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賭けから10日目

菜乃羽

かいあ、すうと喧嘩したんだって?

かいあ

…まあな。

いつものように病院に行く途中、かいあに聞いてみた。

美結

仲直りした方がいいよ…?

かいあ

あんな奴放っときゃいいんや。

アスカ

菜乃羽

アスカ、どんな感じだったの…?

すうあとかいあの喧嘩の場面を見ていたアスカに聞いてみると…

アスカ

すうあ、悠穂が記憶を取り戻すの、期待してないみたいなの。

アスカ

それで…

菜乃羽

なるほど…

るいと

なんかもう…関係が…ヤバイことに…

皆、言わなきゃいけないことがあるんだ…

突然、蒼が声を発した。

美結

どうしたの?

実は…今回の事故も…僕の母親が起こしたみたいなんだ…

かいあ

…は?
何でそんな大事なこと…!

かいあは蒼に掴みかかる。

昨日聞いたんだ…

最近僕、母親と話す機会が少なくて、たまたま昨日話したんだけど…

ただいま…

蒼母

あ、蒼ちゃん~。

蒼が帰ってくると、久々に蒼と対面できた嬉しさからか甘ったるい声を出して蒼の母が近付いてきた。

いい加減ちゃん付けは止めてくれないかな…

もう高2だし、そもそも僕男だし。

蒼母

いいじゃない可愛いんだから~。

蒼母は蒼に抱き付く。

あまりベタベタしないで…

そんないつも通りのやり取りをしていると…

『約2週間前、○○県○○市内の歩道に、車が猛スピードで突っ込んできて、高校生の男女1人ずつが重軽傷を負う事故が発生しました。

女子高生は頭を打つ軽症でしたが、男子高生は骨折、記憶喪失などの重症を負っている様です。

どちらも、命に別状はありませんでしたが、警察は事件の犯人として崎氏次桃香容疑者を指名手配とし──』

崎氏次…

蒼母

この事件ねぇ、私なの。

え…

蒼は、母の突然の告白に目を見開いて固まってしまった。

蒼母

やっぱりウザかったのよ。

蒼母

障害を負って苦しんでるかと思ったら、女の子とデートしてたのよ?

蒼母

ムカついたから計画的に事故起こしちゃった♡

ムカついたからって…!

蒼母

蒼ちゃんもウザかったんじゃないの?

蒼母

お遊戯会で歌いたかったって言ってたのにあいつにソロ取られちゃったもんね?

蒼母

ママは蒼ちゃんの為にやってるの。

蒼母

子供を守るのがママの役目なの、だから、蒼ちゃんはママがまm…

そういうのウザいんだよ!

淡々と自分の理念を告げる母親に、ついに蒼がキレた。

蒼母

え…?

予想外の言葉に蒼の母は固まる。

あっ…

しまった、と思いながらもこの際全て言ってしまおうと思って、蒼は母親に告げる。

…お遊戯会なんて昔の話じゃないか

仮にそういう心情で悠穂のことウザいって思ったとしても法まで犯すなんてどうかしてるよ。

それに俺、歌いたいなんて言った記憶無いし…

子供のために法を犯すような、そんな異常な愛なんて要らない。

淡々と告げた後、居心地が悪くなった蒼は家を飛び出した。

バタン

蒼母

蒼ちゃん!!

ってことがあって…

かいあ

なんか…すうあとの喧嘩がどうでもよくなるくらい酷い喧嘩やな…

るいと

だからお前昨日家来たのか…

菜乃羽

え?蒼るいとのとこいたの?

るいと

ああ、母親と喧嘩したから泊めてほしいって。

るいと

詮索はしなかったけど。

もうあんなのが親だなんて思いたくもないよ。

気持ち悪い。

言いたいことが言えてスッキリしたのか、母親に向けて悪口を言い出した。

るいと

高2にもなってちゃん付けで呼ばれるのはまじでキモいな。

るいともそれに同調する。

美結

確か蒼のお母さんって10年前にも事故起こしたんだよね…?

そうだね。

アスカ

ないわー…

かいあ

よく警察に捕まらへんな。

ずる賢くてさ、あいつ。

偽名使ったりして、自分と結び付けずに事件を起こしてるから、警察も突き止められないみたいなんだ。

菜乃羽

警察に突き出したりはしなかったの?

離婚しててお父さんがいなくてさ、どうしたらいいかもわからないんだ。

菜乃羽

そっか…

しばらく重い雰囲気が続いた。

ごめん、こんな話、悠穂のところへ行こうか。

力のない笑みで、蒼は言った。

ーあとがきー

菜乃羽

はい

菜乃羽

蒼のお母さんは苦手です

菜乃羽

キモイ←おい

菜乃羽

てか今後書きまとめて書いてるからネタが無い

菜乃羽

乙のん
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