ガサゴソ
六花
?なにこれ?
六花
モノクロの写真だ。
昔の写真かな?
おばあちゃんに
聞いてみよう
昔の写真かな?
おばあちゃんに
聞いてみよう
小4 10歳 藤原六花(ふじはらりっか) 夏休み お母さんのお母さん、 おばあちゃんの家に 泊まりに来た。
六花
おばーあちゃーん
おばあちゃん
なんだい。
六花
これ
おばあちゃん
あらら
おばあちゃん
…
六花
おばあちゃん?
おばあちゃん
見つけちゃったんならしょうがない
おばあちゃん
六花にだけ話すよ
六花のママも、パパも、
この話知らないからね。
六花のママも、パパも、
この話知らないからね。
六花
う、うん
おばあちゃん
これはな
おばあちゃん
なんだと思う?
六花
えーと
六花
魔女でしょ?
ほうきで空飛んでるし
ほうきで空飛んでるし
おばあちゃん
そうだね。
六花
これって誰なの?
おばあちゃん
さぁ、誰でしょ
六花
おばあちゃん?
おばあちゃん
ふっ笑笑
正解よ!☺️
正解よ!☺️
六花
え!
六花
空飛んでる
六花
おば、、
六花
っ!?え、!
六花
?
おばあちゃん
混乱しないで。
ちゃんと説明するから😂
ちゃんと説明するから😂
六花
う、うん
おばあちゃん
じゃあ今日は
おばあちゃんの昔の話を
聞いてもらおうか
おばあちゃんの昔の話を
聞いてもらおうか
おばあちゃん
一日では足りないかもしれない
六花
いいよっ!聞いてみたい!
おばあちゃん
でも!
六花
Σ( ˙꒳˙ ;)
六花
び、びっくりしたァ
おばあちゃん
これだけは守って。
誰にも言わないこと
誰にも言わないこと
六花
は、はい
おばあちゃん
では始めます
ゆり
お母さんっ
ミルクセーキ!ミルクセーキ!
ミルクセーキ!ミルクセーキ!
多恵子
はいはい
多恵子
どうぞ
ゆり
ぃやったぁ
多恵子
しっ!
静かに!
お客様がびっくりしてるじゃない。
お家で飲んできなさい
静かに!
お客様がびっくりしてるじゃない。
お家で飲んできなさい
ゆり
はーい
おばあちゃん=ゆり ゆりの家はカフェだった
戦後のカフェ、 大繁盛している
ゆり
ふぅ
ゆり
おいしかったよ!
多恵子
あら、もう飲んだの、
多恵子
あなた10歳よね
ゆり
うん
多恵子
了解
ゆり
?
ゆり
了解って、、
なんだったんだろ
なんだったんだろ
多恵子
ゆり〜
多恵子
きて
多恵子
いや、来なさい
ゆり
は、はい……
ゆり
居酒屋?
多恵子
好きなの注文しなさい
多恵子
たんと食べな
ゆり
(いつものお母さんと違う)
ご注文どうぞー
ゆり
あ!唐揚げとー
ゆり
この天ぷらとー
ゆり
焼き鳥「ねぎま」で!
多恵子
めっちゃ注文するじゃない
ゆり
ご飯は~〜、中で!
ゆり
あと、カルピス!
ゆり
天ぷらうどんも!
ゆり
あ、玉子天ぷらで!
多恵子
私は
多恵子
焼き鳥セットAを頼むわ。
ゆり
楽しみぃ
多恵子
(はぁ、、、)
かしこまりました
多恵子
ゆり
ゆり
ん?
多恵子
大事な話
多恵子
聞きなさい
ゆり
はい。
多恵子
あなた10歳よね
多恵子
この街では、毎年10歳を迎えた
女の子を奉公に出すの。
私が、、
女の子を奉公に出すの。
私が、、
多恵子
私がその時街の会合に行ってなくてもう決定してて……ほんとうに、
ほんとうに申し訳ない。
あなたに決まったらしいの。
ほんとうに申し訳ない。
あなたに決まったらしいの。
ゆり
え?
多恵子
短くて30歳の覚悟。
へたすりゃそこで一生を終えるかもしれない。
へたすりゃそこで一生を終えるかもしれない。
ゆり
ど、どういうこと!?
多恵子
しーっっ!
多恵子
聞こえるから喋らないで、
ゆり
……
多恵子
あなたを奉公に出す。
私は反対した。
でもね、才能があるって
神に認められたらしいのよ
私は反対した。
でもね、才能があるって
神に認められたらしいのよ
ゆり
わたしが?
多恵子
うん。
奉公先は……
奉公先は……
ゆり
……
多恵子
まだ判明されてないんだけど
雨の日に森の奥の泉まで進んで
光が出ているらしいの。
雨の日に森の奥の泉まで進んで
光が出ているらしいの。
多恵子
その光を触ることができると
異世界に行っちゃうらしい。
そこは魔女の世界で、
修行の国なんだって。
異世界に行っちゃうらしい。
そこは魔女の世界で、
修行の国なんだって。
多恵子
ゆり……
多恵子
うっ、、私っ
多恵子
グスッグスッ
ヒクッヒクッ
ヒクッヒクッ
多恵子
うわぁぁぁぁん
ゆり
お、お母さん。
ゆり
ついていけてないよ?
ゆり
……