あれから数日後の昼
いきなり空襲のサイレンが鳴った
るぅと
!?な、なんですかこれ!
さとみ
空襲だ!はやく外の防空壕に逃げるぞ!
ジェル
わかった!
るぅと
うう…
ジェル
怖い?
るぅと
はい…
ジェル
大丈夫やで、兄ちゃんたちがいるから
ころん
そうだよ〜
さとみ
…まだ音は遠いな
ころん
そうなの?
さとみ
ああ
ジェル
じゃあここはまだ平気なんや!
さとみ
そうだな
そう言ってホッとした次の瞬間
ドカアァァァン!
るぅと
ひっ…
ジェル
うわぁ!
さとみ
みんな、頭を抑えろ!
ころん
っ…
るぅと
なんなの…これ…
さとみ
どうやら…ここにも来たみたいだ
るぅと
そんな…
ジェル
じゃあ…俺らの村は…
さとみ
…
その日は、ずっと轟音が鳴り響いていた
次の日、外へ出ると村は豹変していた
壊れた家、倒れた木々
爆弾が落ちた跡…
しかし、幸い家は壊れていなかった
ジェル
嘘やろ…
るぅと
そんな…こんなボロボロに…
ころん
こんな…ことって…ポロポロ
さとみ
っ…
しばらくして、さとみところんは街の様子を見に行った
ころん
街…ボロボロだったね…
さとみ
そうだな…
ころん
これからどうなるんだろう…
さとみ
多分しばらくは来ないと思うけどな…
ころん
…そっか
ころん
僕たちこれからどうすればいいんだろう…
さとみ
とりあえず防空壕にいればまだ安全だが、食料が確保できるかだな…
ころん
だよねぇ…みんな食料不足だから街にそんなに売ってなかったし…
さとみ
まぁ、まだ今まで育てた作物とかがあるししばらくは大丈夫だろ
さとみ
市場にもたまに配給がくるらしいし
ころん
じゃあ、しばらくは大丈夫だね!
さとみ
そうだな、こんな世の中だし、どんなことも前向きに捉えないとな。
ころん
うん!
そんなことを話し合っていると
空襲で崩れた壁から海が見えた
ころん
わぁ、海だ…
さとみ
きれいだな
ころん
うん…
海は、戦時中にも関わらず、いつも通りキラキラと輝いている
さとみ
なぁ、足だけ入ってみないか?
ころん
えーw今度みんなで行こうよ〜敵がいるかもしれないし…
さとみ
えー…しかたない、そうするかぁ
不服そうなさとみくんの手をひいて先に歩き出す
だが、諦めが悪いさとみくんはまだ海を見つめている
ころん
も〜早く行くよ…
…あれ?
さとみくんは、爆弾が落ちて開いた穴の淵に立っていた
そういえば、学校で爆弾が落ちた跡の穴は不発弾が埋まってるかもしれないから近づくなって…
背中に冷たいものが流れる
ころん
さとみくん、はやく…
さとみ
え?
さとみくんが僕の声で振り返る
だが、目が合うことはなかった
なぜなら
さとみくんの後ろで白く赤いビカビカしたものが弾けていくのを見たからだ
ころん
いやだ、そんな…
さとみくんの手を握りしめながら
そこで僕の意識は切れた
海は、キラキラと光っている






