テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
ダストシュートをのぼること数分。
ようやく体育館へと辿り着いたツヨシとカシン。
カシン
カシン
ツヨシ
ツヨシ
ツヨシはそう言うと腕時計に視線を落とす。
タイムリミットまで残り10分。
ツヨシ
ツヨシ
カシン
カシンの原動力は言うまでもなくヒメ。
ツヨシ
ツヨシ
ツヨシ
カシン
カシン
ツヨシ
カシン
カシン
カシン
カシンはそう言って振り返る。
その瞬間、ツヨシにもはっきりと見えた。
カシンの向こう側――渡り廊下のさらに向こう側にある人影が。
カシン
ツヨシ
向こうに見えた人影が銃らしきものを構えたような気がして、とっさにカシンのほうへと床を蹴る。
カシンにタックルをお見舞いするような形になって申し訳なかったが、発砲音と同時に、熱いものがツヨシ達の頭上をかすめた。
カシン
カシン
ツヨシ
カシン
ツヨシ
弾道の先へと振り返ってみると、割りかし大きめの穴が壁に開いていた。
カシン
カシンはそう呟くと、ゆっくりと起き上がる。
ツヨシもそれに続いて立ち上がった。
今もなお、渡り廊下の向こう側には人影が見える。
ツヨシ
ツヨシ
ツヨシが叫ぶが、しかし人影は動かない。
ツヨシ
刻一刻とタイムリミットは迫る。
カシン
ツヨシ
ツヨシ
ツヨシ
ツヨシはそう言うと、渡り廊下の向こう側にいる人影を睨みつけつつ、体育用具室へと向かった。
一方、正面玄関前。
マドカ
マドカ
待てど暮らせどツヨシ達はこない。
ただ時が流れるだけであり、それが焦りと苛立ちへと変わる。
ヒメ
ヒメ
マドカ
マドカ
マドカ
ヒメ
ヒメの即答に、マドカが呆れて溜め息をついた時のことだった。
????
????
その声に振り返ると――。
マドカ
ヒメ
そこにいたのは――。
イチカ
かつて【ナンバーズ】と呼ばれた女子グループのメンバー。
イチカだった。
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!