「体育祭」
それは、体を動かす祭り
私の、苦手項目である
そう、苦手だ
成績表に追試の文字が見え隠れするほど苦手である
そして、それを関係者は知っているはずだ
……何故、私は今体育祭の準備をしている?
別に……他の人でも良かったじゃん
なんてこの世の不条理に嘆きつつ準備を進める
「好き」「嫌い」でどうにかなる話じゃないことくらい分かっているが
それでも、嘆きたくなるのが人間だ
黙々と進めていると、上から声が聞こえた
見上げると、そこには群がっている男子が遊んでいる様子が見えた
お前らちゃんとやれよ……
と、思いつつ見て見ぬふりをしたら
飽きたのかいつの間にか居なくなっていた
全く、薄情なやつである
仕方なくまた黙々と進めていたら
今度は、隣から声が聞こえた
……まぁ、びっくり
どうやら、手伝いに来てくれたらしい
人間関係も、捨てたものじゃないなと思いつつ
男子達の会話を聞いて少し笑いつつ
作業を進めた
……きれいな、せかい
コメント
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「体育祭の準備」という退屈な時間を過ごしていたけど、手伝いに来てくれた子と一緒に作業してる時は凄く楽しそうに見えた✨ 実際、自分の苦手なことを率先してやらなきゃいけなくて憂鬱すぎるけど、誰かと一緒に何かをやるだけでこんなにも感じ方が違うんだ、って思う時があるもんね……!!