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#オリキャラ
須古星 れい
383
#恋愛
ばたっちゅ
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923
#王国
星崎 ヒロア
886
楽屋の正面扉が、 バリィィィン!!と激しい音を立てて吹き飛んだ
ヴァイオレット
列車の照明が消えて、 辺りは暗闇に包まれる
オードリー家が放った大柄な私立探偵たちが、 棍棒や銃を手に乱入してきたのだ
私立探偵
私立探偵
私立探偵
彼らはヴァイオレットの姿を見るなり、 数人がかりで押さえ込んで、ここから連れ出そうとする
地下室を連想させる暗闇と、 自分に迫る探偵たちの姿を見て、 ヴァイオレットはいつものお嬢様ではなく、 怯える普通の少女に戻ってしまう
ヴァイオレット
彼女の逆に曲がった足が、 小さく震えながら、縮こまっていた
その時、 強い腕がヴァイオレットの細い肩を抱き寄せた
サイラスだった
彼はいつもの爽やかな笑顔を消し、 冷徹な眼光で、窓の外を睨み据えていた
サイラス
サイラス
ヴァイオレット
サイラス
サイラスが指差した先___ 貨物車の天井には、 彼の空中芸用の強靭なワイヤーとロープが、 縦横無尽に張り巡らされていた
サイラスは、 驚異的な腕力だけで一瞬にして跳躍
まるで重力を忘れたかのように天井のロープへとぶら下がり、 鳥のような躍動感で空中を支配した
サイラスは空中を滑空しながら、 ヴァイオレットの手を無理矢理掴もうとした大柄の男の顔面に、 強烈な一撃を喰らわせた
サイラス
叩きのめされた大柄の男は、 悲鳴を上げて列車から転がり落ちていく
私立探偵
しかし、私立探偵たちは叩きのめされた彼以外にも、 大量に放たれており、待機していた探偵たちが、 次々と楽屋に乗り込んでくる
私立探偵
私立探偵
怯えるヴァイオレットの前に、 巨大な城壁のように立ち塞がったのは、 きらびやかなステージドレスを纏った、ジョルジーナだった
ジョルジーナ
私立探偵
ジョルジーナは、 立派な髭を誇らしげにブラッシングし、 不敵に微笑む
ジョルジーナ
ジョルジーナ
ジーナが地響きのような声を上げ、 100キロを超えたステージ用の巨大な鉄球を、 片手で軽々と振り回した
圧倒的な怪力 振り回された鉄球が、 乱入してきた探偵たちの棍棒を木っ端微塵に粉砕し、 男数人をまとめて車両の壁ごと、外の雪原へと叩き飛ばす
ヴァイオレット
ジョルジーナは息一つ切らさず、 荘厳なソプラノの歌声を車内に響かせながら、 次の鉄球を構える
ジョルジーナ
ジョルジーナ
ジーナの圧倒的な強さと、サイラスの空中からの頼もしい援護 その二人の姿を見た瞬間、 ヴァイオレットの心の中は「地下室の暗闇」ではなく、 誇り高き炎が燃え上がった
ヴァイオレット
ヴァイオレットは、 人間には不可能な逆向きに曲がる脚をしならせて、 狂気的で優雅な迎撃のステップを踏み出した
外へ叩き出された探偵たちは、 ヴァイオレットのステップに圧倒されるも、 まだ余計な口を塞ごうとしなかった
私立探偵
私立探偵
それを見たアーノルドは、 本物の愛銃を撃ち放ち、 銃弾を掠めた
私立探偵
アーノルド
アーノルド
アーノルド
アーノルドはそれだけを言うと、 壊れていない扉で勢いよく、 大柄の探偵たちを締め出した
事件後、 ヴァイオレットは探偵たちがいなくなると、 すっかり疲れ切っており、 壁にもたれかかっていた
エマはヴァイオレットの姿を見つけると、 彼女の隣にそっと寄り添い、 手を繋ぐ代わりに頭を預けた
エマ
エマ
エマ
ヴァイオレットは真剣なエマの眼差しを見て、 少し頬を赤らめた
そして、 自分の肩に乗っているエマの頭を、 不器用ながらもそっと撫でた
ヴァイオレット
ヴァイオレット
ヴァイオレットはそれだけを言うと、 そっぽを向いた
これが、 二人の間に「本物の姉妹」のような絆が芽生え始める瞬間だった
コメント
1件
わあ、今回のエピソード、すごく熱かったですね!特にジョルジーナの「返す命(タマ)なんて一発もない」っていう啖呵、めちゃくちゃ痺れました。あの台詞、彼女のキャラを完璧に突き詰めた一言だなって思います。 それと、アクションシーンの描写がとても立体的で、サイラスの空中戦もジーナの鉄球も、脳内で映像がパッと浮かびました。あの戦いの後、エマがそっと頭を預けて、ヴァイオレットが不器用に撫でるシーン…静かな温かさがあって、グッときましたね。 一座の仲間たちが彼女を「守る」構図、好きです。