この作品はいかがでしたか?
35
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神様
渚
渚
神様
神様
渚
神様
神様
渚
渚
渚
神様
神様
渚
神様
渚
きっと傍から見れば
虚空に向かって話しかけている変な人と思われるだろう
でも、今はそんなことが気にならない程
私は混乱していたのだ
今日から、私の不思議なお盆休みが始まった
きっとこれまでに無い体験になるだろうと
神様が消えた後、布団に顔を埋め、目を瞑った
…溺れそうだ
8月14日
朝
木々のお陰で、気が紛れるが
朝と言えど、夏は暑いものだ
陽光が日焼け止めを塗った頬に反射している
神様
渚
神様
渚
神様
渚
神様
渚
神様
渚
渚
神様
渚
渚
神様
渚
神様
渚
神様
その瞬間
光が弾けた
太陽を直視した時のような
目の痛くなるような光が
段々と目も慣れ、周りが見えてきた頃──
神様
私より少し背丈の高い、少年がいた
渚
渚
神様
そう自慢げにいう神様は、人の姿になっても
狐のお面を被っていた
渚
神様
渚
神様
神様
渚
幽霊にいくら話しかけられても
イタズラされても、驚かなかった私だが
この日、「神様」の力の片鱗を見て
初めて、脳が追いつかなくなったのだ
相模原中学校
神様
渚
渚
渚
渚
神様
妙にハリのある声で後ろから叫ばれるのは
今でも慣れない
「彼女」の声だった
痩せて細い猫背の身体
徹夜続きでできた隈
それでも気合いの入ったツインテール
渚
私の後輩である名部 亜里沙が、そこにいた
名部 亜里沙
名部 亜里沙
名部 亜里沙
名部 亜里沙
渚
神様
名部 亜里沙
渚
名部 亜里沙
名部 亜里沙
渚
名部 亜里沙
知り合ったのは小学生、夏の縦割り遠足の時
亜里沙は元からオカルトなどに興味があったらしい
亜里沙に迫られ口を開いた途端これだ
何でも、オカルト研究部を中学校に作ったらしい
オカルトに関する話を聞いた時の行動力は凄まじいのだとか
…まぁ、それは私がいちばん知っているけれど
名部 亜里沙
渚
名部 亜里沙
渚
渚
名部 亜里沙
渚
不意に、乾いた音が響いた
振り返れば、「神様」が拍手を送っていた
神様
名部 亜里沙
名部 亜里沙
渚
渚
名部 亜里沙
名部 亜里沙
渚
名部 亜里沙
名部 亜里沙
渚
神様
渚
渚
神様
渚
名部 亜里沙
渚
渚
神様
神様
渚
名部 亜里沙
亜里沙は
少し変わっている
神様
だけど
私を気味悪がったりしなかった
渚
名部 亜里沙
渚
名部 亜里沙
渚
名部 亜里沙
渚
渚
神様
神様
名部 亜里沙
渚
名部 亜里沙
渚
名部 亜里沙
名部 亜里沙
神様
名部 亜里沙
名部 亜里沙
名部 亜里沙
渚
名部 亜里沙
渚
渚
渚
亜里沙は口の端を吊り上げた、いつもの笑顔で
無言で手を振り返すと校門から校内へ入っていった
神様
渚
神様
渚
神様
渚
渚
神様
「さ、次の場所に行こう」と声をかけ、背を向いたが
神様が小さく「怖ぇな」と言ったのを
内心、首が折れるほど振って共感した
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