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和室の畳の上、小さな男の子がじっと二人を見ていた。
顔は青白く、まるで月の光に照らされたような儚さがあった。
虹雨(コウ)
キミヤスと呼ばれた男の子は、ぺこりと由貴に頭を下げる。
由貴
虹雨(コウ)
キミヤスはもう一度ぺこりと 頭を下げる。
その姿に、 なぜか由貴は申し訳なさを感じ、 虹雨と並んでキミヤスの前に座った。
由貴
由貴
虹雨(コウ)
由貴
虹雨(コウ)
由貴
虹雨(コウ)
由貴
虹雨(コウ)
由貴
虹雨(コウ)
由貴
キミヤス
か細い声が割って入った。 二人は一瞬で現実に引き戻された。
由貴
キミヤス
縮こまるキミヤス。その遠慮がちな姿は、さっきの幽霊たちとは対照的だった。
由貴
キミヤス
キミヤス
静かに、けれど確かに、部屋の空気が凍りついた。
キミヤス
キミヤス
虹雨(コウ)
事情を知っていた虹雨は、 思わず合いの手を打つ。 だが由貴は、その部分には触れず、 静かに続きを促した。
由貴
キミヤス
キミヤス
由貴
キミヤス
キミヤス
由貴
虹雨(コウ)
虹雨(コウ)
虹雨(コウ)
キミヤス
キミヤス
キミヤス
キミヤス
由貴
キミヤス
由貴は、ただ沈黙するしかなかった。
キミヤス
キミヤス
キミヤス
キミヤス
キミヤスの声は震え、 言葉の端々が切れかけていた。
由貴は息を呑み、 虹雨もまた言葉を失っている。
キミヤス
キミヤス
その言葉を最後に、 キミヤスはぽろぽろと涙を流し始めた。
由貴
キミヤス
虹雨(コウ)
虹雨(コウ)
由貴
虹雨(コウ)
虹雨(コウ)
由貴
虹雨(コウ)
虹雨(コウ)
由貴
虹雨(コウ)
由貴
由貴には「幽霊が見える力」こそあれど、「祓う力」はほとんどなかった。 除霊は虹雨の役割。由貴がここにいる意味は、本来、ないはずだった。
虹雨(コウ)
その言葉に、 キミヤスの目がわずかに揺れる
由貴
虹雨が立ち上がる
虹雨(コウ)
キミヤス
キミヤス
虹雨(コウ)
キミヤス
由貴
キミヤス
キミヤス
由貴
虹雨(コウ)
由貴
虹雨(コウ)
キミヤスの顔が陰る。 それを由貴は見逃さなかった
由貴
キミヤス
由貴
キミヤス
由貴
キミヤス
由貴
キミヤス
由貴
部屋の空気が急に重くなる。 由貴が立ち上がって周囲を見渡す
虹雨(コウ)
由貴
虹雨(コウ)
由貴
キミヤスは黙ってる
虹雨(コウ)
その瞬間、 ベランダの窓が音を立てて開く。 強烈な霊気が流れ込む
由貴
キミヤス
キミヤスは立ち上がる。表情は無い
虹雨(コウ)
虹雨(コウ)