正樹
あの。好きです!付き合ってください!!
杏樹
は?
杏樹
例えばどの部分に好意を抱いて、どの瞬間から性行為をしたいと思いはじめたのでしょう?
正樹
え?
杏樹
いえ。私はあなたが嫌いではなく、
杏樹
あなたを知りたいと思ったのでこの質問を投げかけたのです。
正樹
は、はぁ
正樹
えっと、その、
正樹
あんじゅさんの見た目が可愛くって、それにまして知的な性格が好きになりました!!
杏樹
ほう…。
杏樹
見た目に対して好意を抱いて頂いたのはありがたいのですが、具体的な理由がわからないのと、私自身曖昧な理由を持ってのお付き合いはできませんゆえ、
杏樹
あなたの求める行為にお応えできかねるとおもわれます。
正樹
え!あっ!こ、こういって!?\\\
正樹
その、僕はあなたが好きなだけでそのような…
杏樹
好き。とは一体どのような感情なのでしょうか?
正樹
え?
正樹
その。一緒にいたい。とか?
杏樹
ふむ。
杏樹
それは友達や親とも一緒にいたいと思いますし、特別な感情なのでしょうか?
正樹
えっと。。
合理的な彼女
正樹
えっと…
正樹
あんじゅさんはドキドキしたことはありませんでしょうか?
杏樹
ドキドキ…
杏樹
それは心拍数が上がる現象の事でしょうか?
正樹
は、はい。
正樹
たとえば、気になる人と隣にいて何かを話さなければいけない時とか…
杏樹
ふむ。
杏樹
それは例えば、道を尋ねたい時に話しかけたいのに話しかけられない…そのような気持ちと一緒なのでしょうか?
正樹
…
正樹
ち、ちがいますね…
合理的な彼女
正樹
そ、その異性というか、あまり自身の知らないような人と触れあった時はどうでしょう?
杏樹
ふむ…
杏樹
あ!ありますね!
正樹
おお!
杏樹
雄犬に腰を振られた時にはどのように対処して良いものなのか困ったことがあります!!
正樹
それはそれは…
杏樹
下に見られるからこそ腰を振るわけで、上位に立つべく威嚇をするべきでした、!
正樹
ほ、ほう。
杏樹
ペット。特に犬系は注意だとおもわれます。
正樹
あの、そういう意味で聞いたのでは…
合理的な彼女
杏樹
わたしには疑問があるのです。
杏樹
好き!というものになり愛が生まれ、子供を育むわけですが、そもそも。それは人間として本能的なものなのでしょうか?
杏樹
それとも社会性に流され、もしくは一時の感情に流され、計画性もないまま行われている行為なのかと疑問を感じるのです。
正樹
あんじゅさん。
正樹
ぼくはあなたをとことん好きになった自身があります。
杏樹
えっと。質問に関する答えではありませんね。
正樹
あなたが好きになりました。
正樹
僕には好きってだけしか答えがありませんが。
正樹
とことんあなたの質問に付き合いましょう。
正樹
僕の好きは、本能ですし、社会性や流されもあります。一時的な感情の起伏でもあるでしょう。
杏樹
ほう。
正樹
それでもあなたを可愛いと思い、抱きしめたいと思い、幸せにこれからの時間を過ごせたらと思ったんです。
正樹
たしかに、単なる、好き。という言葉ですが。
正樹
本当に単なる好きで。
正樹
あなたと一緒にいたくて
正樹
あなたと会話できるのが嬉しく
正樹
一緒な時間を過ごせるのが嬉しく思うんです。
杏樹
はい
正樹
それは言葉で言い表すになもったいないくらい正直で
正樹
素直に、率直に、あなたが大好きなんです。
杏樹
あの。
杏樹
例えば、いま。
杏樹
わたしが嬉しく思い、
杏樹
ドキドキし
杏樹
あなたを好きだと思う事は…
杏樹
あなたに触れたい感情と、分かち合いたいと思うこの感情。
杏樹
これが、好きという感情なのでしょうか?
正樹
わかりません。
正樹
でもぼくも同じ気持ちをもち、
正樹
あなたを抱きしめたいと思う。
正樹
これからでいいです。
正樹
あなたに強要はしません。
杏樹
…
正樹
一緒に答えを見つけに行ってくれませんか?
杏樹
…
杏樹
ごめんなさい。
正樹
え?
杏樹
ごめんなさい。
杏樹
ほんとは気付いてました。
正樹
…
杏樹
でも怖くて。
杏樹
私は理由もなく、説明できる言葉もなく、正解の見つからないままあなたへ伝える事ができませんでした。
杏樹
でも私はあなたのことが好きです。
正樹
ぼくも。
正樹
どこからはじまったのかもわからず、どうやって脈がこんなにあがるのかもわかりません。
正樹
だけど、好きです。
杏樹
あの。
正樹
はい。
杏樹
今度一緒にご飯でもいかがでしょうか。
正樹
ぜひ。
杏樹
あなたの謎を解きたいのです。
正樹
ぼくも。
正樹
あなたとともに解きたいのです…。