美香が死んだ。
この高さから落ちれば即死だろう。
敦子
敦子
ののか、美香死んじゃったね。
ののか
でもこれで良かったのかな。
敦子
美香がいいって言ってるんだしいいんじゃないかな
ののか
うん。
敦子
教室戻ろっか
先生
…おう、美香は大丈夫だったか?
ののか
先生…。
ののか
美香が突然走り出して…
先生
えっ!本当か!?
ののか
それで…
ののか
屋上にいっちゃって
ののか
追いかけたんです、私たち。
ののか
でも…
先生
どうしたんだ、
ののか
美香は飛び降りました。
教室がざわつく。
先生
しっ、静かに!
先生が職員室へ急ぐ。
今日の授業はなくなり、このまま帰ることになった。
ののか
敦子…
ののか
今、チャットで話せる?
敦子
うん、いいけど
敦子
どうしたの?
ののか
あのさ、私後悔してるんだ
敦子
え?
ののか
美香を殺したのは私だし。
ののか
罪悪感があって…
敦子
え?でも…
ののか
私、実はさ。美香とは幼稚園から一緒で。
ののか
恨めないって言うの?これ
ののか
敦子に愚痴っちゃって、あまりにも敦子が聞いてくれたから
敦子
え、うちのせいってこと?
ののか
違うの。話盛っちゃったりしたこともあって
ののか
死んで欲しいとか言っちゃったり。
ののか
敦子に殺人の案をもらった時はいいよって軽く言っちゃって。
敦子
嘘…だったの?
ののか
嘘…なんかじゃない。でも、私は軽い気持ちで悪口言っちゃってた。
敦子
そうなの…?
ののか
私…言えば良かったのに。
ののか
そうすれば、美香は死ななかった。
ののか
全て私のせいね。
敦子
ののか
美香。すぐ美香のところに行くからね。
ののか
待っててね。私の大切な友達。
私はハサミを取り出し、喉に突き刺す。
喉から血が吹き出す。
意識が遠のいていく。
美香
美香
ありがとう。私の大切な友達。