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真理愛(まりあ)

私が小学5か、6年生の頃。

真理愛(まりあ)

学校から、
家へ帰って来た。

真理愛(まりあ)

すると。

真理愛(まりあ)

突然、家の電話が鳴った。

真理愛(まりあ)

私は電話に出た。

真理愛(まりあ)

クラスメイトの優実(ゆみ)ちゃん
からの電話だ。

優実(ゆみ)

真理愛ちゃん。

優実(ゆみ)

今日、今から私の家に
遊びに行かない?

真理愛(まりあ)

私の本音は優実ちゃんに
言えない。から言わなかった。

真理愛(まりあ)

私の本音。それは。

真理愛(まりあ)

遊びに行きたくない。
だ。

真理愛(まりあ)

私は優実ちゃんにこう言った。

真理愛(まりあ)

ちょっと待ってて。

優実(ゆみ)

分かった。

真理愛(まりあ)

私は窓の外を見た。

真理愛(まりあ)

優実ちゃんの家は、
私の家に近い。

真理愛(まりあ)

...!?

真理愛(まりあ)

夏なのに、赤いコートを来た。
女性がいる!?

真理愛(まりあ)

しかもマスクをつけて。

真理愛(まりあ)

まさか。

真理愛(まりあ)

口裂け女?

真理愛(まりあ)

あの都市伝説だよね。

真理愛(まりあ)

私は怖くて、汗が吹き出て。
震えていた。

真理愛(まりあ)

これは、遊びに行くの。
断るしかない。

真理愛(まりあ)

外に出るのが怖い。

真理愛(まりあ)

私は優実ちゃんに言った。

真理愛(まりあ)

ごめん。遊びに行きたくない。

優実(ゆみ)

そっか。バイバイ。

真理愛(まりあ)

バイバイ。

真理愛(まりあ)

これで口裂け女に会わずに
済むよね...。

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