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目の前に広がる光景は
一つの絵画のようであった
純白の小さな天使が 鮮血の罪悪を流れ落としている
その喉元には 裁きの聖剣が貫かれている
しかし 光は天使に与えられることはなく
惨劇を眺めるしかない 命を分つ生写しの天使と母なる人形
こちらに与えられていた
絵画は乱れることなく 美的感性を存分に満たしてくれた
そんな非現実は突如と砕かれ 嫌に冷静な自身もいた
少女の喉元に刺さるナイフの柄を見る
そこには "「K・S」" と示されていた
まだ、絵画の中を見ていたのか
そう思った
しかし 紛れもなく目に映るイニシャル
新城賢太郎のキャンプ用ナイフ
それは既に 3本使われていたはずだ
ああ
トリックに違いない
まやかしである
僕は呟いた
加賀春樹
加賀春樹
新城賢太郎
新城秋穂
新城秋穂
声にならない慟哭が響く
人形……秋穂を見ると 大粒の涙が零れ落ち、身体は崩れ落ちた
嗚咽が聞こえる
賢太郎を見る
硬直は解かれることがなかったが ゆっくりと歩み出した
その様子をぼうっと眺める
椅子に座る天使を通り過ぎて 傍らに立つ天使の肩を抱く
彼は……
悲しんでいるのだろうか?
本当に 慈愛と悲哀の抱擁なのだろうか?
でも、犯人ではない
彼に証明されてしまった
彼は僕こそが 犯人なのではないかと疑っていた
考えるまでもないが さっきまで3人で長丁場の論戦を行った
その最中 この世界へと誘われてしまったのだ
ならば、犯人ではあり得ないだろう
それでも、犯人の可能性はあるのか
普通に考えれば、ない
しかし、普通が通用しないのも もはや日常になった
そうなら 犯人は賢太郎でも僕でもありえる……
狂気の推理は突然、打ち止められた
「綾乃が……」
「綾乃が殺されてる……」
声の主は秋穂だった
新城秋穂
新城秋穂
新城秋穂
秋穂はどうやら 疲労とショックが最高潮に達している
それがむしろ 鎮静効果をもたらしていたようだった
優しい声色で天使に尋ねる
綾乃が殺されている
ということは
天使の名は "新城綾香" ということだ
新城綾香
新城賢太郎
新城綾香
無意識に腕時計を見る
時刻は 午後4時30分を指していた
新城綾香
新城賢太郎
新城賢太郎
沈黙が降りる
その時
新居宗介
新居宗介
新居がやってきた
その後に人影が見える
金田涼子
金田涼子であった
この女、一体どこに……
僕が口を開く前に 二人は驚きの声を漏らした
新居宗介
新居宗介
金田涼子
新城賢太郎
新城賢太郎
加賀春樹
ぼんやりと返答する
「ああ、無理があるのさ」
新城賢太郎は 厳しい目で二人の方を見る
そして、圧をかけて言い放った
新城賢太郎
新城賢太郎
今度こそ、本当に沈黙が降りた
僕は思考を停止した
意味が分からなかったのだ
別言語によって話されたのかと 本気で疑った
ただ、状況が意味を教えてくれた
新居宗介
新居宗介
新城賢太郎
新城賢太郎
新城賢太郎
新城賢太郎
新居宗介
新居宗介
新城秋穂
ヒステリックな叫び声
新城秋穂
新城秋穂
新居宗介
加賀春樹
新城賢太郎
加賀春樹
新城賢太郎
加賀春樹
加賀春樹
そして僕は、一人の女性を指名した
加賀春樹
加賀春樹
金田涼子
その場には 2度目の沈黙が降りた
……そして
全ては覆ってしまった
新城賢太郎
新城賢太郎
新城賢太郎
たった一言によって
$+*・%」」・:××6→÷6
×+4」・>=|×☆○×+4**○:>
!!!!!!!!!!!!!!
??????????????
加賀春樹
新城賢太郎
新城賢太郎
金田涼子
新城賢太郎
新城賢太郎
新城賢太郎
加賀春樹
新城秋穂
新城秋穂
新城秋穂
金田涼子
加賀春樹
新城賢太郎
新城綾香
加賀春樹
加賀春樹
加賀春樹
加賀春樹
新城賢太郎
新城賢太郎
新城賢太郎
新城賢太郎
新城秋穂
新居宗介
金田涼子
加賀春樹
加賀春樹
加賀春樹
新城賢太郎
新城賢太郎
新城賢太郎
新城賢太郎
新城賢太郎
加賀春樹
佐久間浩樹
加賀春樹
新城賢太郎
新城秋穂
加賀春樹
加賀春樹
新城賢太郎
新城賢太郎
加賀春樹
加賀春樹
加賀春樹
新城賢太郎
新城賢太郎
加賀春樹
加賀春樹
新城賢太郎
加賀春樹
加賀春樹
加賀春樹
新居宗介
新城秋穂
新城綾香
新城賢太郎
新城賢太郎
加賀春樹
加賀春樹
視界は暗転した
×*○」÷々×4」・々」°☆
」¥々*•€・せ
々2○こ々%+」→<せ
こ×*→%・ろ々*%・¥・せ
こ ろ せ
殺せ
そう、何度も命令されたな
だが、もう大丈夫だろう
"そっちの声"は聞こえない
……しかし
もう少し 早く戻るかと思っていた
思いの外、妙な符号が立て続いて お前は混乱してしまっていたのだ
どうだ?
もう "この声"しか聞こえないだろう?
この声?
誰か気になるって?
いつから そんな文学的な表現を使うようになった
この声は、決まっているだろう
"僕の声だ"
僕はようやく目が覚めた
つまり
"マインドコントロールは解かれた"
だから今
加賀春樹
加賀春樹から 抜け落ちていた理性は
ようやく元に戻った