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〜真冬 side〜
真冬
今、一番いてはいけない存在なのに
凪沙
彩莉
さっきの話を聞いていたらしく、 彩莉も凪沙のことを不審がっている
友弥
凪沙
凪沙
彩莉
凪沙
凪沙
彩莉
真冬
その呼び方はっ……!
真冬
凪沙
止めようとしても、それを遮られて、 さらに言葉を続けられてしまう
凪沙
彩莉
当の本人は、話の内容を 理解できていない
真冬
凪沙
凪沙
あれは、今から十年前の出来事
あたし達が7歳とか、 それぐらい幼かった頃の話
その日は、いつもみたいに 里に遊びに来ていた
凪沙
真夏
凪沙
まーちゃんと相川の家で 遊んでいた時、それは突然起こった
パァン!
凪沙
凪沙
真夏
突然里中に鳴り響いた銃声
それを合図に、瞬く間に里は 紅い海へと変わっていった
相川父
真夏
相川母
あっという間に、火の手は この家にも回ってきた
それから、あたしはずっと 除け者だった気がする
二人の両親はまーちゃんのこと ばかり気にかけて、いとこである あたしには全く構わない
同じ、危険な状況にいるはずなのに
相川母
パァンッ
相川母
相川父
二人の母親が撃たれて、 その後父親の方も撃たれて死んだ
真夏
真夏
既にただの物と化したそれを、 光の消えた目で、力なくゆらゆらと ひたすら揺らすまーちゃん
凪沙
友弥
あたしが話しかけようとすると、 九葉ちゃんの手をとって走ってきた 友弥君が、あたしの声を遮った
真夏
友弥
真夏
まーちゃんの話は聞かず、彼女を 無理矢理引っ張って行った友弥君
あたしのことは、見えていないらしい
とりあえず、あたしも三人の向かう 先へ着いて行ってみた
真冬
そこには、真冬と彼方さんがいた
友弥
友弥
真冬
相変わらず、あたしのことは 見えていないらしい
真冬
真夏
真冬
真夏
真冬
真冬
真夏
こんな時なのに、姉弟喧嘩をしてる 場合じゃないでしょ
そう思ったけど、口には出さなかった
きっと、言ったって聞こえない
真冬
真夏
真冬
真冬
真冬が何を言っても、 まーちゃんには全く届かない
ここにいても無駄だ
そう思って、こっそりあたしだけ 場所を移動した
……そこで、ファントムと鉢合わせた
凪沙
凪沙
凪沙
真冬
真冬
真冬
あの日のことは、 誰も思い出したくないはず
彼方さんも、友弥君達も、 姉さんなら……尚更
彩莉
彩莉
真冬
真冬
彩莉の思考を阻害するように、 必死に叫ぶ
真冬
両手を固く握りしめて、 絞るように声を出す
凪沙
彩莉
凪沙
九葉
九葉
凪沙
凪沙
凪沙
凪沙
凪沙