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ターゲットはぐっすり眠っている
ターゲットを車の後部座席に乗せ、 田舎のアパートに向かった。
三時間ほどかかって、 夜の2時辺りになってしまったが、 アパートの部屋に入る。
まだ油断はできないが、 計画の半分以上は成功だ
木材でできている 肘掛け付きの 四脚椅子に彼女を座らせた。
両手首を肘掛けに乗せ、 ガムテープで固定し、その上から 縄で縛る。
同じ要領で両足も固定する。
卓也
彼女は、朝の7時を過ぎた頃に 目を覚ました
一切の身動きがとれないので 驚きが隠せない様子であるが、
やがて状況を把握したようだ。 口は塞いでいなかったので、 話しかけてきた。
ターゲットの女
卓也
卓也
悲鳴をあげないのは なかなか利口だな……。
まぁ、喉が乾いているのもあるだろう
八時間ほど、水を飲ませていない。
ターゲットの女
卓也
ターゲットの女
俺から「助けてあげる」等の 救いの言葉は言わない。
相手の口から「助けて欲しい」 と懇願してくるのをじっと 待つんだ。
卓也
俺は携帯をとりだし、 操作している振りをする。
ターゲットの女
卓也
ターゲットの女
彼女の声は震えている。
ボスの存在が恐ろしいのだろう
……ボスなんていないのに。
ターゲットの女
卓也
卓也
ターゲットの女
ターゲットの女
卓也
卓也
相手の目線から目を逸らし、 携帯を持ちながら自らの頬を軽く掻く
卓也
卓也
卓也
卓也
ターゲットの女
視線は逸らしたままだ。
彼女が次の台詞を吐こうとした 瞬間を見逃さない。
ターゲットの女
卓也
自分が持っている携帯の画面を 相手に見せて確認させる。
画面には「ボス」と名前が表示され、 シンプルな着信音がずっと 鳴り響いていた。
これで自分には時間がないと思わせる。
俺はプリペイド携帯を 用意していた。
その携帯から今持っている携帯に 着信を入れただけの簡単なトリックだ
ターゲットの女
卓也
ターゲットの女
卓也
葛藤しているようにみせた。
そして僕は無言で通話ボタンを押して ボスと会話するために彼女がいる部屋 から逃げ出す。
そして、五分ほど経過してから 部屋に戻る。
卓也
この台詞だけを残して、 再度部屋を出る。
すべては計画通りだ。
次は一日経過してから様子を窺い、 水を飲ませる。
それから半日で食料を食べさせる。
もちろんこの間トイレは行かせない
必然的に彼女は 便をしているので、下半身にお茶を かけた。
三日目、
もう既に精神がまいっているだろう。
最終段階は、相手に感謝の言葉を 出させることである。
自分のためにしてくれたと勘違いして、ストックホルム症候群が完成する
卓也
ターゲットの女
卓也
彼女の拘束を全て外し、 お姫様抱っこで風呂場まで運ぶ。
ターゲットの女
卓也
ターゲットの女
ターゲットの女
卓也
ターゲットの女
⚠️ここから少しエロ注意⚠️
ターゲットの女
彼女の身体を洗っていると、 突然話しかけられた。
卓也
ターゲットの女
愛し合う……
あぁ、本格的に ストックホルム症候群の効果が 出てきた。
そういう行為をする、ということだ
俺は彼女を抱き締め、愛し合った。
ターゲットの女
卓也
彼女が何を言うのか、俺には 全く見当がつかない。
ターゲットの女
これには驚いた。
だが、俺は既に彼女を心から 愛してしまっていた。
なので、承諾する。
そして、互いの首に手を掛け 再度愛し合う。
卓也
徐々に呼吸困難になり苦しくなる。
俺は惚れた彼女の首を絞める ことに抵抗があって、 力はそんなに入れていない。
だか、彼女は遠慮なく俺の首を 絞める。
ターゲットの女
卓也
ターゲットの女
─背筋が凍った。
彼女は気付いていたんだ。
俺が彼女をストックホルム症候群 にしようとしたことに。
酸欠で思考が鈍りながらも どうして気付いたのだろうと考える。
それに似た症候群とは何なのだと 俺は考えた。
ターゲットの女
ターゲットの女
ターゲットの女
リマ症候群? それは一体─?
ターゲットの女
卓也
息ができない。
酸素が足りない。
それでも俺は彼女を 愛してしまっているために 両手に力を込めることができない。
互いに 愛し合っている行為を しながらなので、俺は彼女の身体から 離れたくなかった。
ターゲットの女
卓也
頭がボーッとしてきた。
彼女は何を教えてくれるんだ?
ターゲットの女
卓也
─俺は最後にそう呟き 意識を失った。
ターゲットの女
ターゲットの女