それは、ある夏休みの日のこと。
その日、僕は暑苦しくて なかなか寝つけなかった。
そーだ。
んー…
そーだ。
全然寝れないなあ…
そーだ。
もう深夜の1時半か…
そーだ。
…
しばらくしても眠れなかった。
そーだ。
なかなか寝付けないし、
そーだ。
トイレにでも行こうかな。
そう思い立ち、トイレに行こうと二階にある自分の部屋を出た。
廊下を歩いていると突然、
キキ━━━━━━━━━━━━ッ
ドンッ
女
痛いっ!!!!!
それは、車が何かと衝突した音だった。
そーだ。
なんだ!?
状況から推測するに女とぶつかったのだろう。
僕はすぐさま廊下の窓に駆け寄った。 そこからなら事故の起こった道路が見えると思ったからだ。
そーだ。
事故…なのかな。
しばらく、様子を見ることにした。
20分後…
そーだ。
なんでだよ…!?
そーだ。
おかしいだろ!?
そーだ。
事故が起こったはずなのに、
そーだ。
なのに!
そーだ。
なんで…
そーだ。
救急車もパトカーも来ないんだ…?
辺りにはただ、真夜中のの静寂が続いていた。
翌日…
そーだ。
僕の住んでいるところは狭い。
そーだ。
さすがに記事になっているだろう。
そう思った僕は新聞をめくった。
だが、真夜中のことは何もかかれていない。
そーだ。
母さん。
お母さん
なあに?
そーだ。
昨日夜中、家の前の道路で事故、おこらなかった?
お母さん
…さあ?聞いてないわね…
そーだ。
そっか。
近所の友達にも聞いた。
そーだ。
なあ。
友達
ん?
そーだ。
昨日夜中、事故起こらなかった?
友達
…いや、聞いてないぞ?
友達
どうした?
そーだ。
…いや。
それから何日経っても事故のことは誰からも聞かなかった。
そーだ。
あれは間違いなく、事故だと思ったんだけどなあ…
unknown
きっと、何も無かったんだよ。