?

霧島 希

溝口くん、ここ

霧島が地図アプリを開いた

スマホの画面を見せる。

溝口 圭一

ここがどうしました?

霧島 希

さっき立ち寄って家の人から聞いたの

霧島 希

この病院

霧島 希

三年前に閉まったきり放置されてるんだって

溝口 圭一

でも、そこだとかなり民家が近いようですけど

霧島 希

そういう場所でも殺害されていたでしょ?

溝口 圭一

そ、そうですね…

霧島 希

行ってみる価値はあると思う

溝口 圭一

わかりました……

───数分後

溝口 圭一

病院に着きましたけど…

溝口 圭一

さすがに中には入れませんよね

霧島 希

窓から中を覗いてみましょ

霧島 希

もしくはどこかドアが開いているかも

その言葉通り、

裏口が開いていた。

霧島 希

開いてる……

霧島 希

入るわよ

溝口 圭一

き、霧島さん

霧島 希

何よ

溝口 圭一

け、警察では

溝口 圭一

犯人は複数犯だと思っています

溝口 圭一

な、なので

溝口 圭一

自分たち二人でいくには危険かと…

霧島 希

そう

霧島 希

じゃあ、溝口くんは応援を呼んで頂戴

霧島 希

私は先に入ってるから

溝口 圭一

霧島さんっ

それだけいうと、

霧島は単身真っ暗な病院に入って行き、

その後ろ姿を

溝口は複雑な表情で見つめていた。

溝口 圭一

(もし、中にまだ犯人がいたら……)

溝口 圭一

(鉢合わせた霧島さんは……)

入った瞬間、

濃い血の臭いがして

背筋に悪寒が走った。

それでも、

霧島は息を潜め、

ゆっくりと歩みを進める。

近くにあった扉を開けると、

その先に待合室のような空間があり、

”診察室①”と書かれた扉の隙間から

明かりが漏れていた。

霧島は緊張した面持ちで、

ゆっくりとその扉に近づく。

近づけば近づくほど、

血の臭いは濃くなる。

扉の取っ手を握り、

1つ大きく息を吐くと、

そっと扉を開け、

隙間から中を覗き込んだ。

霧島 希

っ!!

ほのかな明かりに照らされたパーテーション。

床にできた大きな血溜まりには、

今も台の上から真っ赤な雫が垂れていた。

視線を左右に動かして見たが、

そこに人の気配は無かった。

そして、

姿勢を低くして

ゆっくりとパーテーションに近付き

その向こう側を覗き込んだ。

霧島 希

っ!?

霧島の目に飛び込んできたのは、

斎藤奈波の変わり果てた姿。

霧島 希

あ、あ……

霧島 希

きゃぁぁぁああ!!

自分でも驚くほど

大きな悲鳴が口から出て

慌てて両手で口を塞いだが、

震えは止まらない。

それは、

初めて目にする凄惨な死体。

真っ赤に染まった腹部、

あふれ出した内臓、

耳と鼻を削ぎ落され、

何もない眼窩からは

いく筋もの血が涙のように流れていた。

足先に何かがあったような気がして、

視線を落とすと、

そこには

綺麗な形を保った眼球が、

じっとこちらを見ていた。

霧島 希

あ、あ、あああ……

霧島 希

なんて…こと……

溝口 圭一

霧島さん大丈……

慌ててやってきた溝口も、

その惨状を目の当たりにして

言葉が出なかった。

そして、

二人が我に返るよりも先に、

溝口の呼んだ応援が現場に到着したのだった。

『何でも相談所』【完結】

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