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なんで、私は変われないんだ―

そう思っていたのに、すっと心に収まった。

その答えは―

美空

おはよ!

葉子

あ、美空おはよ!

美空

優華は?

葉子

まだだよー

葉子

また遅刻してくるのかな?

キーンコーンカーンコーン

美空

あ、席座らなきゃ!

落書きを消すために早く来ていたけれど…

なくなったので普通に来れるようになった

葉子は学級委員だし頼れる

けど私を見て見ぬふりしてたけど―

いけない。

そんな考えになるからだ。

日村

ほらーみんな席についてー

担任は副担任が変わりにやっている

ガラガラッ

優華

はぁ…はぁ…

優華

お、遅れました…

日村

あら、また寝坊?

優華

いえ、ちょっと…

優華

信号に全て引っかかりましてですね…

優華

めっちゃくちゃ待ってたわけです…

言い訳のネタ切れかな?

日村

あらそう…

それでも信じちゃう日村先生…

海晴

ね、絶対嘘だよね〜笑

海晴は変わらない

美空

そうだねー

それが楽しいのだけれど―

海晴

(どうしたんだろ…)

最近美空がおかしい

いじめの主犯格、春奈がいなくなったのに

どこか寂しそうな、そんな感覚になる

美空は優しくて、普段は大人しいから、

きっと本音が言えないんだろう―

どうしたらいいんだろうか。

このなんだかもどかしい、この気持ちも―

学校が終わると、今日も3人で帰る

テスト週間だからか、帰る人が多い

一応いつも成績は10位以内をキープしていたけれど―

優華

あーもーワークやってない〜

葉子

先にやっとけばいいのに…

優華

えーでも眠くなるもーん

葉子

まぁ優華は小学生の時からさ、

葉子

よく授業中寝てたし笑

優華

今は違うし!

葉子

えー、でも今眠くなるって言ったよね?

優華

葉子ひどいー

なんか私が空気みたいだ

葉子や優華といる時も

1人は孤独だったけど、

2人だと疎外感、

3人だといていいのか、違和感を感じる。

なんだろうか、この思いは―

ガラガラ

海晴

ね!美空!

海晴

一緒に帰ろ!

美空

えっでも…

海晴には男女の隔たりがないんだろうか

美空

葉子と優華が…

葉子

いーのいーの、私たちのことは気にしなくて

優華

仲良く帰ってくださーい

美空

えぇ…

海晴

ね、帰ろ!

美空

ちょ、ちょっと…

葉子と優華、覚えてるからね…

海晴

ね、なんか最近悩んでるよね?

美空

……え?

海晴

なんかさ、最近様子がおかしいから

美空

大丈夫、

美空

悩んでることなんて、ないよ

海晴

そう?

海晴

葉子や優華と話してる時も寂しそうな顔するけど

海晴

なんかあるんじゃないの?

美空

………

海晴

誰もいないからさ。

海晴

大丈夫だって。

美空

実は…

美空

3人でいても違和感がすごくて…

美空

いても私がいらない風に思えて、

美空

別にいなくてもいいかなって。

美空

中学に入ると同時に転校したからさ、

美空

小学校の思い出話とかされると分かんなくて。

海晴

ふーん。

海晴

別にいいんじゃない?

美空

え?

海晴

そんな心の壁作って悩んでたら、

海晴

葉子も優華も寂しくなるよ。

美空

そうかなぁ…

海晴

ちゃんと、本音で、ありのままの心で向き合ってみたら?

美空

わかった…

美空

ありがとう

でもほんとに、

私でいいのかな―

春奈

ねぇ、

真実

なに?

春奈

ちゃんとしておいてよね、

春奈

あの方へのアレ

真実

わかってるよ

春奈

失敗するとヤバいことになるんだからね!

真実

わかった

真実

それより今日も行くでしょ?

春奈

もちろんよ

春奈

たっぷりオシャレしてくるわ

春奈

楽しみにね

真実

わかった!

春奈

ふふふ…

春奈

雨降る町、自分を探して

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