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翔太

いやぁー…

翔太

清々しい程の青空ですねー

嶺空翔

中庭で食うのは久々だな

凌輝

だいたいこの辺人気スポットだからね

凌輝

お店がずらりと並ぶイメージだもんね

翔太

とりあえずあの木陰あたりで飯食うか

嶺空翔

あー腹減った腹減った

凌輝

ガッツリ食べるぞ〜!

翔太

まぁそれは買いすぎのレベルだけどな

凌輝

焼きそばふたつにおにぎりひとつ

凌輝

これ食べ終わったらPTAが作る豚汁食べに行くぞ!

翔太

あれめっちゃ上手いよなぁ

嶺空翔

確か近くのホワイトボードにレシピも載ってた気がするぞ?

翔太

それは写真撮っておかないと!

あ!やっと見っけたぞ

翔太

んぉ?

嶺空翔

司仕事は?

終わらせてきたわ

まぁ終わったのがお前らが店を畳む頃合だったけどな

凌輝

じゃあまだ司はご飯食べてないの?

めっちゃ腹減ってるんだよ

翔太

じゃあ俺らの分けてやるよ

嶺空翔

主に凌輝から貰ってくれや

凌輝

これは渡せないよ!

翔太

逆に考えろ…

翔太

今それを分けることであの美味しい豚汁が沢山食べれるのだぞ?

凌輝

むぐぐ……

凌輝

僕は…

凌輝

僕は!

凌輝

僕はァァァァ!!

無駄に感情入れんなや

凌輝

うぉぉぉぉぉ!!

凌輝

焼きそばひとつあげましょう

あんだけ上げたテンションどこに捨ててきた

翔太

まぁとりあえず飯食おうぜ?

それもそうだな

見覚えのある女性

あ、あの!

翔太

ん?

見覚えのある女性

もしかして前祭りでお会いした…

嶺空翔

あ、俺の事?

見覚えのある女性

そ、そうです!

いつの間に嶺空翔俺らを超えたのかよ…

翔太

お前だけは一生独り身だと思ってたのに…

凌輝

ひとり悲しくカップラーメン食べてる姿が想像できてたというのに……

嶺空翔

お前らシバキ回すぞ?

翔太

はいすいません…

見覚えのある女性

それでその……

見覚えのある女性

もし、迷惑でなければまたご一緒に?

嶺空翔

んー…

翔太

そこは悩む必要ないよなぁ?

凌輝

そーそー!

逆にここで断ったらね?

翔太

そりゃもう人として終わってるね

凌輝

せっかく勇気出して声掛けてくれたのに

嶺空翔

うるせぇな!

嶺空翔

誰も断るとか言ってないだろ!

見覚えのある女性

じ、じゃあ!

嶺空翔

君の行きたいところに着いてくよ

翔太

ヒューヒュー!

凌輝

イケてるぞ嶺空翔

俺にも女紹介しろよな!

嶺空翔

はぁ……

嶺空翔

外野がうるさくてすまねぇな

見覚えのある女性

い、いえいえ!

見覚えのある女性

とても仲良さそうでいいと思います!

嶺空翔

まぁ第三者から見てそう見えるならそれでいいけども…

嶺空翔

ちなみに今日は1人か?

見覚えのある女性

いえ、友達と一緒に来てますよ

友達も来てる?

ならそれに俺は同行させてもらおう

嶺空翔

て言ってるけども?

見覚えのある女性

全然構わないですよ!

決定だな

嶺空翔

じゃあ俺らはまた少し席外すから

翔太

あいよ〜

凌輝

楽しんできてね〜

俺の心の季節がとうとう春を迎えるぞ!

嶺空翔

ハイハイ…

嶺空翔

嶺空翔

で?なんでこうなった?

見覚えのある女性

それは司さんが私の友達の好みだったんですかね?

嶺空翔

まさかあいつを好む奴がいるとは…

見覚えのある女性

まぁそれは人それぞれですし

嶺空翔

言われればそうよな

嶺空翔

君も俺みたいな特にこれといった特徴ない奴に惹かれたわけだし

見覚えのある女性

特徴ないとか言わないでくださいよ!

見覚えのある女性

顔がもう既に整ってるのに何言ってるんですか!

嶺空翔

こんな顔その辺にいるぞ?

見覚えのある女性

いませんでした!

嶺空翔

アラそう?

見覚えのある女性

はい

嶺空翔

まぁ正面からそう言われるとちょっと小っ恥ずかしいかな

見覚えのある女性

言った私もちょっと恥ずかしいです

嶺空翔

そーいや俺まだ君の名前聞いてないよね?

見覚えのある女性

そうでしたっけ?

嶺空翔

たしか聞いてない気がする

見覚えのある女性

じゃあサラッと自己紹介しますか

見覚えのある女性

私は【臼井 絵麗奈】(うすい えれな)です

見覚えのある女性

この辺に住んではいるのですが高校は少し離れたところに通ってます

嶺空翔

へ〜

嶺空翔

じゃあ今後は君じゃなくて絵麗奈って呼んでいくことにするわ

絵麗奈

えっ…

絵麗奈

あっはい……

嶺空翔

ん?

嶺空翔

なんか変なこと言ったか俺?

絵麗奈

い、いえいえ…

絵麗奈

(あれって素なのかな?)

絵麗奈

(ものすごく滑るように絵麗奈って…)

嶺空翔

んじゃとりあえず何から行きたい?

絵麗奈

んー…そうですね……

絵麗奈

体育館に行きたいです!

嶺空翔

なんでだ?

絵麗奈

確か司さんを連れてった私の友達が体育館で軽音部のコンサートみたいなのがあるって…

嶺空翔

あーなるほどな

嶺空翔

じゃあそっち行くか

嶺空翔

時間も丁度よさそうだし

絵麗奈

なら早く行きましょう!

絵麗奈

やっぱりこういうのって前で見たいですし!

嶺空翔

焦るな焦るな

嶺空翔

別にコンサートは逃げねぇよ

絵麗奈

だから前で見たいって……

次の瞬間絵麗奈はなにかに躓き転びかけるがすかさず嶺空翔が絵麗奈の手を掴み自分の胸元まで抱き寄せる

絵麗奈

ふ、ふぇ……

嶺空翔

お前5歳児じゃないんだから周りみてな?

嶺空翔

それとちょっと落ち着けって、な?

絵麗奈

は、はい……

そう言いながらさりげなく服に着いたホコリをはらい落としていき頭に軽くポンっと手をやり注意を促す

嶺空翔

嶺空翔

なんでそんな声がか細いんだよ

絵麗奈

そ、それは……

嶺空翔

まぁいいや

嶺空翔

ほら、転んでないにしろちゃんと立って周りみて歩けよな?

絵麗奈

は、はい…

絵麗奈

頭に手をやるなんて………

絵麗奈

それに怪我してないかの確認しながらホコリをはらい落としてくれたし…

絵麗奈

あれ無意識にやってるのかな?

絵麗奈

だとしたらこの人……

無意識にイケメン行動を取っていた嶺空翔であった

バカと真面目は紙一重!?【終?】

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コメント

1

ユーザー

稀に見る無意識イケメン野郎ですね(勝てる要素が見当たらない

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