TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

ノワールくん

はじめまして

ノワールくん

お名前と職業を教えてください

灰田康雄

灰田康雄

灰田康雄

会社員です

灰田康雄

本日はお時間をとっていただきありがとうございます

ノワールくん

それでは、灰田さんが体験した話を教えてください

灰田康雄

はい…

灰田康雄

これは私が家族と幸せに暮らしていた頃の話です…

仕事の都合でアパートから一軒家に引っ越した時の話です

陽菜さん

パパぁ
まだぁ?

灰田康雄

もうすぐだよ

陽菜さん

おうちおうち
あたらしいおうち♪

陽菜さん

ひなももうすぐ
しょうがっくせい♪

遥花さん

もう〜

遥花さん

陽菜ったらあんなにはしゃいじゃって…

灰田康雄

元気でいいじゃないか

遥花さん

そうだね

遥花さん

まぁ
陽菜元気なのはいつものことなんだけどね!

灰田康雄

いいことだよ

新居に着いた私達は部屋の中を見て回りました…

陽菜さん

わーーーい

遥花さん

こら!

遥花さん

走り回らない!

遥花さん

怪我するよ!

灰田康雄

ふぅ

陽菜さん

ん?

陽菜さん

パパ…ママ…

陽菜さん

これなぁに?

灰田康雄

ん?

娘はある物を見つけました

灰田康雄

鏡…だね

そこにあったのは三面鏡でした

陽菜さん

………なんか

陽菜さん

怖いね…

その三面鏡はなぜか気味の悪い雰囲気をまとっていました

陽菜さん

……え…

灰田康雄

どうした?

陽菜さん

…………

陽菜さん

なんでもないよ!

この時 私は娘の反応に少し違和感を感じました。

娘はこの時に気づいたのでしょう…

鏡に映った悪霊の存在に…

その日から娘は熱に苦しむようになりました…

陽菜さん

…はぁ…はぁ…はぁ…

遥花さん

…………

灰田康雄

病院に連れて行った方がいいんじゃないか?

遥花さん

………………

私は妻に娘を病院に連れていくように言いましたが黙ったままで聞き入れてくれません…

遥花さん

…………………

遥花さん

………………もうすぐ…楽になるからね…

灰田康雄

……

妻はようやく病院に連れていくのかと一安心しましたが…

その翌朝…悲劇は起こりました

陽菜さん

………………

灰田康雄

あ……あ………あぁ…

灰田康雄

うわぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!

娘は息を引き取りました…

灰田康雄

ど…どうして………

灰田康雄

どうして…どうして俺より先に…

あまりの辛さに私は気がおかしくなりそうでした…

遥花さん

…………ふふ

灰田康雄

……

灰田康雄

おい

灰田康雄

お前は何をしてるんだ…?

妻はあの三面鏡を眺めていました

娘が死んだというのに……!

遥花さん

わたしきれいでしょ…?

遥花さん

ふふふふ

妻の言動に私は思わず……

灰田康雄

何が「綺麗でしょ?」だ!!!

灰田康雄

陽菜が死んだんだぞ!!!

灰田康雄

悲しくないのか!?

灰田康雄

…………いや…

灰田康雄

お前が殺したんだ…

遥花さん

……?

灰田康雄

俺は何度も…言ったのに…

灰田康雄

お前が!!

灰田康雄

陽菜を病院に連れて行かなかったせいで!!!!

灰田康雄

陽菜が死んだんだ!!!!

灰田康雄

お前が殺したんだ!!!!

灰田康雄

それでも母親か!!!

灰田康雄

この人でなしめ!!!

私は思わず心の中の怒りを妻にぶつけました…

今思うと随分酷いことを妻に言ったものです…

遥花さん

…………っ………

その時の妻は悲しそうな顔をしました…

あの顔は今でも忘れることができません…

遥花さん

…………

さらに翌朝…

私は妻に対して放った一言を一生後悔することになりました…

灰田康雄

…………あぁ……

灰田康雄

そ………そんな………

翌朝…妻が…

自殺しました

ロープを

首に括って…

灰田康雄

あ………ぁぁあ

灰田康雄

うわぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!

私のせいだ…

そう思いました…

妻に対して放った言葉は刃となって…妻の心……命そのものを切り裂いたのです…

私が……

妻を殺したようなものです…

ただでさえ娘を亡くし今度は妻を失った……

私はもう立ち直れないほど地の底に打ち付けられました…

後日、妻と娘の葬儀が営まれました…

喪主はもちろん私です……

その葬儀の日に…

灰田康雄

………?

灰田康雄

………!?

妻の遺影が別の女に変わったのです……

灰田康雄

だ…誰だお前!!!

私は思わず叫んでしまいました

パチンッ

灰田康雄

……!?

お義父さん

「誰だお前」だと……!?

お義父さん

…………

お義父さん

私の……娘だ……

お義父さん

お前が殺した私の娘だ!!!!!

灰田康雄

……っ…

お義母さん

ちょっと!…お父さん…!

お義父さん

なぜ娘を守らなかった……!!

お義父さん

なぜ娘を見殺しにしたんだ!!!!

灰田康雄

……………

お義父さん

黙ってないで何とか言ったらどうなんだ!!!!

妻のお姉さん

いい加減にしてよ!!

妻のお姉さん

悲しいのお父さんだけじゃないんだよ!?

妻のお姉さん

康雄君だって苦しんでるんだよ!!

妻のお姉さん

…………うちの父がごめんね?

灰田康雄

…い……いえ

灰田康雄

だ…大丈夫…です…

お義父さん

…………私は知ってるぞ…

お義父さん

お前…浮気してるんだろ……?

灰田康雄

………!?

妻のお姉さん

急に何を言い出すの!?

お義父さん

ここに来る時…

お義父さん

お前……

お義父さん

女と一緒に来てただろ!!!

灰田康雄

ち、違います!

お義父さん

嘘をつけ!!!

お義父さん

灰色のワンピース着た長い黒髪の女を背に乗せて…

お義父さん

お前はそれでも人間か!!!???

妻のお姉さん

いい加減にしてったら!!!!

妻のお姉さん

もう出てってよ!!!!

お義父さん

おい!!なにするんだ!!離せ!!

妻のお姉さん

ほんとにごめんね?

妻のお姉さん

遥花が死んでから少しおかしくなってて…

灰田康雄

大丈夫…です…

お義父さんから言われた一連の言葉の数々…

それが尚更…後悔を生みました…

私は妻に対して何て酷い仕打ちをしたんだろう…

お義父さんが怒るのも無理はないと思いました

しかし…お義父さんの話の中で気になることがありました

灰色のワンピースの長い黒髪の女……

それは…まさしく遺影の中の女のことでした……

葬儀を終えた私はあの家に戻りました…

灰田康雄

…………

すべてはこの家に来てからでした……

この家に来てから娘も妻も失いました

灰田康雄

………鏡

この家に来た時のことを思い出していると…鏡を見た時の娘の反応を思い出しました

妻は思慮深くて人一倍思いやりのある優しい性格でした

そんな妻が熱を出した娘を放置する筈がありません…

灰田康雄

………あの鏡が……

私は鏡の前に赴きました

灰田康雄

…………

そこにあるのは私一人でした…

灰田康雄

…………あぁ……

しかし次第に三面鏡には私の大切な人が映り始めました

左の鏡には娘…右の鏡には妻…中央には私…

灰田康雄

う……うぅぅうぅう

私は今すぐにでも妻と娘の居るところに行きたい…

そう思った途端…

灰田康雄

!?

再び三面鏡に映った姿が変わりだしました

左の鏡には妻が首を吊った時の顔…右の鏡には熱で死んだ娘の顔…左右共に2人の死に顔が映し出されました…

そして中央の鏡には…

例の女が体を震わせながら狂ったように笑っていました

灰田康雄

あ……あぁ…ぁ

ツギハ オマエダァァァァァァアア!!!!!!

女は狂ったように笑いながらそう叫びました

灰田康雄

うわぁぁぁぁぁああ!!!!!

ノワールくん

奥さんに娘さん…

ノワールくん

本当に辛かったですよね

灰田康雄

…ええ

灰田康雄

特に妻については私が殺したようなものです…

灰田康雄

いくらあの女が妻に乗り移っていたとはいえ………

灰田康雄

妻を自ら死に追いやるような傷をつけたのは私なんですから…

ノワールくん

…………

ノワールくん

ところであの鏡…

ノワールくん

というより今もあの家に住んでるんですか?

灰田康雄

えぇ

ノワールくん

引っ越さないんですか?

灰田康雄

…………

灰田康雄

妻も娘もその家で死んだので…

灰田康雄

私もそこで最期を迎えたいと思います…

ノワールくん

……

灰田康雄

実は、あの家で私民泊を始めたんですよ!!

ノワールくん

民泊…ですか?

灰田康雄

ええ!!

灰田康雄

色んな人を泊めてます!

ノワールくん

……一つ聞きますが…

ノワールくん

あの鏡は…?

灰田康雄

まだあの家にあります!

ノワールくん

………

灰田康雄

彼女は寂しがりやなので…

一人でも多くの人を彼女のもとに招きたいんですよ

灰田康雄

彼女もきっと喜んでくれる筈!

灰田康雄

貴方も泊まりませんか?

ノワールくん

……遠慮しときます…

ノワールくん

(取り憑かれているだけ…なのか?)

ちょっと不思議で怖い話

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

12

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚