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ミネちゃんテストお疲れ様!! 夏休みの間に佐々さんがどんなことを考えてたのか...死んだら全部分からないままだね...
カサミネさん、テストお疲れ様です!滝は佐々の自 殺 を止められなかったのか…次は滝がいじめられる側になる可能性が少々…((うるさい
え…?佐々ちゃん亡くなったの…?夏休みの間に何が… というか、いじめをしてた奴達が許せない…
滝 和馬
滝 和馬
滝 和馬
滝 和馬
滝 和馬
滝 和馬
滝 和馬
滝 和馬
滝 和馬
滝 和馬
滝 和馬
滝 和馬
滝 和馬
あの頃は、学校が全てで
目立つグループに逆らったら終わりで
そんな、狭い世界が
息苦しかった。
「うける。あいつが死んで せいせいするわ」
「マジで死んじゃうとはねー笑」
「…っ!」
「佐々さん死んじゃったのに、 何笑ってんだよ!!」
「お前らのせいで 死んだんだぞ!!」
「は?何言ってんだよ。」
「お前だって黙って 見てたくせに。」
「あ…。」
「てか、邪魔なんだよ。 どけよ。」
「……っ。」
俺は、いじめられていた佐々さんを
今度は自分がいじめられるのが怖くて
助けなかったんだ。
滝 和馬
滝 和馬
滝 和馬
ガヤガヤとした音で目を開けると
そこは、教室だった。
滝 和馬
懐かしい光景。
滝 和馬
滝 和馬
篠崎 颯
滝 和馬
篠崎 颯
そこには、俺の高校時代の友人がいた
見た目は若返り、高校生の姿を している。
その時、女子達の不愉快な笑い声が 耳に飛び込んだ。
女子
女子
女子
女子
それはわざと全員に聞こえるような、大きな声の陰口だった。
あ。
篠崎 颯
バッと後ろを振り返ると
陰口を言っているやつなんて気にしない、という風に
席に座って、まっすぐ前を向いている 女の子がいた。
滝 和馬
滝 和馬
思わず涙が溢れそうになった。
そしてその時、俺は悟った。
颯や佐々さんが若返ったのではなく
俺が10年前にタイムスリップ したのだ、と。
そして、それは
俺が佐々さんを助けて、未来を変えるためなのだ、と。
教師
教師の呼びかけに、皆がささっと席へ 戻っていった。
俺は、少しためらいながら佐々さんの隣に座る。
滝 和馬
佐々さんが死んだと分かったのは
夏休みが終わって初めて学校に行った
始業式。
つまり、佐々さんは夏休み中に 自殺している。
黒板に書かれた日付をちらっと見た。
今は7月14日。
夏休みが始まる前に、
いじめを解決しないと…!
佐々さんは、死なせない!
…といっても。
俺が下手にいじめに関与して
余計いじめを悪化させたら 元も子もない。
俺はその日から毎日
朝は佐々さんより早く登校して
ぐちゃぐちゃにされた佐々さんの 下駄箱の中を掃除したり
放課後はいじめっ子よりも遅く帰って
佐々さんの机の落書きを消したりして
いじめが根本的に解決した訳じゃ ないけど
佐々さんにいじめが届かないように 先回りして回避した。
女子
休み時間。
佐々さんの教科書に、ハサミが 当てられた。
そして、跡形もなくビリビリに 引き裂かれる。
女子
女子
女子達は満足したのか
佐々さんの机にビリビリの教科書と ハサミを置いたまま
教室を出ていった。
滝 和馬
滝 和馬
滝 和馬
滝 和馬
篠崎 颯
滝 和馬
篠崎 颯
篠崎 颯
颯は「へへ、」とはにかんだ。
篠崎 颯
篠崎 颯
滝 和馬
滝 和馬
滝 和馬
篠崎 颯
颯は黙々と、佐々さんの机の後片付けをしてくれていた。
滝 和馬
滝 和馬
滝 和馬
滝 和馬
ハサミを落し物コーナーに置いて
教室に戻った。
佐々さんの机は綺麗になっていた。
佐々さんと女子は、まだ来ていない。
滝 和馬
滝 和馬
そっと隣の机に、俺の教科書を 挿し込んだ。
しばらくして佐々さんが教室に戻り、
授業が始まる寸前のところで女子達が バタバタと戻ってきた。
「お願いします。」
隣の佐々さんは、
何の違和感もなく俺の教科書を 手にした。
滝 和馬
教師
滝 和馬
教師
滝 和馬
滝 和馬
教師
教師
女子
前の方の席にいる女子達が
一斉に後ろを振り返り、なんで、 というような顔をした。
滝 和馬
滝 和馬
滝 和馬
その時颯もこっちを振り返り、
俺に向かって小さく親指を立てた。
俺は、それに笑顔で答えた。
佐々 真由美
佐々 真由美
授業が終わった後
佐々さんがそう話しかけてきた。
滝 和馬
佐々 真由美
滝 和馬
佐々 真由美
滝 和馬
滝 和馬
滝 和馬
滝 和馬
俺は一方的にまくし立て
佐々さんから教科書を受け取った。
…女子から佐々さんに向けられていた
冷たい視線に気付かずに。
女子
女子
女子
女子
女子
女子
女子
女子
女子
男子
事件が起こったのは、俺が佐々さんに教科書を貸した日の
放課後だった。
男子
いつものように、いじめっ子よりも 遅く帰ろうとして教室にいたら
廊下から声が聞こえた。
男子
佐々 真由美
佐々 真由美
佐々 真由美
男子
男子は思いっ切り、佐々さんに右腕を振り下ろそうとした。
…あの頃は
学校が全てで
目立つグループに逆らったら終わりで
そんな、狭い世界が
息苦しかった。
でも今はもう、
怖くない。
滝 和馬
俺は勢いよく教室を飛び出し
佐々さんの前に立ちはだかった。
滝 和馬
男子
男子
佐々 真由美
滝 和馬
男子
佐々さんは目を丸くして俺を見た。
滝 和馬
滝 和馬
滝 和馬
…どれくらい殴られただろう。
いや、高校生だからいけると 思ったんだ。
…相手が思ってたより強かったんだ。
佐々 真由美
男子が飽きて帰っていくと
殴られた俺に、佐々さんが 駆け寄ってきた。
滝 和馬
滝 和馬
佐々 真由美
佐々 真由美
佐々さんは怒ったように 声を荒げたが、
すぐに俯き俺に謝った。
佐々 真由美
滝 和馬
滝 和馬
滝 和馬
教師がアテにならないことは 分かっていた。
佐々 真由美
佐々 真由美
佐々 真由美
滝 和馬
佐々 真由美
滝 和馬
滝 和馬
この展開は予想外だ。
滝 和馬
佐々 真由美
滝 和馬
佐々 真由美
滝 和馬
滝 和馬
佐々 真由美
佐々 真由美
佐々さんは少しイラついたように 言い放った。
滝 和馬
しばらくして、佐々さんは救急箱を 持ってやって来た。
俺の腕に、湿布を貼り、包帯を 巻いていく。
滝 和馬
佐々 真由美
そういった彼女は、ふと目を伏せた。
佐々 真由美
佐々 真由美
滝 和馬
滝 和馬
滝 和馬
佐々 真由美
佐々 真由美
佐々さんは驚いたような表情をした。
滝 和馬
滝 和馬
でも、本当に謝りたいことは 別にあった。
一度死なせてしまってごめん。
佐々 真由美
佐々 真由美
佐々さんはそう言って笑った。
佐々 真由美
佐々 真由美
佐々 真由美
滝 和馬
滝 和馬
佐々さんの嬉しそうな顔を見て
俺も自然と笑みがこぼれた。
佐々 真由美
佐々 真由美
滝 和馬
佐々 真由美
顔が赤くなった俺を見て
佐々さんはそう言って笑った。
滝 和馬
佐々 真由美
滝 和馬
滝 和馬
佐々 真由美
佐々 真由美
滝 和馬
佐々 真由美
滝 和馬
滝 和馬
佐々 真由美
佐々 真由美
佐々 真由美
滝 和馬
滝 和馬
滝 和馬
滝 和馬
滝 和馬
それから何日か学校に通って
とうとう夏休みに入った。
これで
滝 和馬
滝 和馬
佐々さんが死ぬことは回避した
プルルルル…
プルルルル…
滝 和馬
はずだった。
教師
教師
始業式。
俺の隣は空席だった。
教師
教師
…なんで。
また、佐々さんは
自殺して死んだ。
To Be continued…