ミナミ
心海が両耳を両手で塞ぎ、
崩れ落ちるようにしゃがみ込んだ。
カナウ
カナウ
カナウ
カナウ
叶羽が翡翠の制服の裾を掴む。
…その手は、小刻みに震えていた。
コトハ
ホノカ
ヒスイ
ヒスイ
ヒスイ
翡翠は、どんどん大きく鋭くなっていく耳鳴りを、
片耳を片手で塞いで凌いだ。
そして、もう片方は声に耳を澄ました。
ヒスイ
ハッキリ聞こえるのは、
「死にたくない。」
ヒスイ
…ず、
み…ず。
…水?
ヒスイ
ヒスイ
ヒスイ
─と、その時。
ヒスイ
ヒスイ
ヒスイ
音が、パタリと止んだ。
ヒスイ
抑えていた片手を外し、
翡翠が大時計を見上げる。
時間は、1時20分を指していた。
ミナミ
ミナミ
恐る恐る、心海が両手を外す。
他の子達も、落ち着きを取り戻してきたのか、
翡翠に釣られて大時計を見上げる。
カナウ
カナウ
ミナミ
ホノカ
ホノカ
ホノカ
ミナミ
ミナミ
ヒスイ
ヒスイ
ホノカ
ホノカ
ヒスイ
ヒスイ
ヒスイ
コトハ
コトハ
コトハ
カナウ
ホノカ
ホノカ
コトハ
コトハ
コトハ
ミナミ
ミナミ
ホノカ
ヒスイ
七不思議その6、
裏庭の水を夜中に覗くと、
…幽霊が映る。
ミナミ
コトハ
ミナミ
ヒスイ
ヒスイ
ヒスイ
ヒスイ
錦緋高等学校:裏庭
ミナミ
ミナミ
コトハ
ヒスイ
カナウ
ミナミ
コトハ
コトハ
コトハ
ホノカ
ホノカ
ホノカ
ホノカ
ヒスイ
ヒスイ
ヒスイ
ホノカ
帆乃香に着いて行った先には、
確かに小さな池があった。
コトハ
カナウ
カナウ
カナウ
ミナミ
コトハ
コトハ
ヒスイ
ヒスイ
ヒスイ
ヒスイ
ヒスイ
ヒスイ
カナウ
ミナミ
ミナミ
ミナミ
ミナミ
ヒスイ
ホノカ
ホノカ
ミナミ
ヒスイ
コトハ
ホノカ
ホノカ
ヒスイ
池に歩み寄り、覗ける位置でしゃがみ込む。
隣には帆乃香さん。
ちらっと帆乃香さんを覗き込んでみると、
少し緊張しているようだ。
ヒスイ
ホノカ
ホノカ
ホノカ
ヒスイ
ヒスイ
ホノカ
ホノカ
ほぼ同時に、翡翠と帆乃香は池を覗く。
─と、
ヒスイ
二人の、
間に、
…一瞬だった。
私が顔を上げ、帆乃香さんも続けて顔を上げた。
ホノカ
ホノカ
ホノカ
ホノカ
ホノカ
帆乃香さんには、ハッキリとは見えなかったのだろう。
─だけど、
ヒスイ
一瞬だったが、
あれは間違いなく『そう』だ。
焼け焦げた顔に、
真っ黒な、
ヒスイ
ヒスイ
ヒスイ
ホノカ
ホノカ
ヒスイ
ヒスイ
言っても、きっと不必要に怖がらせるだけだと思った。
ホノカ
カナウ
カナウ
カナウ
ホノカ
コトハ
コトハ
コトハ
ミナミ
ミナミ
ミナミ
ミナミ
ホノカ
カナウ
ミナミ
ミナミ
コトハ
コトハ
コトハ
肝試しを一通り終えた翡翠達は、
帰路に着いていた。
ホノカ
ホノカ
ミナミ
ミナミ
カナウ
カナウ
カナウ
カナウ
ヒスイ
ヒスイ
カナウ
そう返事だけして、
翡翠は再びスマホの画面に視線を戻す。
他の子から見えない方の手には、
ヒスイ
『とあるサイト』を使い、スマホに文字を打つ。
─と、
ヒスイ
画面上で起こっていることを不思議に思い、
1人首を傾げる。
数秒、考えたあと、
ヒスイ
ヒスイ
叶羽達を気にも留めず、
翡翠は学校に踵を返した。
コメント
3件
翡翠ちゃん何がわかったんだ!!?(何もわかっていない人) 私は錦緋高校行けないわ...だって怖いもん() 私が写真撮ったら、きっと写るんだろーな...何がとは言わないけども 続きが楽しみです!✨