テラーノベル
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私の高校は3年生だけ違う校舎に移動する
生徒たちからは受験に集中するための隔離だと言われていた
私
そんなことを考えながら新しい教室に入った私は、なんだか嫌な空気を感じた
私
誰よりも早く教室に入った私はキョロキョロ周りを見渡した
私
ふと、掃除ロッカーが目に止まった
教室の後ろのドアのそばにある細長い掃除ロッカー
古いもののようで所々凹んでいる
私
掃除ロッカーのあるところだけ、ほかのところより暗く見え、気になった私はゆっくり近づいた
特に変なところはない
私
ため息を着くと同時に床に目をやった
私
ロッカーが置かれているせいでよく見えないが、床がほんのり赤茶色になっている
私
私
私はすぐにその場から離れ自分の席に戻った
しばらくするとほかの生徒たちが続々と教室に入ってきて、賑やかになっていく
私も友達と話しているうちにさっきまでの暗い気持ちは忘れていた
先生
新しい担任の先生が入ってきて、みんなが席に着く
先生
先生
先生
私
私
先生は丁寧に生徒の名前を読み上げていく
男子生徒
廊下側の後ろの席に座っている男子が隣の女子に向かってそっと声を出した
女子生徒
女子生徒
2人の声に反応して教室はザワザワし始めた
先生
先生
確かに外は暖かかった
先生
先生
ザワついていた教室が一瞬にして静まり返った
先生
先生
先生
先生
先生
先生
先生は優しく、寂しそうな目をして、掃除ロッカーの方をじっと見つめた
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