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偽りの眠姫

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偽りの眠姫

7 - 偽りの眠り姫

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2021年02月04日

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朝陽

行かないで!

ガバっ!

うわぁ!

目が覚めて声のした方を見ると

おばけを見るような顔をしている涼がいた

朝陽

涼?

あのさぁ、急に寝ているはずの人が大きな声で叫んだら驚くでしょ

朝陽

あ、ごめん

ていうか、え?

あたりを見渡すとここは蘭華のそうか前にあるバイク置き場だった

朝陽

あ、そうだった

星夜とあってから何も考えられなくて、気づいたらここに来てたんだ

せっかくさぼらないようにって頑張って起きたのに、結局サボっちゃったな

朝陽

てか、なんでここにいるの?

はぁ!?

なぜかプチ切れしている涼の話を聞くと

どうやら、倉庫に来たら私が座り込んで寝ているもんだから中に運ぶか起こすか悩んでいたそう

そんな時私が急に叫んだものだから驚いたらしい

朝陽

そんなことで悩んでたなんて、普通に起こしてくれればよかったのに

あのなぁ、こんな時間に制服着たお前がここにいてそれを連れ込んでるとこ他のやつに見られてみろ?

誤解されるだろうが!

朝陽

…は?

誤解ってなんの?誰に?

朝陽

涼は一体何を言っているの?

あーガキのおまえにはわからないか

朝陽

はぁ?

たかが一つしか年が変わらないのに何なのよ!

ていうか、それだいぶないい学校いってるんだな

涼に言われて服装を見ると、制服で

朝陽

驚いた?

なんかむかつく

朝陽

…このばか涼

あ?ちょ、今ばかって言ったろ!

朝陽

だって本当のことじゃん!

涼のが来ている学校の制服はここらへんで下から数えた方が早いようなそんな学校

対して私は上から数えて10番目くらいの学校

で、そんな頭のいい学校の生徒がこんな真昼間にここにいても言いわけ?

さぼり?

どう考えてもいいわけないのに

朝陽

そういう涼は?

言わなくてもわかってるだろ

さぼりだよさぼり

にやって一瞬笑って倉庫のドアを開ける

中は昨日のままだった

昨日の事は私の夢じゃなかったのね

ほら、いつまでもそんなとこに突っ立ってないで早く入んな

朝陽

あ、うん

朝陽

でも入ってもいいの?

奏汰からの言いつけなんだよ

朝陽

そうだったの…

ねぇ、奏汰

どれだけ私の事信用しているの?

少しの嬉しさと、それを上回る申し訳なさが私の中で葛藤していた

その気持ちを振り払って涼の後を追う

朝陽

そういえばここの鍵って涼が持っているの?

基本的には俺と奏汰だけ

まぁ、俺の方がいつも早くついてるから奏汰が鍵を使うことはあまりないけど

朝陽

へー、やっぱり奏汰って真面目な人なんだ

涼は一瞬固まったと思ったら、急に笑いだして

お前って不思議な奴!

朝陽

ちょ、なによそれ!

まぁ、それは奏汰が来たお楽しみ

フッとばかにしたように笑っている涼の顔を睨む

じゃあ俺は下にいるから幹部室でゆっくりみんなが来るの待ってな

朝陽

あ、はぁーい

ボフっ

涼が出て行って近くにあったソファに倒れこむ

すごく高そうなソファのせいでまた眠気に襲われる

それに何だろうこの香りすごく安心する

なんだか懐かしい香り

意識を手放すその瞬間まで私はそんなことを思いそのまま眠りについた

バンッ

それがめっちゃ面白いんだ……

うわっ!幹部室に知らない女の子が寝てる!?!?

なんか声が聞こえる?

え?

仁ってば女の子に飢え過ぎてとうとう幻覚でも見えてるんじゃないのって…

智也

ちょっと、なにうるさいな…って奏汰!

夢から覚めて周りを見ると,なんて色とりどりなものが…

ふわふわしてるもの?

この制服のはだけ具合…

智也

確かに…えろい

う、うん

あれ?私まだ夢見ているのかな?

朝陽

えへへー

朝陽

綿あめたくさーん

朝陽

すぅ…

瞼が重くなって目を閉じようとしたら

智也

いてっ!

いって!俺も!?

痛てぇ!なにすんだよ!

…なんだろう

これ夢なはずなのに騒がしい

奏汰

自分の胸に手をあてて考えろ!

奏汰

全員外に出て!

奏汰

仁!スマホ構えるな!

なぁぁぁー!

バタンッ

奏汰

仁たちも悪いけどこれは朝陽も同罪かな…

静かになったと思ったら何かをかぶせられたような感触が…

朝陽

…?

奏汰

あ、起きた?

朝陽

あれ?

朝陽

そ、そそ、奏汰!

朝陽

な、なんでここに!?

奏汰

…なんでってここ幹部室だし

そういいながら、奏汰が私から距離を置く

そっぽむいているみたいでそこから見えた耳が赤い?

朝陽

あ、ごめん、そうだ、眠くなってなっちゃったんだった

奏汰

昨日は夜遅くまで起きていたからしかたないよ

奏汰

だとしても!

奏汰

ちゃんと鍵をしめて!

奏汰

男しかいない空間で鍵もかけずに寝るなんて

奏汰

俺はここにいるやつらの欲の管理なんてできないんだから

朝陽

あ、はい

朝陽

きおつけます

奏汰ってなんだかお母さんみたいだな

朝陽

ていうか、なんでそんなに離れたところにいるの?
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