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蒼弥

ここにあるぬいぐるみが気になって少し探してみたけど

蒼弥

メモのようなものが見つかった

蒼弥

でもメモの内容は彼女に関するものじゃない

蒼弥

僕に関するものだ…

あの子は少し変わってる いや、変わってるで済まされるのか 時々私はあの子が誰なのか分からなくなる 昨日は大人しかったのに 次の日になると正反対の性格になる この症状は定期的に来るものではなく 不定期で起こるものだった

蒼弥

僕が僕でいられない?

蒼弥

これってもしかして…

蒼弥

隆太さんが言ってた多重人格

蒼弥

僕の場合は二重人格……

蒼弥

でも二重人格って何かしらトラウマがあったりしてそれで感情が分かれるんじゃ…

蒼弥

もしそうだとしたら僕は何か大きなトラウマを抱えている…

蒼弥

1番の可能性は母さんの死……

蒼弥

ダメだ……

蒼弥

思い出したいのに思い出せない

蒼弥

記憶に鍵をかけられてるみたいだ……

蒼弥

この記憶がきっと重要なのは自分でも分かってる

蒼弥

なのにその鍵を開けることは出来ない

蒼弥

思い出す時間だって限られてるのに…

蒼弥

今はとにかく証拠を集めないと…

桃華

桃華

桃華

蒼弥…

蒼弥

!?

蒼弥

桃花さん……

桃華

あなたもこのぬいぐるみ達を漁ってたの?

蒼弥

前から気になってたからね

桃華

そう…

桃華

それで何かいい情報でも手に入れられた?

蒼弥

これといって…

蒼弥

僕は別のところに行くよ

桃華

お互いそれが良さそうね

蒼弥

じゃあ……

蒼弥

桃華

蒼弥何を思い悩んでるのかしら…

桃華

死ぬ恐怖なんかで怯えてる様子もなく

桃華

もっと別のことで考えてそれに対して怯えてるように見えたけど…

蒼弥

もう大した情報は得られてない…

蒼弥

ピートルに頼るしかないのかな…

ピートル

おや?

ピートル

蒼弥くんじゃありませんか

ピートル

私に何用で?

蒼弥

………

蒼弥

僕について知りたい

ピートル

ほぉ?

ピートル

彼女の事ではなく?

蒼弥

そうだ………

蒼弥

僕を知れば自然と彼女の事も分かる気がして

ピートル

左様ですか…

ピートル

全てを私は話しません

ピートル

あくまで私が話すのはヒントのようなものです

ピートル

それを考慮して聞いてくださいね?

蒼弥

分かった…

ピートル

では、まずあなたに質問です

ピートル

あなたは昔のことをどれくらい覚えてますか?

蒼弥

どのくらい?

ピートル

ふむ…言い方を変えましょう

ピートル

幼少期の思い出を話せますか?

蒼弥

幼少期…

蒼弥

蒼弥

ダメだ…

蒼弥

全然思い出せない

ピートル

あなたの知りたい自分はその幼少期を知ることから始まります

ピートル

彼女にも話しましたが最後の話し合い

ピートル

これはお互いの過去が分かることで決着が着きます

ピートル

あなたの場合は幼少期が鍵になってます

ピートル

鍵自体はもう目の前にあるのですが無意識にあなたは目を逸らしてます

蒼弥

目の前に…

ピートル

先程私は幼少期について質問しましたが

ピートル

あなたは思い出せないと答えました

ピートル

しかしひとつ確実に記憶に刻まれてることがあるはずです

ピートル

あなたのお母様の事です

蒼弥

母さんのこと…

ピートル

お母様が亡くなられた原因は何者かによる殺害

ピートル

これはよく覚えてますよね?

蒼弥

もちろんだよ…

蒼弥

母さんが死んじゃったこと

蒼弥

片時も忘れた時はない

ピートル

それを覚えてるならあとは順序を踏んで思い出していきましょう

ピートル

何故あなたはお母様の死を覚えてるのですか?

ピートル

それはいつの出来事ですか?

ピートル

その時あなたは何をしてましたか?

ピートル

これを思い出していきましょう

ピートル

口で言えるヒントはこんなものです

ピートル

あとは部屋に隠してあります

ピートル

探しながら思い出してください

蒼弥

……

蒼弥

分かりました

蒼弥

最後にひとつ質問いいですか?

ピートル

構いませんよ

蒼弥

僕が二重人格のことで

蒼弥

母さんの死と二重人格は関係あるんですか

ピートル

ありますよ

ピートル

むしろそのふたつが分かってるのなら

ピートル

あとは足りないピースを組み合わせるだけです

ピートル

最後の話し合い楽しみにしてますよ

蒼弥

………

蒼弥

母さんの死と二重人格は繋がってる

蒼弥

でも必要なピースは足りない…

蒼弥

足りないピースの数は…

蒼弥

幼少期の記憶

蒼弥

母さんを殺した犯人

蒼弥

このふたつ…

蒼弥

大まかに分けたこのふたつさえ分かれば

蒼弥

僕は……

思い悩み少し休憩するためにベッドに横たわるとどこからか写真の切れ端のようなものがひらりと宙を舞い落ちた

蒼弥

ん?

蒼弥

これって……

蒼弥

蒼弥

!?

蒼弥

ぼ、僕が写ってる写真だ

蒼弥

しかも幼少期の頃だと思われるものだ…

蒼弥

この隣に誰かいるみたいだけど…

蒼弥

とびきりのいい笑顔だ

蒼弥

多分この頃はまだ母さんが生きてた頃だ

蒼弥

母さんが死んじゃったのはいつかは覚えてない

蒼弥

けれど確かなことは小学生になる頃にはもう母さんはいなかった

蒼弥

となると幼少期に母さんが亡くなってる可能性が高い

蒼弥

この写真の僕を見るにこんなにいい笑顔ができるのは母さんがいたからのはず

蒼弥

母さんの居なくなったあと僕はこんなにとびきりのいい笑顔を見せたことは無い

蒼弥

した覚えもない…

蒼弥

写真の片割れが見つかれば本当の僕に近づける気がする

蒼弥

少し頭の中を整理してまた探しに行こう

桃華

蒼弥が探してたこの辺のぬいぐるみ

桃華

もしかすると探し忘れがあるかもしれない

桃華

見るだけ見てみないと

桃華

桃華

これは……

桃華

写真の片割れ?

桃華

右側しかないけど………

桃華

桃華

!?

桃華

ここに写ってるのって私…だよね

桃華

しかも幼少期だ……

桃華

その隣に誰かいるみたいだけど切り取られて分からない

桃華

でも確かなことは同性じゃなく異性ということ

桃華

この写真を見て少し思い出した

桃華

私は小さい時とても仲のいい男の子がいたはず

桃華

その時から私はその子のことが好きだった

桃華

でも名前は思い出せない

桃華

顔も声も何もかも思い出せない

桃華

けれど確かに私にとってこの男の子は大事な存在だったはず

桃華

この写真の片割れを見つければ真実が掴めるかもしれない……

桃華

私の過去を知ってそして蒼弥が殺人鬼という証拠を見つけないと…

桃華

いや…

桃華

そんな必要は無いか

桃華

きっと互いの過去が殺人鬼という証明になるから…

話”死”合い【終】

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コメント

1

ユーザー

あと数話でこの連載が終わると思うと少し悲しいですね

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