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夏に消えていった君は もうどこにも居ないのだ
僕はただあの夏に一人 取り残されている
あぁ、なぜだろうか
また同じ夏が来ても 周りが変わらなくても
やっぱり君は
どこにも居ないのだ
僕と君を写す紙切れ
結局君は 思い出になってしまった。
もうここには居ないと
君のいる夏を ただ探すだけ。
夏に死んだ君を
僕を庇って 車に轢かれた君を
ただただ探すだけ
どこにも居ないと分かっていても
君はまだいる、なんて 馬鹿な考えが浮かぶのだ。
君はいないと思っても
やっぱり駄目だった
君を忘れる力なんて 僕にはどこにも無いのだ
あぁ 嫌だなぁ
思い出なんて
すぐに消えてしまうのに
思い出になってしまった君を
また形にすることは
もう出来ないのだろうか
もう無理だと分かっている
もう形に出来ないことだって
全部全部分かってるんだ
無駄な足掻きだって
それでも
少しでも君を覚えていたい
少しでも君の存在を感じたい
ありがちだとかどうでもいい
ただ、ただ
君が生きてくれていれば。
それだけで僕は
救われるんだ
ねぇ、どうして
どうして僕を置いていくの
僕の前から消えて 僕達が辛いなら
僕のことも連れて行ってよ
無理な願いしか願えない
出来ないことしかしようとしない
そんな自分が大っ嫌いだ 他人も知り合いも全員嫌いだ
それでもさ
君だけ覚えていたい 君だけが大切なんだ
ありがちだなんて今更だろ
僕は君を
ただただ君を
一人あの夏で
ずっとずっと君のことを
夏の上で、探している