ガタンゴトン ガタンゴトン
列車に揺られ、一体どれくらい経っただろうか
男性
しかし、それに不満はない
むしろ、この時間が永久に続いてほしいとも思う
男性
ぼやき、目を瞑る
突然だが、列車は実に興味をひくものだと思う
まず一番に、種類の多さ
列車と一括りにしたが、その使用用途によって性能や形状は様々だ
旅客列車や貨物列車、その二つを合わせた混合列車など
その中でも私は蒸気列車、汽車が最も良いものだと思っている
なぜか、と問われるとうまく言い表せないが
安心する、という表現が一番適していると思う
その点で言うと、今私が乗っている列車も同じなのかもしれない
そんな考えをしている時、
「 あの、すいません」
どうやら、この列車もそろそろ駅につくらしい
私は目を開け、声の方へと顔を向ける
声の主はどうやら女性のようだった
男性
女性は私の隣の席に座り、続けてこう言った
私は慣れたように
男性
当たり前のことを言う
どんな目的で私はここにいるかが知りたいのです
男性
男性
男性
男性
男性
男性
一通りの説明をし、女性の言葉を待つ
男性
男性
男性
男性
男性
男性
男性
男性
男性
男性
男性
男性
男性
男性
私は、今までの経験からそう伝える
男性
男性
一週間ほど経った頃
男性
この一週間で、女性とはだいぶ良い仲を築けた
だからこそ、気になるのだろう
男性
男性
男性
男性
女性はショックを受けたようで、しばらく黙っていた
男性
男性
男性
男性
女性は、それ以上言葉を発さず黙ってしまった
なので私は、女性に言葉をかける
男性
男性
男性
そんな下らない話を数時間ほどしていた
すると、女性はだいぶ気力をとり戻したようだった
あれから4日後
ガタン… ゴトン……
男性
男性
出口には白く淡い光が漏れ出ていた
女性は出口へと向かい、一歩手前で足を止める
男性
男性
女性は、力強く宣言した
男性
男性
私の返事に、彼女は満足をしたのか
出口へと一歩踏み出し、光の中に消えていった
男性
男性
男性
私の言葉に返事はない
男性
私は出口のドアが閉まるのを確認し、席に着く
ドアが閉まる直前に、彼女の声が聞こえた気がした
男性
私は、先ほどの彼女の言葉を思い出す
どう考えても、それは無理だと断言できる
こっちでの記憶はあっちには持っていけない
それは、この世界の法則だ
男性
一旦思考を止め、列車の揺れに身を任せる
ガタンゴトンと、規則的な揺れは心地よいという他ない
また列車は乗客を乗せ、始点へと向かう
まだ先は長い