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琥珀side START
夢を見ていた
君と再開する夢
蒼空って呼び止めれば
琥珀ってあの困ったような笑顔
あれからほぼ毎日見る夢
ねぇ、蒼空
もうあれから2年経つんだよ、
いつ逢えるの、?
琥珀side END
蒼空side START
親父を説得するのに2年も使うと 思わなかった
本当はさっさと説得して
中学のうちに逢いに行くつもりだった
高校は何処へ行ったんだろうか、
俺はマンモス校とか言われてる そこそこ頭のいいとこに入った
琥珀が入りそうだと思ったから
蒼空
蒼空
蒼空
蒼空
浅瀬なんて苗字
きっと日本には死ぬほどいる
気のせいだろう、どうせ違うんだろう
そう言い聞かせても 胸騒ぎは収まらなかった
蒼空
蒼空
浅瀬、琥珀。
果たして本当に勘違いだろうか、
浅瀬 琥珀
もし琥珀が運命の人なら2度出逢っても 可笑しくないんじゃないだろうか、
財布にあの日撮ったチェキが 入っている事を確認した
蒼空
琥珀
琥珀
ゲーセン近くにある船が見える場所で 逢えることを祈るしか無かった
ただひたすらに祈っていた
蒼空
帰ろうと思った
もう琥珀は俺なんか忘れてる
きっとそうだ、って必死に 言い聞かせながら
蒼空
名前を呼ばれて振り向く
変わらない
ずっとあの時のままの琥珀がいた
少し大人びた雰囲気だった
それでも俺の瞳にはあの時のままの 琥珀が映っていた
蒼空
涼しい夜の中俺には琥珀の体温が 時差で伝わった
琥珀
琥珀
蒼空
琥珀
蒼空
琥珀
蒼空
同じ校章の制服
短めのスカートは中学の頃より やっぱり大人びていた
蒼空
琥珀
蒼空
琥珀
蒼空
蒼空
琥珀
蒼空
琥珀
蒼空
琥珀
琥珀
蒼空
蒼空
琥珀
パ シ ャ ッ パ シ ャ ッ
少し間を空けて2回なるシャッター音
きっと俺らの想いまでは写らない
チェキには写らない想い出を 俺らは沢山作っていく
きっとそれはこれまでも、これからも。
琥珀
蒼空
琥珀
蒼空
琥珀
暫くの沈黙
気まづさなんか1ミリも無くて
ただ心地いい沈黙
何となくそれを破るのは俺がよかった
蒼空
琥珀
蒼空
琥珀
琥珀
制服のネクタイを引っ張って 口付けする君
船の光で照らされた2人頬は ほんの少し赤かった
𝐹𝑖𝑛.